アイザック・ハジャー F1デビューで「初めてモータースポーツで生計が立った」

フランス人ストリーマーのザック・ナニの配信に出演した21歳のハジャーは、F2でランキング2位となり、その後レーシングブルズでF1に到達するまでの道のりが、収入源どころか大きな経済的負担だったと率直に語っている。
「実際にモータースポーツで生計を立てられるようになったのは、F1に来た今年、2025年が初めてだった」
F2でランキング2位に入ったことで報酬があったのかと問われると、ハジャーは即座に否定した。
「いいや。シーズンごとにお金を払わなければならない、かなり複雑な仕組みなんだ」
ハジャーは、レッドブルの支援を受けていても、F1への道が依然として過酷な金銭的現実に支配されていたことを説明している。
「もちろん、レッドブルは助けてくれる。アカデミーに所属して、F1の環境に身を置けるし、金銭的なサポートもある」
「でも、F3とF2は自分では到底まかなえないコストがかかる。母がスポンサーを探してくれて、シーズンの一部を賄い、残りをレッドブルがカバーしてくれた」
「すべてを話すことはできないけど、昨年までずっと金銭的には休む間もなかった。レッドブルがいなければ、そこで終わっていた」
2026年にはF1最高額年俸ドライバーであるマックス・フェルスタッペンと並ぶことになるハジャーは、こうしたコストの壁が自身のキャリア初期に与えた影響についても振り返った。
「カートの最初の2シーズンは本当に楽しかった。でも、本格的なカテゴリーに進んでからは、楽しめたとは言えない。あれは本当に嫌な記憶だ」
「自分よりもはるかに多くの資金を持つ子どもたちと戦わなければならなかったからね」
さらに、経済的な立場についても誤解を避けるように付け加えている。
「誤解してほしくないけど、僕の両親は裕福だ。でも、F1の世界ではそれでも見えない存在なんだ」
「サッカーなら、誰でもスパイクを買って始められる。でもカートは始めるだけでも大変で、そこから本格的なステージに進むとなると、正直言って常軌を逸している」
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