ロバート・クビサ F1
ロバート・クビサは、F1復帰の可能性は80~90%だと考えている。

2011年にラリーでの事故で右腕に重傷を負ったロバート・クビサは、先月バレンシアでルノーとプライベートテストを実施し、6年ぶりにF1カーをドライブ。2012年のロータス E20で1.5戦分の距離にあたる115周を走破した。

そのテストは、ロバート・クビサが9月のF1イタリアGPのフリー走行1回目で走るのではないかとの憶測を生んだが、ルノーはそれを否定。

しかし、ロバート・クビサは先週末のグッドウッドで再びF1カーを走らせた。報道によると、時期や場所はまだ明らかではないが、今月後半にルノーがロバート・クビサに2回目のテストを提供するとされている。

ロバート・クビサは、テストではF1カーから6年間も離れていたことは感じなかったとし、自分にはまだF1でレースをする実力があり、ドアがオープンなままであることを把握する助けになったと Auto Express に述べた。

「自分が知っている自分のことや身体のことに基づいて、自分自身でクエスチョンマークを積み重ねていくものだ」とロバート・クビサはコメント。

「でも、バレンシアの初走行後でさえ、それについて質問されていたら、クエスチョンマークはなくなったと言っていただろう」

「それからは考えていたよりもずっと楽になっている。良い自信を与えてくれているし、クルマでもっと良いフィーリングを得て、もっと良いパフォーマンスを発揮したいという完全に異なるレベルに行っている」

「快適に感じ、3周で制限だと思っていたことが解消されたら、きちんとリズムを取り戻すことに集中していくことができた。そのように感じたことに自分でも驚いた。6年ではなく、1ヵ月走らせていなかっただけのように感じた」

「僕の1つ目の目標は自分にそれをする実力があるかを確認することだった。それはだいたいできたと思う」

「2つ目の目標は、現実的な話をすれば、ゆっくりと段階的に腕を上げていくことだ。F1は厳しい競技だし、僕は長い間レースから離れていた。クエスチョンマークの大部分はなくなったと思うし、僕はそれに対してまったく不安を感じていない」

「テストは“イエス、僕はそれができる”か“ノー、僕のF1のドアは永遠に閉ざされた”のどちらかだったので、実はかなり安心したよ」

「実際、バレンシアは自分が思っていたほどそれが難しくないことを示した。これまで考えていたよりも多くの可能性がある。そのような日を過ごせたことに満足している」

ロバート・クビサは、テスト前はF1に復帰する望みはわずかしかなかったが、今はその可能性はかなり高くなっていると認める。

「(テスト前に)F1復帰の可能性を現実的にどれくらいかだと考えているかと質問されていたら、10%か最大でも20%だと言っていただろう」とロバート・クビサは語る。

「時計は動いているからね。序列だけでなく、年もとっていく。F1はとても早く人々を忘れていく。全員ではないにしてもね」

「僕はとても現実的だし、地に足をつけている。今なら80~90%だと言えるだろう」

だが、ロバート・クビサは、F1に復帰するまではもっと多くのテストが必要だと頑なだ。

「F1レースにすぐに足を踏み入れることはできない。そうすることはないだろう」とロバート・クビサはコメント。

「それはクレイジーなことだ。誰かが連絡してきて、来週レースをするように頼んできても、僕はやらないだろう。自分にそれをすることはできないと感じているからね。とにかく急いではいけないと感じている」

「もちろん、ノーというのは厳しい判断になるだろう。でも、事故後、僕は精神的な癒し、メンタルの部分にかなり取り組んできた。それらの過去6ヵ月は最も幸せな期間だった」

「なので、僕はそこには出来る限り長い時間をかけたい。あまりに早くに飛び込むことは状況がうまくいかない高いリスクをもたらすだろう」

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カテゴリー: F1 / ロバート・クビサ