【インディカー】 ホンダ:第12戦 トロント 決勝レポート
2017年 インディカー・シリーズ 第12戦トロントでは、アレキサンダー・ロッシ、ジェームス・ヒンチクリフが表彰台を獲得。不運に見舞われた佐藤琢磨は16位でフィニッシュした。
カナダ最大の都市トロントの中心部にほど近いエキジビジョンプレイスは、オンタリオ湖沿いに広がる催し物会場で、隣接する公園も利用したストリートコースがインディカーレースの舞台として使用される。
ストリートならではのバンピーさとグリップの低さが特徴のコースは、ドライビングもマシンセッティングも非常に難しいテクニカルなものとして知られている。
レースウイークエンドは過ごしやすい天候で、多くの熱心なファンがサーキットに詰めかけた。雨の心配も若干ある中でトロントの決勝レースがスタートしたが、大きなアクシデントはなかった。心配された雨も降らず、フルコースコーションはスタート直後にウィル・パワー(シボレー)がストップして出されたものと、トニー・カナーン(Chip Ganassi Racing)による23周目からのものの2回しか出されなかった。しかし、このタイミングが各ドライバーのレース結果を左右するものとなり、予選8番手から早めのピットストップを行うことでチャンスを手にしたアレキサンダー・ロッシ(Andretti Herta Autosport)が2位フィニッシュで表彰台に上がった。
レース序盤の20周を超えたところでトニー・カナーンがターン1のタイヤバリアに突っ込み、フルコースコーションが出された。このコーションの前に最初のピットストップを行なっているか否かが大きなポイントとなりた。アレキサンダー・ロッシはイエローフラッグが出る2周前にピットしており、レースが再開された27周目には4位に浮上し、38周目に2位までさらにポジションを上げた。トップを走るジョセフ・ニューガーデン(シボレー)は、2台のマシンをアレキサンダー・ロッシとの間に挟んでいる時にリードを広げていたが、アレキサンダー・ロッシは粘り強い走りで差を縮め、1.8704秒差で今シーズンのベストとなる2位でのゴールを達成した。トップ5入りは今シーズン3回目。表彰台は昨年のインディ500での優勝以来となるキャリア2回目。
トロント郊外の出身であるジェームズ・ヒンチクリフ(Schmidt Peterson Motorpsorts)は、6番手スタートから2016年と同じく3位フィニッシュを果たした。ジェームズ・ヒンチクリフもトニー・カナーンのアクシデントによるイエローフラッグの1周前にピットしたことで上位にポジションを保つことに成功した。
逆に、イエローフラッグのタイミングにより、予選2番手だったグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)は9位でのゴールとなった。インディ500ウイナーの佐藤琢磨(Andretti Autosport)もイエローの出た後のピットとなったために上位でフィニッシュするチャンスを得られなかった。佐藤琢磨は予選10番手で、序盤に7番手まで順位を上げていた。レース中のペースも安定して速かっただけに、レース展開が味方しなかったのは不運でした。
今日のレースではマルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)が4位でフィニッシュし、ライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)も予選16番手から6位まで大きく順位を上げてゴールした。そして、マックス・チルトン(Chip Ganassi Racing)も7位でゴール。グレアム・レイホールが9位、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が10位とトップ10にHondaドライバー7人が入った。
チャンピオンシップは全17戦で、トロントは12戦目。12戦を終えてのポイントスタンディングは、スコット・ディクソンが依然としてトップをキープし、グレアム・レイホールが6位、佐藤琢磨が7位、アレキサンダー・ロッシが8位につけている。
カテゴリー: F1 / インディカー / ホンダF1
カナダ最大の都市トロントの中心部にほど近いエキジビジョンプレイスは、オンタリオ湖沿いに広がる催し物会場で、隣接する公園も利用したストリートコースがインディカーレースの舞台として使用される。
ストリートならではのバンピーさとグリップの低さが特徴のコースは、ドライビングもマシンセッティングも非常に難しいテクニカルなものとして知られている。
レースウイークエンドは過ごしやすい天候で、多くの熱心なファンがサーキットに詰めかけた。雨の心配も若干ある中でトロントの決勝レースがスタートしたが、大きなアクシデントはなかった。心配された雨も降らず、フルコースコーションはスタート直後にウィル・パワー(シボレー)がストップして出されたものと、トニー・カナーン(Chip Ganassi Racing)による23周目からのものの2回しか出されなかった。しかし、このタイミングが各ドライバーのレース結果を左右するものとなり、予選8番手から早めのピットストップを行うことでチャンスを手にしたアレキサンダー・ロッシ(Andretti Herta Autosport)が2位フィニッシュで表彰台に上がった。
レース序盤の20周を超えたところでトニー・カナーンがターン1のタイヤバリアに突っ込み、フルコースコーションが出された。このコーションの前に最初のピットストップを行なっているか否かが大きなポイントとなりた。アレキサンダー・ロッシはイエローフラッグが出る2周前にピットしており、レースが再開された27周目には4位に浮上し、38周目に2位までさらにポジションを上げた。トップを走るジョセフ・ニューガーデン(シボレー)は、2台のマシンをアレキサンダー・ロッシとの間に挟んでいる時にリードを広げていたが、アレキサンダー・ロッシは粘り強い走りで差を縮め、1.8704秒差で今シーズンのベストとなる2位でのゴールを達成した。トップ5入りは今シーズン3回目。表彰台は昨年のインディ500での優勝以来となるキャリア2回目。
トロント郊外の出身であるジェームズ・ヒンチクリフ(Schmidt Peterson Motorpsorts)は、6番手スタートから2016年と同じく3位フィニッシュを果たした。ジェームズ・ヒンチクリフもトニー・カナーンのアクシデントによるイエローフラッグの1周前にピットしたことで上位にポジションを保つことに成功した。
逆に、イエローフラッグのタイミングにより、予選2番手だったグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)は9位でのゴールとなった。インディ500ウイナーの佐藤琢磨(Andretti Autosport)もイエローの出た後のピットとなったために上位でフィニッシュするチャンスを得られなかった。佐藤琢磨は予選10番手で、序盤に7番手まで順位を上げていた。レース中のペースも安定して速かっただけに、レース展開が味方しなかったのは不運でした。
今日のレースではマルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)が4位でフィニッシュし、ライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)も予選16番手から6位まで大きく順位を上げてゴールした。そして、マックス・チルトン(Chip Ganassi Racing)も7位でゴール。グレアム・レイホールが9位、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が10位とトップ10にHondaドライバー7人が入った。
チャンピオンシップは全17戦で、トロントは12戦目。12戦を終えてのポイントスタンディングは、スコット・ディクソンが依然としてトップをキープし、グレアム・レイホールが6位、佐藤琢磨が7位、アレキサンダー・ロッシが8位につけている。
アレキサンダー・ロッシ (2位)
「今週末はマシンを自分の思うようにセッティングできず、とても苦しみました。チームメートたちにもラップタイムで離されていました。金曜にエンジニアたちと原因が何なのかを徹底的に話し合いました。データも研究し尽くしました。そうして考え出したセッティング変更によって、マシンは自分の走りにマッチするものに変わりました。今日、私たちは大きな一歩を記すことができたと思います。念願の表彰台に上ることができ、ホッとしました。これまでにも何度か、あと一歩のところまでは来ていました。長い時間がかかりましたが、今日ついにトップ3フィニッシュを実現できました。作戦のよさによって、それは成し遂げられました。チャンスを与えてくれているチームに感謝します。次のミッド・オハイオでは優勝を狙います」ジェームズ・ヒンチクリフ (3位)
「この結果はチームにとってすばらしいものです。今週の私たちはソフトタイヤでの走りで苦労をしていました。そんな私たちにとって、あのフルコースコーションはまさに絶妙のタイミングで出されました。そして、その後のレースでは私たちは十分に競争力のあるペースを保っていました。終盤にはアレクサンダー・ロッシとジョセフ・ニューガーデンに追いついて行くことさえできていました。ハードタイヤでの走りはとてもいいもので、ピットストップも万全の出来でした。クルーたちにも感謝したいです。カナダでのレースで表彰台に上ることができ、とても喜んでいます。毎年サポートがどんどん大きくなっているのを感じています。応援してくれる彼らのためにも、来年は今日よりふたつ上のポジションでゴールしたいですね」佐藤琢磨 (16位)
「今日のレース展開にガッカリしています。我々のスタートはよく、いくつかポジションを上げることができました。イエローからグリーンになった直後、ターン3の入り口で私はアウト側を走り、ターン4でスペンサー・ピゴット(シボレー)のイン側に並びました。そこで彼がこちらにぶつかって来ました。左の壁と彼のマシンに挟まれてしまいました。こちらには、行き場が全くない状況だったのに彼が寄せて来たことで、2台は絡み合い、タイヤがパンクしました。追い上げてライバルたちをパスすることもトライしましたが、その後のレースではイエローも出なかったため、それも叶いませんでした。マシンが本当に速かっただけに大変残念です。今日の私たちは。レースペースでみれば、トップに近い速さがあったと思います。それだけに悔しいと感じています」2017 Honda Indy Toronto Race Day Highlights
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