ステファノ・ドメニカリ  「F1会場は歴史だけに頼ることはできない」
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、古くからある会場はその歴史だけに頼ることはできず、スケジュールに残り続けるためには進化し続けなければならないと語る。

F1は近年、カレンダーを拡大しており、2021年にはサウジアラビアとカタールが長期契約を結び、2022年にはマイアミが加わり、2023年にはラスベガスがチャンピオンシップのフラッグシップとしてデビューする。

2024年のカレンダーは、記録的な24グランプリが予定されており、2023年からの23のイベントと、新型コロナウイルスのパンデミックのために2019年以来行われていなかった契約済みの中国GPが特徴となる。

リバティ・メディアの投資家向け電話会議でドメニカリは、現在のカレンダーについて「かなり良い。数で言えば、24(イベント)は正しい数で、今日ある大陸の組み合わせは良い感じだ」と評しした。

ドメニカリは「アフリカに行くチャンスがあるかどうか、まだ調べていることは秘密ではない」と説明した。

歴史的なグランプリと新しい開催地のバランスについて聞かれたドメニカリは「歴史的なサーキットが後ろばかり見ているようではダメで、歴史的なサーキットが良い基盤を持っていて、違う未来を見据えることができれば、それは美しいことだ」と語った。

「だから、いわゆるヒストリックグランプリでは、未来の景色を理解することに重点を置いている」

「傲慢になり、100年前からレースをしているから未来は決まっていると考えるのは、正直なところ十分ではない」

「現時点では、誰もがそれを理解していると思う。我々は駆け引きをしているだけではない。彼らに対して非常に透明性を持っている。彼らがカレンダーに参加したいのであれば、我々が彼らにとって正しいと信じていることをする必要があると言っている。そして、それはF1としての私たちにとっても同じだ」

「ここ数年で、これらの歴史的な場所の認識が変化したことは明らかだ。彼らは風景が異なることに気づいている」

現在のカレンダーには、米国での3つのラウンド (マイアミ、ラスベガス、オースティン) が含まれているが、ドメニカリは、トリオが互いに悪影響を与える可能性があるという懸念を一蹴した。

「アメリカだけでなく、どのレースも個性があり、質が異なり、ファン層も異なる」とドメニカリは語った。

「カニバリゼーション(共食い)はないと思う。みんな違う、すべてが違う、イベントが違う、そこに何の問題もないと思う」

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カテゴリー: F1 / リバティ・メディア