ホンダ | 2019年 インディ500 決勝レポート … 佐藤琢磨が3位入賞
アレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)は、第103回インディアナポリス500で最終ラップまで凄まじい優勝争いを繰り広げた。しかし、200周に及んだ激闘のゴールで、2016年のインディ500チャンピオンは、優勝したシモン・パジェノー(シボレー)にコンマ2秒届かなかった。
33台が出場するインディ500に予選9番手で3列目アウト側グリッドからスタートしたアレクサンダー・ロッシは、2時間50分に渡ったバトルでトップグループを走り続けた。
彼とスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)、セバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)ら数人のホンダ ドライバーたちは、1回の給油でライバルメーカーよりも2周以上も長く走ることもできていた。
178周目にブルデーとグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)がターン3で接触し、外側の壁にヒット。彼らのすぐ後ろを走っていたフェリックス・ローゼンクビスト(Chip Ganassi Racing)とザック・ヴィーチ(Andretti Autosport)もリタイアを余儀なくされた。ディクソンもここでマシンにダメージを負い、優勝争いのチャンスを失った。
コース清掃のために短時間の赤旗中断があったあと、レースは残り13周でリスタートが切られ、ロッシとパジェノーが一騎打ちを行う舞台が整った。彼らはゴールを目前に、ここから4回も順位を入れ替えるバトルを披露。しかし、199周目のターン3でパジェノーがトップに立った。ロッシはインディ500での2勝目を目指し、最終ラップのターン4立ち上がりにチャンスを見出そうとしたが、パジェノーがインディでの初の栄冠を獲得した。
トップ争いのすぐ後ろには、今日一番の復活劇があった。佐藤琢磨は最初のピットストップでホイールが確実に装着されず、その確認のために2周後にもう一度ピットに向かった。これで1ラップの周回遅れになった佐藤琢磨だったが、2017年インディ500チャンピオンの佐藤琢磨とRahal Letterman Lanigan Racingは、ラップダウンをばん回するお手本のような作戦で、ゴールまで60周を切ったところでリードラップに復活した。そして、最後のリスタートのあと、佐藤琢磨はジョセフ・ニューガーデン(シボレー)とエド・カーペンター(シボレー)を見事な走りでオーバーテイクし、3位でゴールした。
Dale Coyne Racingのサンティノ・フェルッチは、すばらしいインディ500デビューを果たした。シリーズチャンピオンでインディ500での優勝経験も持つライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)とポジションを争いながら走り続け、178周目の多重クラッシュも絶妙のドライビングでクリアして今年のルーキー最上位となる7位でのゴールを達成した。
アレクサンダー・ロッシ(2位)
「最終ラップは全開でした。しかし、あと一歩届きませんでした。今日は22号車(パジェノー)の日で、彼からなにかを奪うのは不可能でした。ポールポジション、最多リードラップを獲得した彼らのマシンは速かったです。私たちのマシンも本当にすばらしい仕上がりで、トラフィックの中でもいい走りができていました。ほかのだれにも真似のできない走りになっていたはずです。優勝できなかったのは本当に残念です。レースの中で、私たちが勝てそうだと思える時間帯がありました。最後のイエローは私たちの味方になりませんでしたね。Hondaエンジンは燃費でライバルに対して大きな優位を持っていました。ただ、今日の私たちが勝つためには、あとほんの少しが必要だったようでした」
佐藤琢磨(3位)
「最初のピットストップで右リアホイールがちゃんと装着されておらず、ピットに戻ってチェックする必要がありました。周回遅れになりましたが、500マイルのレースなので、あきらめませんでした。リードラップに戻るのには100ラップ以上がかかりましたが、チームが作戦を駆使してそれを実現してくれて、最後の15周ほどはとてもエキサイティングなバトルを戦うことができました。後ろの順位を走っているに間もトラフィックの走りをトライし、それを活かして戦いました。レース再開時に5番手で、そこから2台をパスしました。そして、前にはロッシとパジェノーの2人しかいなくなりましたが、彼をオーバーテイクするところまではいきませんでした。おめでとう、シモン・パジェノー。彼はウイナーとなるにふさわしい走りをしていました」
関連:【動画】 2019年 インディ500 決勝レース ハイライト
カテゴリー: F1 / インディカー
33台が出場するインディ500に予選9番手で3列目アウト側グリッドからスタートしたアレクサンダー・ロッシは、2時間50分に渡ったバトルでトップグループを走り続けた。
彼とスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)、セバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)ら数人のホンダ ドライバーたちは、1回の給油でライバルメーカーよりも2周以上も長く走ることもできていた。
178周目にブルデーとグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)がターン3で接触し、外側の壁にヒット。彼らのすぐ後ろを走っていたフェリックス・ローゼンクビスト(Chip Ganassi Racing)とザック・ヴィーチ(Andretti Autosport)もリタイアを余儀なくされた。ディクソンもここでマシンにダメージを負い、優勝争いのチャンスを失った。
コース清掃のために短時間の赤旗中断があったあと、レースは残り13周でリスタートが切られ、ロッシとパジェノーが一騎打ちを行う舞台が整った。彼らはゴールを目前に、ここから4回も順位を入れ替えるバトルを披露。しかし、199周目のターン3でパジェノーがトップに立った。ロッシはインディ500での2勝目を目指し、最終ラップのターン4立ち上がりにチャンスを見出そうとしたが、パジェノーがインディでの初の栄冠を獲得した。
トップ争いのすぐ後ろには、今日一番の復活劇があった。佐藤琢磨は最初のピットストップでホイールが確実に装着されず、その確認のために2周後にもう一度ピットに向かった。これで1ラップの周回遅れになった佐藤琢磨だったが、2017年インディ500チャンピオンの佐藤琢磨とRahal Letterman Lanigan Racingは、ラップダウンをばん回するお手本のような作戦で、ゴールまで60周を切ったところでリードラップに復活した。そして、最後のリスタートのあと、佐藤琢磨はジョセフ・ニューガーデン(シボレー)とエド・カーペンター(シボレー)を見事な走りでオーバーテイクし、3位でゴールした。
Dale Coyne Racingのサンティノ・フェルッチは、すばらしいインディ500デビューを果たした。シリーズチャンピオンでインディ500での優勝経験も持つライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)とポジションを争いながら走り続け、178周目の多重クラッシュも絶妙のドライビングでクリアして今年のルーキー最上位となる7位でのゴールを達成した。
アレクサンダー・ロッシ(2位)
「最終ラップは全開でした。しかし、あと一歩届きませんでした。今日は22号車(パジェノー)の日で、彼からなにかを奪うのは不可能でした。ポールポジション、最多リードラップを獲得した彼らのマシンは速かったです。私たちのマシンも本当にすばらしい仕上がりで、トラフィックの中でもいい走りができていました。ほかのだれにも真似のできない走りになっていたはずです。優勝できなかったのは本当に残念です。レースの中で、私たちが勝てそうだと思える時間帯がありました。最後のイエローは私たちの味方になりませんでしたね。Hondaエンジンは燃費でライバルに対して大きな優位を持っていました。ただ、今日の私たちが勝つためには、あとほんの少しが必要だったようでした」
佐藤琢磨(3位)
「最初のピットストップで右リアホイールがちゃんと装着されておらず、ピットに戻ってチェックする必要がありました。周回遅れになりましたが、500マイルのレースなので、あきらめませんでした。リードラップに戻るのには100ラップ以上がかかりましたが、チームが作戦を駆使してそれを実現してくれて、最後の15周ほどはとてもエキサイティングなバトルを戦うことができました。後ろの順位を走っているに間もトラフィックの走りをトライし、それを活かして戦いました。レース再開時に5番手で、そこから2台をパスしました。そして、前にはロッシとパジェノーの2人しかいなくなりましたが、彼をオーバーテイクするところまではいきませんでした。おめでとう、シモン・パジェノー。彼はウイナーとなるにふさわしい走りをしていました」
関連:【動画】 2019年 インディ500 決勝レース ハイライト
カテゴリー: F1 / インディカー