【ル・マン24時間 結果】 大波乱のレースでポルシェが19回目の総合優勝
2017年 ル・マン24時間レースが6月17日(土)・18日(日)にサルト・サーキットで行われ、大波乱のレースでポルシェ 919ハイブリッド #2号車(アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー)が優勝。ポルシェが19回目のル・マン24時間レース総合優勝を達成した。
6月17日(土)のル・マンは快晴。例年にない気温29度という炎天下で、午後3時に第85回ル・マン24時間レースがスタートが切られた。F1の新会長チェイス・キャリーが公式スタートを務めた。
ポールポジションのトヨタ #7号車はスタートを担当したマイク・コンウェイが首位をキープ。2位にはポルシェ #1号車が浮上。2番手スタートのトヨタ #7号車はスタートで3位へと後退したものの、12周目終了時の最初のピットストップで逆転。トヨタが1-2体制でレースを進める。
5番手からスタートを切ったトヨタ #9号車は、スタート直後にトラブルに見舞われた他車が落としたパーツが当たり車両前部を破損。最初のピット時に車体前部の交換を余儀なくされ、10秒程のタイムロスを喫したが、5位のポジションを守ってコースへ復帰し走行を継続した。
その後、ポルシェ#2号車にトラブルが発生してトヨタ #9号車が4位にポジションアップ。その順でレースは進んでいった。
104周目。トヨタ #8号車がポルシェ#1号車をパスして2位へと躍進。しかし、125周目に前輪ハイブリッドモーター関係のトラブルで緊急ピットイン。フロントモーターとバッテリーの交換作業に2時間を要して戦線から離脱することになった。
そして、レースが動いたのが深夜1時前。首位を快走していたトヨタ #7号車がクラッチトラブルでコース上にストップ。その直後に2位にポジションを上げたトヨタ #9号車も他車に追突され駆動系にダメージを負ってコース脇に車両を停めた。トヨタは、立て続けに起きたアクシデントにより、首位争いをしていた2台を一気に失うこととなった。
その後は首位に立ったポルシェ 1号車が独走。目立ったトラブルも発生せず、2位以下に大差をつけてレースをコントロールしていた。だが、318周目にその1号車にオイルプレッシャーが発生してまさかのリタイア。
そして、347周目。ポルシェ #2号車(アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー)が総合首位に浮上。そのままチェッカーフラッグまでクルマを持ち帰り、昨年に続きル・マン24時間レースを制覇。ポルシェに19回目のル・マン24時間レース総合優勝をもたらした。
総合2位にはジャッキー・チェンDCレーシング #38号車(クラス優勝)、総合3位にはSignatech Alpine Matmut #13号車(クラス2位)、総合4位にはジャッキー・チェンDCレーシング #37号車(クラス3位)とLMP2クラスのマシンが続いた。
3台体制で挑んだ19回目のル・マン24時間に挑んだトヨタは、#8号車(中嶋一貴/セバスチャン/ブエミ/アンソニー・デビッドソン)が9位で完走。7号車と9号車はリタイア。昨年の雪辱を果たし、ル・マン初制覇の夢を叶えることはできなかった。
GTE Proクラスは最終ラップまで僅差の戦い。優勝はAston Martin Racing #97号車。2位にはFord Chip Ganassi Team UK #67号車、3位にはCorvette Racing - GM #63号車が続いた。
GTE AmクラスはJMW Mortorsport #84号車が首位をキープ。2位にはSPIRIT OF RACE #55号車、3位にはScuderia Corsa #62号車とトップ3をフェラーリが独占。澤圭太が走らせるClearwater Racing #61号車は5位でフィニッシュした。
関連:【動画】 2017年 ル・マン24時間レース 決勝ハイライト
カテゴリー: F1 / ル・マン24時間レース
6月17日(土)のル・マンは快晴。例年にない気温29度という炎天下で、午後3時に第85回ル・マン24時間レースがスタートが切られた。F1の新会長チェイス・キャリーが公式スタートを務めた。
ポールポジションのトヨタ #7号車はスタートを担当したマイク・コンウェイが首位をキープ。2位にはポルシェ #1号車が浮上。2番手スタートのトヨタ #7号車はスタートで3位へと後退したものの、12周目終了時の最初のピットストップで逆転。トヨタが1-2体制でレースを進める。
5番手からスタートを切ったトヨタ #9号車は、スタート直後にトラブルに見舞われた他車が落としたパーツが当たり車両前部を破損。最初のピット時に車体前部の交換を余儀なくされ、10秒程のタイムロスを喫したが、5位のポジションを守ってコースへ復帰し走行を継続した。
その後、ポルシェ#2号車にトラブルが発生してトヨタ #9号車が4位にポジションアップ。その順でレースは進んでいった。
104周目。トヨタ #8号車がポルシェ#1号車をパスして2位へと躍進。しかし、125周目に前輪ハイブリッドモーター関係のトラブルで緊急ピットイン。フロントモーターとバッテリーの交換作業に2時間を要して戦線から離脱することになった。
そして、レースが動いたのが深夜1時前。首位を快走していたトヨタ #7号車がクラッチトラブルでコース上にストップ。その直後に2位にポジションを上げたトヨタ #9号車も他車に追突され駆動系にダメージを負ってコース脇に車両を停めた。トヨタは、立て続けに起きたアクシデントにより、首位争いをしていた2台を一気に失うこととなった。
その後は首位に立ったポルシェ 1号車が独走。目立ったトラブルも発生せず、2位以下に大差をつけてレースをコントロールしていた。だが、318周目にその1号車にオイルプレッシャーが発生してまさかのリタイア。
そして、347周目。ポルシェ #2号車(アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー)が総合首位に浮上。そのままチェッカーフラッグまでクルマを持ち帰り、昨年に続きル・マン24時間レースを制覇。ポルシェに19回目のル・マン24時間レース総合優勝をもたらした。
総合2位にはジャッキー・チェンDCレーシング #38号車(クラス優勝)、総合3位にはSignatech Alpine Matmut #13号車(クラス2位)、総合4位にはジャッキー・チェンDCレーシング #37号車(クラス3位)とLMP2クラスのマシンが続いた。
3台体制で挑んだ19回目のル・マン24時間に挑んだトヨタは、#8号車(中嶋一貴/セバスチャン/ブエミ/アンソニー・デビッドソン)が9位で完走。7号車と9号車はリタイア。昨年の雪辱を果たし、ル・マン初制覇の夢を叶えることはできなかった。
GTE Proクラスは最終ラップまで僅差の戦い。優勝はAston Martin Racing #97号車。2位にはFord Chip Ganassi Team UK #67号車、3位にはCorvette Racing - GM #63号車が続いた。
GTE AmクラスはJMW Mortorsport #84号車が首位をキープ。2位にはSPIRIT OF RACE #55号車、3位にはScuderia Corsa #62号車とトップ3をフェラーリが独占。澤圭太が走らせるClearwater Racing #61号車は5位でフィニッシュした。
2017年 ル・マン24時間レース 結果
総合 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
C/P | P | No | Driver | Team | Car | Lap |
1 | 1 | 2 | ティモ・ベルンハルト アール・バンバー ブレンドン・ハートレー | Porsche LMP Team | Porsche | 367 |
2 | 2 | 38 | ホー・ピン・タン トーマス・ローラン オリバー・ジャービス | Jackie Chan DC Racing | ORECA/Gibson | 366 |
3 | 3 | 13 | ネルソン・ピケJr. デビッド・ハイネマイヤー・ハンソン マティアス・ベシェ | Vaillante Rebellion | ORECA/Gibson | 363 |
4 | 4 | 37 | デビッド・チェン トリスタン・ゴメンディ アレックス・ブランドル | Jackie Chan DC Racing | ORECA/Gibson | 363 |
5 | 5 | 35 | ネルソン・パンチアティシ ピエール・ラギュ アンドレ・ネグラオ | Signatech Alpine Matmut | Alpine/Gibson | 362 |
LMP1 | ||||||
C/P | P | No | Driver | Team | Car | Lap |
1 | 1 | 2 | ティモ・ベルンハルト アール・バンバー ブレンドン・ハートレー | Porsche LMP Team | Porsche | 367 |
2 | 9 | 8 | 中嶋一貴 セバスチャン・ブエミ アンソニー・デビッドソン | Toyota Gazoo Racing | Toyota | 358 |
3 | 50 | 1 | ニール・ジャニ アンドレ・ロッテラー ニック・タンディ | Porsche LMP Team | Porsche | 318 |
4 | 54 | 9 | ニコラス・ラピエール 国本雄資 ホセ・マリア・ロペス | Toyota Gazoo Racing | Toyota | 160 |
5 | 55 | 7 | 小林可夢偉 マイク・コンウェイ ステファン・サラザン | Toyota Gazoo Racing | Toyota | 154 |
LMP2 | ||||||
C/P | P | No | Driver | Team | Car | Lap |
1 | 2 | 38 | ホー・ピン・タン トーマス・ローラン オリバー・ジャービス | Jackie Chan DC Racing | ORECA/Gibson | 366 |
2 | 3 | 13 | ネルソン・ピケJr. デビッド・ハイネマイヤー・ハンソン マティアス・ベシェ | Vaillante Rebellion | ORECA/Gibson | 363 |
3 | 4 | 37 | デビッド・チェン トリスタン・ゴメンディ アレックス・ブランドル | Jackie Chan DC Racing | ORECA/Gibson | 363 |
4 | 5 | 35 | ネルソン・パンチアティシ ピエール・ラギュ アンドレ・ネグラオ | Signatech Alpine Matmut | Alpine/Gibson | 362 |
5 | 6 | 32 | ウィリアム・オーウェン フーゴ・ド=サーデレール フィリップ・アルバカーキ | United Autosports | Ligier/Gibson | 361 |
GTE Pro | ||||||
C/P | P | No | Driver | Team | Car | Lap |
1 | 18 | 97 | ダレン・ターナー ジョニー・アダム ダニエル・セラ | Aston Martin Racing | Aston Martin | 340 |
2 | 19 | 67 | アンディ・プリオール ハリー・ティンクネル ルイス・フェリペ・デラーニ | Ford Chip Ganassi Team UK | Ford | 339 |
3 | 20 | 63 | ヤン・マグヌッセン アントニオ・ガルシア ジョーダン・テイラー | Corvette Racing - GM | Chevrolet | 339 |
4 | 21 | 91 | リヒャルト・リエツ フレデリック・マコヴィッキィ パトリック・ピレ | Porsche GT Team | Porsche | 339 |
5 | 22 | 71 | ダビデ・リゴン サム・バード ミゲル・モリーナ | AF Corse | Ferrari | 339 |
GTE Am | ||||||
C/P | P | No | Driver | Team | Car | Lap |
1 | 27 | 84 | ロブ・スミス ウィル・スティーブンス ドリス・バンスール | JMW Motorsport | Ferrari | 333 |
2 | 28 | 55 | ダンカン・キャメロン アーロン・スコット マルコ・チオチ | Spirit of Race | Ferrari | 331 |
3 | 30 | 62 | クーパー・マクニール ウィリアム・スウィードラー タウンゼント・ベル | Scuderia Corsa | Ferrari | 331 |
4 | 31 | 99 | アンドリュー・ハワード ロス・ガン オリバー・ブライアント | Beechdean AMR | Aston Martin | 330 |
5 | 32 | 61 | モク-ウェン・サン 澤 圭太 マシュー・グリフィン | Clearwater Racing | Ferrari | 330 |
カテゴリー: F1 / ル・マン24時間レース