小林可夢偉
小林可夢偉が、11位で終えたF1イギリスGPの週末を振り返った。

不安定な天候が特徴ともいえるシルバーストンだが、まさに今年は天候に翻弄された週末となった。

金曜日の天候は雨。小林可夢偉は「金曜日は朝から雨で、午前と午後のセッション両方ともウェットでしたが、クルマとしてはあんまり大きい問題はないんじゃないかなという感触でした」と振り返る。

「テストアイテムも試しましたが、ウェットだったので、実際に使えるかどうかという判断はできなかったです。それ以上に、雨が降るとどこに水たまりや川ができるのか、といったことを確認していました。予選は雨という予報だったので、雨や路面の状況が刻々と変わるのでそこにあわせていければいいんじゃないかなと」

土曜日午前中に行われたフリー走行3回目のコンディションはドライ。だが、予選は再びウェットコンディションのなかで行われた。

「土曜日午前のフリー走行は晴れて、ドライで走ったんですけど、まあクルマが雨のことを考えているという意味では、結構ドライでも戦えるという手応えでした」

Q1を順調に突破した小林可夢偉。だが、大雨でQ2が赤旗中断となったあと、ザウバーはインターミディエイトタイヤでセッションを再開するという判断ミスを犯す。

「でも予選はやっぱり雨になって、Q1とQ2の赤旗中断前までは、かなり上位で戦えるという感触だったんですけど、赤旗再開時にインターミディエイトで出て行くことになってしまった。僕は無線で『ウェット』だと伝えていたんですけど、チームはどうもウイリアムズがエンジンをかけたので、それに反応して早くピット出口に並ばせたかったらしいのですが、モニターを見ながら『ウイリアムズもウェット履いてる』とも伝えたんですが、もうクルマにはインターをはめられていて、行け行けという状況だった」

「やっぱりコースは全然水が多くて、結局すぐにピットに戻ってウェットに履き変えることになって、タイム計測を1周する時間しか残っていなかった。もし普通に最初からウェットで出ていって2周目があったので余裕だったんですけどね。今年は雨の時に僕はうまくやらせてもらってないから、ウェットになったらドライバーの声を聞くようにとチームにお願いしていたんですが、うまくいかなかった。これはいまの課題だと思うし、1日でも早く改善したいと思います」

12番手で予選を終えた小林可夢偉だが、前戦F1ヨーロッパGPで5グリッド降格ペナルティを科せられていたため、17番グリッドからスタート。そこから一時はトップ10以内まで順位を挙げるが、2回目のピットストップでミスを犯す。

「決勝レースは後方スタートなので、どんな天気がきても最後まで戦って、ポイントを獲って帰るつもりでしたが、今度は僕の責任でポイントを失ってしまいました」

「スタート自体はあんまりよくなかったんですが、タイヤが思ったよりたれなくて、第2スティントまではよかったんですけど、2回目のピットストップを失敗してしまいました。1回目のストップの時はフォース・インディアも同時にストップする様子だったので、彼らを迂回しながら入ったので結構ゆっくりだったんですけど、2回目は今回は僕だけだったので斜めにストンと入れたんですけど、フロントタイヤをロックさせてしまって止まれなくて、かなりチームに申し訳ないし、言い訳もない」

「レース後メカニックたちにも謝りました。彼らはすでにチームに戻って作業していて、大きな怪我をしていなくてホッとしました。とにかく今日は僕の失敗です」

「次のホッケンハイムではきちんとリズムを取り返して週末を作って行きたいと思います」

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カテゴリー: F1 / 小林可夢偉 / F1イギリスGP / ザウバーF1チーム