リアム・ローソン 「スーパーフォーミュラはF1への有益な足がかり」
レッドブルF1の育成ドライバーであるリアム・ローソンは、スーパーフォーミュラ参戦がF1シート獲得への貴重な足がかりになったと信じている。

ニュージーランド出身のピアストリは、レッドブルのドライバーアカデミーの一員だが、2023年のF1プログラムに空席がなかったため、日本のスーパーフォーミュラのレースに派遣された。

ピエール・ガスリーもF1昇格前にスーパーフォーミュラでレースを経験しており、ドライバーにとっては長年にわたりハーフステップとしてよく行われてきたコースだ。

ローソンは、長年参戦するベテランもいるスーパーフォーミュラですぐにインパクトを与え、デビュー戦で優勝を飾り、現在、残り3ラウンドの時点でチャンピオンシップで2位につけている。

「本当にクールだったよ」とローソンはSpeedcafeにスーパーフォーミュラの経験を語った。

「この4年間、F1のパドックやF3、F2でやってきたこととはまったく違う」

「日本でのレース、日本のチームとの仕事には慣れるまで少し時間がかかったけど、とてもとてもクールだった」

日本国内の競技でありながら、スーパーフォーミュラはパフォーマンス的にF2とF1の中間に位置すると言われている。F1との共通点も多く、F2にはないメリットもある。

F1やF2と比較してスーパーフォーミュラの位置づけはどうなのかと質問されたローソンは「F1が最高峰であることに変わりはないけど、単純にはるかに近い存在だ」とローソンは語った。

「生のスピードだけでなく、マシンの挙動もそうだね」

「実際にマシンに関して取り組んでいることは、メカニカル面や空力のセットアップに関しても同じだ。F1がそうであるように、ライドハイト(車高)とか、そういうものに本当に本当に敏感なんだ」

「F2ではそのような感度は得られない」

「だから、ドライバーとして学んでいること、マシンのセットアップとか、そういうことに関しては、より近いものがある。バッテリーシステムやMGU-Kのようなものはないけれど、エアロやクルマに関してはF1に似ている」

ローソンによれば、その類似性は役に立っており、その結果、メカニカルな知識も向上しているという。

「最初にそこに行って、マシンの部品をパーツしていたとき、自分たちがやっていることの半分も知らなかった。なぜなら、F2でやっていることはもっとシンプルだからね」とローソンは語った。

「それがF1への大きな一歩である理由であり、それがあまりにも大きすぎる理由だと思う。すべてを学ぼうとするあまり、より苦労することも多いんだ」

「幸いなことに、リザーブドライバーのポジションにいる僕は、ミルトンキーンズに戻ってチームと多くの仕事をしているので、ドライビングの面は抜きにしても、F1の世界に足を踏み入れることができる。でも、僕はまだ舞台裏でいろいろなことを学んでいる」

リアム・ローソン F1

知識が増えたことに加え、F1に近いカテゴリーで積極的にレースに参戦していることもあって、スーパーフォーミュラでの1年間は貴重な足がかりになっているとローソンは言う。

「レギュレーションはよりオープンで、チームはマシンの開発をより多く行っている」とF2とスーパーフォーミュラを比較してローソンは語った。

「そのため、より多くのエンジニアやメカニックと仕事をすることになる」

「週末のメインクラスなので、トラックで走る時間も増える」

「経験もそうだし、対戦するドライバーもレベルが高い。中には10年以上いるドライバーもいる」

「だから、これまでとは違うけど、これまでより確実にステップアップしているよ」

スーパーフォーミュラの次戦は8月18~20日にもてぎで開催される。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / スーパーフォーミュラ