小林可夢偉
小林可夢偉は、先週、東北の被災地を訪問。日本GPで国歌を斉唱したMJCアンサンブルと再会した。

「12月11日、東北を訪れる機会がありました。僕が訪ねたのは宮城県仙台市の荒浜地区です」と小林可夢偉はオフィシャルサイトで報告。

「だいぶガレキなどの撤去は進んでいましたが、まだガソリンスタンド跡が残っていたり、何台か原型を留めていないクルマもあったり、僕は普段クルマを使う仕事をしていますが、クルマがあんな形になるなんて想像もできませんでした」

「実際に荒浜地区に立ってみて、あの日あの時、ここでどんなことが起きたのか、考えるだけでとても心が痛みますし、建物の3階近くまで襲った津波の破壊力と、その被害の大きさを肌で感じました。犠牲になった方々、被災された方々に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。僕が訪れた日はちょうど震災から9カ月目でした。でも復興はこれから長い時間がかかるし、僕も出来る限り協力していきたいとあらためて思いました」

小林可夢偉は、今年のF1日本GPには福島県南相馬市を中心に活躍する少女合唱団「MJCアンサンブル」のメンバーとその家族、関係者の約60名を招待していた。

「その後、福島県福島市に移動して、日本GPで国歌を斉唱してくれたMJCアンサンブルのみんなが、コンテストに出るというので応援にいきました」

「実はアンサンブルの金子先生が僕の訪問をメンバーには内緒にしてくれていたみたいで、思っていた以上の歓迎を受けて、とにかく喜んでくれてよかったです。コンテストでは日本GPで会えなかったメンバーにも会えたし、みんなからあらためて元気をもらいました」

「本番直前の練習におじゃまして、そこで歌声を聞いただけでも感動してたんですけど、音楽堂のホールで聞くと、彼女たちの歌声がより一層心に響きました。なんて表現したらいいのか、彼女たちの歌声ですごく心がキレイになりました。僕はレースで人に興奮とかを与えていると思うのですが、それとはまったくちがった感動を与えてくれました。今回、彼女たちの地元で、彼女たちの普段の姿を見ることができてすごく良かったと思っています。MJCアンサンブルのみんな、そして先生方にはあらためて、『ありがとう』という感謝を伝えたいです」

「2011年は厳しい年だったので、2012年はみんなにとって楽しくいいことが起きてほしいな思います。MJCアンサンブルが2012年1月の南相馬での成人式でも国歌斉唱することになったとも聞きました。ぜひ楽しんでください」

関連:小林可夢偉、F1日本GPに被災地の子供たちを招待 - 2011年9月9日

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カテゴリー: F1 / 小林可夢偉