ランド・ノリス F1エミリア・ロマーニャGP「今は本当に苦しい時期」

今季の開幕戦オーストラリアGP以来、ノリスはポールポジションを一度も獲得できておらず、マクラーレンのMCL39の一発の速さを引き出すのに苦戦している。
イモラではFP3でトップタイムを記録し、マクラーレンが全プラクティスを制したが、予選本番ではそれを再現できなかった。
予選Q3では、最終アタック前の時点でマックス・フェルスタッペンとチームメイトのオスカー・ピアストリに次ぐ3番手につけていたノリスだが、ラップ中にミスが重なり、最後はジョージ・ラッセルに抜かれて4番手に後退した。
「たくさんミスをした。予選の最後のラップはまったく良くなかった」とノリスは語る。
「みんな速くなるのに、僕は毎回遅くなる。本当に不甲斐ない」
今回ラッセルは、ピレリの新C6ソフトではなくミディアムタイヤでベストタイムを記録。ノリスもその選択肢を考えていたという。
「うん、時々は考えたよ。ミディアムのほうがソフトよりいいかもしれない。実際、そうしていたドライバーもいたしね」
昨シーズン、ノリスは24戦中20戦でピアストリを予選で上回っていたが、今季は流れが変わっている。
「クルマのせいにはしないよ。そういうタイプじゃない。週末ずっといい感触だったし、Q1もQ2も良かった。タイムは出せると感じてた」
「でも、いざアタックすると何も起きない。去年は予選が僕の最大の強みだったけど、今年はそうじゃない。理由はある程度わかってきたけどね」
「もちろん、ポール争いがしたい。だから納得はしていない」
「クルマは最高だ。ポールを獲ってるし、今週一番速いマシンだ。速くなかったのは僕だ」

イモラは追い抜きが難しいことで知られており、ノリスも「巻き返しは簡単ではない」と見ている。ただ、マクラーレンのタイヤマネジメント能力が鍵になるかもしれないと希望も口にした。
「追い抜きは自然にはほぼ不可能だと思う。でも戦略でチャンスがあるかもしれない」
「タイヤが早く劣化してくれれば、それが突破口になる可能性もある。うちのチームが他よりもうまくやれれば、アンダーカットやオーバーカットで順位を上げられるかもしれない」
「でも、ロングランはあまりやっていないし、ハードタイヤも試してない。まだ分からないことは多い」
「それでも、いつものように全力を尽くして、できるだけ上を目指すよ」
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