F1マイアミGP、住民に配慮してコースレイアウトとスケジュールを変更
F1マイアミGPの主催者は、開催に反対する地元住民に配慮したコースレイアウトとレーススケジュールの変更を発表した。

昨年10月、F1は2020年にはNFLマイアミ・ドルフィンズの本拠地ハードロック・スタジアムの周囲でF1マイアミGPを開催することで基本合意に達したが、地元住民や政治家たちは、騒音や大気汚染を理由に開催に反対している。

これを受け、F1マイアミGPの主催者はコースレイアウトとレーススケジュールの変更を発表。渋滞などへの懸念に配慮し、スタジアム南に位置する199thストリートを使用しないレイアウトにコースを変更した。

また、騒音問題への対処ととして、金曜は学校の授業が行われる時間帯を避け、15時以前には走行は行わないことを約束した。

「F1マイアミGPは我々の地域にやってくるワールドクラスなイベントであり、スーパーボウルと同様、誇りを持って我々の地域を世界に示す絶好の機会を提供する」とマイアミ・ドルフィンズ副社長兼CEOのトム・ガーフィンケルはF1公式サイトで述べた。

「我々はこれらのイベントがマイアミ・ガーデンズの居住者を含めた地域全員の利益になることを望んでいる。カルバーリョ教育長、スティーブ・ギャロン博士、そして地区と連携し、学生たちに革新的なSTEMプログラムをもたらし、“F1 in Schools"のようなグローバル・エンジニアリング・コンペティションが開かれることを楽しみにしている」

また、F1は、マイアミGPが単なる“駐車場レース”にはならないとファンにアピールする。初期のサーキット案では、過去にラスべガスのカジノ駐車場で開かれたシーザーズ・パレスGPの再現になるのではと心配する声が上がっていった。

しかし、F1にスポーティングディレクターのロス・ブラウンは「我々全員が、駐車場サーキットでのレースを記憶している。あれはひどいものだった」とロス・ブラウンは述べた。

「まずは優れたレーシングサーキットでなければならないというのが我々の信念だ。無理やりレースを詰め込むつもりはない。そのようななものは持続しない。我々は様々なコーナーが組み合わされた全長5.6kmのレースサーキットを設計しており、平均時速はおよそ時速230kmとなる」

「半常設のコースになる。レース前には多くのものが設置され、スタジアムの通常使用時には撤去される。だが、私はこれがマイアミでのレースにとって素晴らしいソリューションになると考えている」

「マイアミのファンとマイアミの人々にはぜひ支持してほしい。これは地域にとって素晴らしいイベントになると思っているだ。同時に地域で国際的スポーツイベントが開催されるという名声も偉大な遺産となり、偉大なイベントになるだろう。素晴らしいものになるはずだ」

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カテゴリー: F1 / リバティ・メディア / F1マイアミGP