アイザック・ハジャー 壊れたF1初表彰台トロフィー返却希望「本物が欲しい」

レーシングブルズのドライバーであるハジャーは、ザントフォールトでの決勝を3位でフィニッシュし、レースウィナーのオスカー・ピアストリ、そしてレッドブルのマックス・フェルスタッペンに続いて初めて表彰台に立った。
しかし、その節目をチームと共に祝う最中に、手作りのトロフィーを誤って真っ二つに割ってしまった。
その後、ハジャーには代わりのトロフィーが届くことが確認されたが、本人は元の壊れたものを強く望んでおり、それがどこに行ってしまったのか分からないと語っている。
「自分のトロフィーがどこにあるのかすら分からないんだ。壊れたトロフィーがね」と彼は説明した。「まあ、チームが面倒を見てくれていると思う。両方の破片をちゃんと託したんだ。でも何がどうなっているのかは分からない」
「新しいものをもらえるのは分かっている。でも自分は壊れた方が欲しいんだ」と彼は力を込めて付け加えた。

新人ドライバーのハジャーは、これまでに多くの人から「接着剤を渡された」とも明かした。
「信じられないくらいだよ。今の僕ならパドック全体を接着できるくらいだ」
数日を経て表彰台の実感が少しずつ湧いてきたハジャーは、モンツァでメディアに語ったときも笑顔を見せていたが、まだその節目を祝うことはできていないと明かした。
「月曜日はひたすら返信を返して終わるんだ。何も変わらないように感じるね」とハジャーは説明した。「でも今は『自分はF1の表彰台フィニッシャーだ』って言える。それはすごくクールだし、とても幸せだよ」
彼の初表彰台は、シーズン開幕戦オーストラリアGPでフォーメーションラップ中にクラッシュしてしまうなど、困難なスタートを切った年の後にもたらされた。
「難しいのは、そういうことに対処しようとしないこと、考えないようにすることだと思う」と彼はこれまでの感情のジェットコースターについて語った。「いい結果でも悪い結果でも、それは後ろにあるもの。次の日にまたクルマに戻って、自分が一番得意なことをするだけなんだ。実際のところ、とてもシンプルなんだよ」
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