佐藤公哉 「チャンピオンタイトルを獲得できて肩の荷が下りた」
佐藤公哉が、2014年のAUTO GPのチャンピオンを獲得。タイトルを決めたニュルブルクリンクでのレース週末を振り返った。
佐藤公哉は、8月15〜17日にドイツ・ニュルブルクリンクで開催されたAUTO GP第7大会に出場。15日の練習走行(40分間)では、1分32秒636のタイムでトップと0.15秒差の2番手と好調な滑り出しを見せた。
しかし、同日の予選ではQ1(20分間)のタイムアタック直前にブレーキの故障が見つかり、応急処置を施してセッション終盤にコースインするも、第1コーナーで減速できずにコースアウト。クラッシュした佐藤公哉はノータイムで予選最下位に終わった。
16日の決勝レース1(27周)は、サポートレースの事故で定刻より遅れて始まった。最後尾11番グリッドの佐藤公哉はスタート直後に8番手へ浮上し、1周終了時点で早くも6番手へ進出。上位陣の多くがレース序盤にタイヤ交換義務のピットストップを済ませる中、佐藤公哉はファステストラップを次々と更新しながら、ピットストップをレース終盤まで引っ張る作戦で挽回を図った。一方、レース序盤に最終コーナーで事故処理のため黄旗が振られる第3セクターで、佐藤公哉をはじめとする多くのドライバーがセクタータイムの自己ベストを記録する違反があり、ほとんどのドライバーはドライブスルーペナルティを科されてこの裁定に従った。結局、佐藤公哉はこのペナルティもあり惜しくも優勝に一歩及ばす、2位でチェッカードフラッグ。ところがレース終了後、優勝ドライバーと6位ドライバーにも同様の違反があったと認められ、佐藤公哉は繰り上がりで今季6勝目を手にした。
17日午後4時25分に始まった決勝レース2(23周)、決勝レース1の結果に基づき8番グリッドに就いた佐藤公哉は、いつものようにスタートで順位を上げられず一時は10番手まで後退した。しかし、そこから徐々に挽回を図りレース中盤には4番手へ浮上。タイヤ交換義務のピットストップを済ませてコースへ戻ったときには、事実上の3番手へ浮上していた。佐藤公哉はさらにクルマにムチを入れて2番手のドライバーを攻め立てるが、狭く抜きどころの少ないサーキットでは叶わなかった。それでも3位獲得に加えてレース中のファステストラップを記録し、ポルトガル・エストリルの最終大会を待たずに2014 AUTO GPチャンピオンの座に就いた。
佐藤公哉
「垂れ下がってしまったブレーキラインを速度センサーが切断するという、ちょっとあり得ない不思議なトラブルで、予選ではタイムアタックできず仕舞いでした。クラッシュの後遺症で胸に痛みがあったので、念のために村の病院でレントゲン撮影しましたが、とくに問題はありませんでした。決勝レース1は11番グリッドのスタートながら表彰台に立てました。繰り上がりとはいえ、ルールがきちんと適用されたうえでの今季6勝目は素直に嬉しく思います。僕のクルマは予選の一発もそれなりに速いだけでなく、最大の強みは決勝でのロングランも速いことです。しかも、ドリフトするくらいに攻めても挙動は安定していますし、タイヤの減りも少なかったのが勝因と言えます。最低限でも表彰台には立てると信じ、決勝レース2も優勝を目指して戦いました。ピットストップ完了後のレース中盤以降、前のドライバーのペースが遅かったので何度がアタックを試みましたが、残念ながら3位に終わりました。それでも、最終大会を待たずチャンピオンタイトルを獲得できて肩の荷が下りました。僕にとってはフォーミュラカーで初のタイトルです。もっとも、自分の2014年シーズンはまだ終わっていません。残るGP2の4大会、まずは来週に迫ったGP2のスパフランコルシャン大会で、自分の実力をあらためて示さなくてはいけません」
カテゴリー: F1 / 佐藤公哉 / AUTO GP
佐藤公哉は、8月15〜17日にドイツ・ニュルブルクリンクで開催されたAUTO GP第7大会に出場。15日の練習走行(40分間)では、1分32秒636のタイムでトップと0.15秒差の2番手と好調な滑り出しを見せた。
しかし、同日の予選ではQ1(20分間)のタイムアタック直前にブレーキの故障が見つかり、応急処置を施してセッション終盤にコースインするも、第1コーナーで減速できずにコースアウト。クラッシュした佐藤公哉はノータイムで予選最下位に終わった。
16日の決勝レース1(27周)は、サポートレースの事故で定刻より遅れて始まった。最後尾11番グリッドの佐藤公哉はスタート直後に8番手へ浮上し、1周終了時点で早くも6番手へ進出。上位陣の多くがレース序盤にタイヤ交換義務のピットストップを済ませる中、佐藤公哉はファステストラップを次々と更新しながら、ピットストップをレース終盤まで引っ張る作戦で挽回を図った。一方、レース序盤に最終コーナーで事故処理のため黄旗が振られる第3セクターで、佐藤公哉をはじめとする多くのドライバーがセクタータイムの自己ベストを記録する違反があり、ほとんどのドライバーはドライブスルーペナルティを科されてこの裁定に従った。結局、佐藤公哉はこのペナルティもあり惜しくも優勝に一歩及ばす、2位でチェッカードフラッグ。ところがレース終了後、優勝ドライバーと6位ドライバーにも同様の違反があったと認められ、佐藤公哉は繰り上がりで今季6勝目を手にした。
17日午後4時25分に始まった決勝レース2(23周)、決勝レース1の結果に基づき8番グリッドに就いた佐藤公哉は、いつものようにスタートで順位を上げられず一時は10番手まで後退した。しかし、そこから徐々に挽回を図りレース中盤には4番手へ浮上。タイヤ交換義務のピットストップを済ませてコースへ戻ったときには、事実上の3番手へ浮上していた。佐藤公哉はさらにクルマにムチを入れて2番手のドライバーを攻め立てるが、狭く抜きどころの少ないサーキットでは叶わなかった。それでも3位獲得に加えてレース中のファステストラップを記録し、ポルトガル・エストリルの最終大会を待たずに2014 AUTO GPチャンピオンの座に就いた。
佐藤公哉
「垂れ下がってしまったブレーキラインを速度センサーが切断するという、ちょっとあり得ない不思議なトラブルで、予選ではタイムアタックできず仕舞いでした。クラッシュの後遺症で胸に痛みがあったので、念のために村の病院でレントゲン撮影しましたが、とくに問題はありませんでした。決勝レース1は11番グリッドのスタートながら表彰台に立てました。繰り上がりとはいえ、ルールがきちんと適用されたうえでの今季6勝目は素直に嬉しく思います。僕のクルマは予選の一発もそれなりに速いだけでなく、最大の強みは決勝でのロングランも速いことです。しかも、ドリフトするくらいに攻めても挙動は安定していますし、タイヤの減りも少なかったのが勝因と言えます。最低限でも表彰台には立てると信じ、決勝レース2も優勝を目指して戦いました。ピットストップ完了後のレース中盤以降、前のドライバーのペースが遅かったので何度がアタックを試みましたが、残念ながら3位に終わりました。それでも、最終大会を待たずチャンピオンタイトルを獲得できて肩の荷が下りました。僕にとってはフォーミュラカーで初のタイトルです。もっとも、自分の2014年シーズンはまだ終わっていません。残るGP2の4大会、まずは来週に迫ったGP2のスパフランコルシャン大会で、自分の実力をあらためて示さなくてはいけません」
カテゴリー: F1 / 佐藤公哉 / AUTO GP