坪井翔が優勝「F1テストに向けダサい走りはできない」スーパーフォーミュラ

2位はポールポジションからスタートした野尻智紀(TEAM MUGEN)、3位には5番グリッドからスタートした岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が入った。
レース展開:追い風のなかで展開された熱戦
午後3時15分、気温33℃・路面温度49℃の過酷なコンディションのなかでスタートが切られた決勝レースは、ポールスタートの野尻がホールショットを奪取。しかし、2番手スタートの坪井は序盤から高いペースで野尻を追い上げ、2周目のストレートでオーバーテイクシステム(OTS)を駆使しトップに浮上。そのままファステストラップを記録しつつ、後続との差を拡大した。
ピットイン戦略が明暗を分けた中盤、先に動いた野尻に対し、坪井は23周目にピットイン。野尻にアンダーカットされる形で一時的にポジションを失うも、26周目に再度オーバーテイクに成功。以降は圧倒的なペースで突き放し、37秒台後半から24秒台前半の安定したラップで勝利を決定づけた。
表彰台の顔ぶれと主な展開
野尻は早めのピットインで首位を奪い返すも、坪井の猛追を受けて2位に。3位には、最終盤に福住仁嶺(Kids com Team KCMG)をかわした岩佐が入り、貴重な表彰台を手にした。
4位は福住、以下5位牧野任祐、6位大嶋和也、7位阪口晴南、8位大湯都史樹、9位イゴール・オオムラ・フラガ、10位太田格之進までがポイントを獲得している。

坪井翔コメント「F1テストに向けてダサい走りはできない」
「防戦一方のスタートでしたが、コカ・コーラコーナーで福住選手を抑えられたのは大きかったです。OTSの使い所も迷いましたが、押し切って野尻選手を抜けたことが大きなターニングポイントでした」
「F1テスト(ハースでの)も発表されましたし、スーパーフォーミュラで勝った者として、誇りを持って走りたいと思います」
野尻智紀コメント「このままだとチャンピオンシップの流れを持っていかれる」
「ポールからのスタートでトップを守れなかったのは反省点です。決勝ペースも厳しく、もう少しやり切るべきだったと感じています。少しでも上積みがあれば追いつけると信じて、明日は違う日になるよう頑張りたい」
岩佐歩夢コメント「持てる力の最大限は出し切れた」
「専有走行から予選までフィーリングが悪く、スピードも足りていない中での3位は、今ある力での最大の結果だったと思います。トップスピードが伸びずオーバーテイクに苦しみましたが、今後の課題として改善していきたいです」
チーム監督 舘信秀コメント「完璧なレース、ただし37号車の課題も」
「富士4連勝ですか!? 予選は悔しかったですが、今回は2番手から勝ってくれて本当にうれしいです。ただ、もう1台の37号車(フェネストラズ)が速さを見せられていないのが課題。次戦に向けてしっかり仕上げたいと思います」
次戦は明日、第7戦
スーパーフォーミュラは連戦となり、7月20日(日)午前10時10分から第7戦の予選、午後3時15分から決勝レースが開催される。再び坪井が勝利を収めるのか、それとも新たなウィナーが誕生するのか、注目の一戦となる。
カテゴリー: F1 / スーパーフォーミュラ