【インディカー】 ホンダ:第2戦フェニックス 予選レポート
フロリダ州セントピーターズバーグで行われた2018年のインディカー開幕戦で優勝したのはセバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)だった。第2戦は北米大陸を西へと横断し、アリゾナ州フェニックスが戦いの舞台となる。その予選でブルデーが見事ポールポジション(PP)を獲得した。
まだ4月も初旬だというのに、砂漠の中のフェニックスは真夏の暑さ。全長1.022マイルのオーバルコースでプラクティスが行われた日中は、気温が摂氏32度にも達し、路面温度は50度を超えていた。
予選は陽が傾いた後の午後5時にスタートし、路面の温度は摂氏40度程度まで低下。しかし、気温は32度で変わらず、タイムアタックはグリップの低いコンディションではじまった。
単独走行で連続2ラップし、その合計タイムを競う予選は、今年からオーバルでのアタック順は1つ前のレースのフィニッシュ順を裏返しにしたもの。開幕戦で優勝したブルデーは最後のアタッカーとしてコース・インした。計測1ラップ目に19秒5034という誰よりも速いラップを記録し、トップに躍り出した。ブルデーは2ラップ目も1ラップ目とほとんど変わらない19秒5251で周回し、今シーズン初のPP獲得を達成した。2番手となったライバルとのタイム差は、2ラップの合計でわずかに0.0811秒しかなかった。
ブルデーにとってキャリア34回目、Dale Coyne Racingにとっては通算2回目のPPとなり、2018年シーズンのHondaは開幕から2レース連続のPP獲得を果たした。
開幕戦で3位フィニッシュしたアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)が予選4番手につけ、ジェイムズ・ヒンチクリフとロバート・ウィッケンズ(ともにSchmidt Peterson Motorsports)が予選5、6番手に並んだ。ライアン・ハンター-レイ(Andretti Autosport)は予選8番手。そして、今回がインディカーデビューとなるブルデーのチームメート、ピエトロ・フィッティパルディ(Dale Coyne Racing)が予選10番手というすばらしい結果だった。
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、2月にフェニックスで行われた合同テストでトップタイムをマークしており、今週末のパフォーマンスに向けての期待が高まっていたが、温度の高いコンディションに対するマシンのセッティングが狙い通りに進まず、プラクティス1でのポジションが18番手。そこで得たデータを基にマシンのセッティングを変更してフィーリングは向上したが、予選順位は13番手となった。
予選の後には、明日のレースとほぼ同じ時間帯の午後8時から1時間のファイナル・プラクティスが行われ、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が2番手につける20秒5539をマーク。予選4番手のアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)が20秒6425のベストで同じく4番手につけました。佐藤はここでマシンのセッティングをまた一段向上させ、10番手につける20秒8481を記録した。
セバスチャン・ブルデー(ポールポジション)
「開幕戦で優勝し、今日はこうして第2戦の予選でポールポジションを獲得できました。僕らは優勝し、予選でもトップになることを目指して全力で戦っています。まだまだ小さな組織ですが、すばらしい人材が一丸となってハードワークをこなしています。だから、こうして目指す成果を手に入れることができた時に得られる喜びはとても大きいのです。今日の僕らは強豪たちを相手に真っ向から勝負を挑み、トップの座をつかみました。今でも予選を前にすると不安が頭をよぎります。しかし、そうした不安を頭の中から追い出し、今日のように目指す最速の座を獲得できた時、私は非常にうれしいことだと感じます。PPからのスタートですから序盤はトップを守り、そこからレースがどう展開して行くかを見る戦いをしたいと思います。私たちのセッティングはまだライバルに比べてタイヤに厳しいものになっているとも考えられるため、ファイナル・プラクティスでは新たなセッティングをトライするつもりです」
佐藤琢磨(13番手)
「たいへんな予選になっていました。直前のプラクティスでマシンの調子がよくなかったために、予選に向けてセッティングを大きく変える必要がありました。そして迎えた予選では、2周のアタックで二度マシンが振られました。それでもマシンをコントロール下に置き続けることができましたし、現状を考えれば、自分たちの予選ポジションは決して悪くはなく、ハッピーだと感じているほどです。プラクティスでの状況を考えたら、予選のマシンはかなりよくなっていましたから。このままファイナル・プラクティスでさらにマシンをよくしてレースを迎えたいと思います」
カテゴリー: F1 / インディカー
まだ4月も初旬だというのに、砂漠の中のフェニックスは真夏の暑さ。全長1.022マイルのオーバルコースでプラクティスが行われた日中は、気温が摂氏32度にも達し、路面温度は50度を超えていた。
予選は陽が傾いた後の午後5時にスタートし、路面の温度は摂氏40度程度まで低下。しかし、気温は32度で変わらず、タイムアタックはグリップの低いコンディションではじまった。
単独走行で連続2ラップし、その合計タイムを競う予選は、今年からオーバルでのアタック順は1つ前のレースのフィニッシュ順を裏返しにしたもの。開幕戦で優勝したブルデーは最後のアタッカーとしてコース・インした。計測1ラップ目に19秒5034という誰よりも速いラップを記録し、トップに躍り出した。ブルデーは2ラップ目も1ラップ目とほとんど変わらない19秒5251で周回し、今シーズン初のPP獲得を達成した。2番手となったライバルとのタイム差は、2ラップの合計でわずかに0.0811秒しかなかった。
ブルデーにとってキャリア34回目、Dale Coyne Racingにとっては通算2回目のPPとなり、2018年シーズンのHondaは開幕から2レース連続のPP獲得を果たした。
開幕戦で3位フィニッシュしたアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)が予選4番手につけ、ジェイムズ・ヒンチクリフとロバート・ウィッケンズ(ともにSchmidt Peterson Motorsports)が予選5、6番手に並んだ。ライアン・ハンター-レイ(Andretti Autosport)は予選8番手。そして、今回がインディカーデビューとなるブルデーのチームメート、ピエトロ・フィッティパルディ(Dale Coyne Racing)が予選10番手というすばらしい結果だった。
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、2月にフェニックスで行われた合同テストでトップタイムをマークしており、今週末のパフォーマンスに向けての期待が高まっていたが、温度の高いコンディションに対するマシンのセッティングが狙い通りに進まず、プラクティス1でのポジションが18番手。そこで得たデータを基にマシンのセッティングを変更してフィーリングは向上したが、予選順位は13番手となった。
予選の後には、明日のレースとほぼ同じ時間帯の午後8時から1時間のファイナル・プラクティスが行われ、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が2番手につける20秒5539をマーク。予選4番手のアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)が20秒6425のベストで同じく4番手につけました。佐藤はここでマシンのセッティングをまた一段向上させ、10番手につける20秒8481を記録した。
セバスチャン・ブルデー(ポールポジション)
「開幕戦で優勝し、今日はこうして第2戦の予選でポールポジションを獲得できました。僕らは優勝し、予選でもトップになることを目指して全力で戦っています。まだまだ小さな組織ですが、すばらしい人材が一丸となってハードワークをこなしています。だから、こうして目指す成果を手に入れることができた時に得られる喜びはとても大きいのです。今日の僕らは強豪たちを相手に真っ向から勝負を挑み、トップの座をつかみました。今でも予選を前にすると不安が頭をよぎります。しかし、そうした不安を頭の中から追い出し、今日のように目指す最速の座を獲得できた時、私は非常にうれしいことだと感じます。PPからのスタートですから序盤はトップを守り、そこからレースがどう展開して行くかを見る戦いをしたいと思います。私たちのセッティングはまだライバルに比べてタイヤに厳しいものになっているとも考えられるため、ファイナル・プラクティスでは新たなセッティングをトライするつもりです」
佐藤琢磨(13番手)
「たいへんな予選になっていました。直前のプラクティスでマシンの調子がよくなかったために、予選に向けてセッティングを大きく変える必要がありました。そして迎えた予選では、2周のアタックで二度マシンが振られました。それでもマシンをコントロール下に置き続けることができましたし、現状を考えれば、自分たちの予選ポジションは決して悪くはなく、ハッピーだと感じているほどです。プラクティスでの状況を考えたら、予選のマシンはかなりよくなっていましたから。このままファイナル・プラクティスでさらにマシンをよくしてレースを迎えたいと思います」
カテゴリー: F1 / インディカー