2024年F1 日本GP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想
2024年F1第4戦日本GP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。
ピレリは、鈴鹿サーキットにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)というレンジの中で最もハードなコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
春開催となったことで路面温度は例年よりも低く、ソフトがレースでも使えるコンディション。理論的に最速の戦略はソフト‐ハード‐ハードと繋ぐ2ストップ。ただし、上位勢は新品ソフトが残っておらず、レッドブルやフェラーリは、ハードが1セットしかなく、2番目に最速のミディアム‐ハード‐ミディアムの2ストップが採用される可能性が高い。
角田裕毅(RB)は、ハード2、ミディアム1という持ちタイヤとなっており、ミディアムからスタートしてハードを繋ぐという最も遅い戦略を採らざるを得ないかもしれな。チームメイトのリカルドを含め、ミッドフィールドには全コンパウンドで新品を残しているドライバーもおり、第1スティントでのポジションとピットストップのタイミングという意味での戦略が重要になってくるだろう。
マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)
「ドライバーにとってもマシンにとっても最も過酷なトラックのひとつであるこのコースで、フェルスタッペンとレッドブルが予選を支配し、1年以上ぶりにチームの両ドライバーがフロントロウに並んだ。そのため、明日は優勝候補がはっきりしているが、戦略をはじめ、まだ未知の要素がたくさんある。昨年のレースよりかなり涼しくなったとはいえ、デグラデーションは依然として大きく、したがって2ストップが最速の選択であることに変わりはない。利用可能なコンパウンド間の組み合わせとなると話は別で、特に昨年事実上スターターではなかったソフトが、明日、特に第1スティントで優位に立ちたいドライバーにとっては本物のオプションとなる可能性がある。もう1つの考慮事項は、このコースではオーバーテイクが決して簡単ではないということだ。そして、今シーズンこれまで見てきたように、現行世代のマシンは他のマシンに接近するときにますます不安定になり、たとえ大きなスピードアドバンテージがあるクルマであってもオーバーテイクはさらに複雑になっている。アンダーカット(最初の数周でタイヤの性能を最大限に生かすために早めに停止すること)は、ここでは非常に効率的であり、間違いなく要因になるだろう。最速の戦略はソフトとハードを使い分けることだが、フェラーリ、レッドブル、アストンマーティン、そしてマグヌッセンのようにC1を1セットしか使えないチームは別のことを試さなければない。C3を捨ててプラクティスで競争力を証明したC2を選ぶこともできるし、3種類のコンパウンドをすべて使うこともできる。最初から最後まで面白いレースになるだろう」
カテゴリー: F1 / F1日本GP / ピレリ
ピレリは、鈴鹿サーキットにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)というレンジの中で最もハードなコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
春開催となったことで路面温度は例年よりも低く、ソフトがレースでも使えるコンディション。理論的に最速の戦略はソフト‐ハード‐ハードと繋ぐ2ストップ。ただし、上位勢は新品ソフトが残っておらず、レッドブルやフェラーリは、ハードが1セットしかなく、2番目に最速のミディアム‐ハード‐ミディアムの2ストップが採用される可能性が高い。
角田裕毅(RB)は、ハード2、ミディアム1という持ちタイヤとなっており、ミディアムからスタートしてハードを繋ぐという最も遅い戦略を採らざるを得ないかもしれな。チームメイトのリカルドを含め、ミッドフィールドには全コンパウンドで新品を残しているドライバーもおり、第1スティントでのポジションとピットストップのタイミングという意味での戦略が重要になってくるだろう。
マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)
「ドライバーにとってもマシンにとっても最も過酷なトラックのひとつであるこのコースで、フェルスタッペンとレッドブルが予選を支配し、1年以上ぶりにチームの両ドライバーがフロントロウに並んだ。そのため、明日は優勝候補がはっきりしているが、戦略をはじめ、まだ未知の要素がたくさんある。昨年のレースよりかなり涼しくなったとはいえ、デグラデーションは依然として大きく、したがって2ストップが最速の選択であることに変わりはない。利用可能なコンパウンド間の組み合わせとなると話は別で、特に昨年事実上スターターではなかったソフトが、明日、特に第1スティントで優位に立ちたいドライバーにとっては本物のオプションとなる可能性がある。もう1つの考慮事項は、このコースではオーバーテイクが決して簡単ではないということだ。そして、今シーズンこれまで見てきたように、現行世代のマシンは他のマシンに接近するときにますます不安定になり、たとえ大きなスピードアドバンテージがあるクルマであってもオーバーテイクはさらに複雑になっている。アンダーカット(最初の数周でタイヤの性能を最大限に生かすために早めに停止すること)は、ここでは非常に効率的であり、間違いなく要因になるだろう。最速の戦略はソフトとハードを使い分けることだが、フェラーリ、レッドブル、アストンマーティン、そしてマグヌッセンのようにC1を1セットしか使えないチームは別のことを試さなければない。C3を捨ててプラクティスで競争力を証明したC2を選ぶこともできるし、3種類のコンパウンドをすべて使うこともできる。最初から最後まで面白いレースになるだろう」
カテゴリー: F1 / F1日本GP / ピレリ