インディカー 第7戦:マーカス・エリクソンが初優勝!佐藤琢磨4位
2021年のインディカー 第7戦 デトロイトの決勝レースが行われ、、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が優勝を飾った。
アメリカ自動車産業の首都と呼ばれるミシガン州デトロイトでは、インディカーのダブルヘッダー開催が恒例となっている。昨年はパンデミックによって開催できなかったデトロイトGPだが、この春から状況は急激に改善され、多くのファンがインディカーレース観戦のために集まった。
青空が広がり、夏といってもいい暑さになった土曜日にはダブルヘッダーの1戦目が開催され、インディカーシリーズ参戦3シーズン目のスウェーデン出身ドライバー、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が優勝を飾った。
レース終盤に赤旗が出された時点で2番手につけていたエリクソンだったが、トップだったウィル・パワー(シボレー)のマシンがレース再開時にエンジンを再始動できず、エリクソンがトップに浮上した。
残り3周でレースにグリーンフラッグが振り下ろされると、エリクソンは冷静にダッシュを決め、2番手以下にアタックのチャンスを与えることなくインディカーでのキャリア初勝利のゴールへと走り切った。この勝利はChip Ganassi Racingにとっては今シーズン3勝目、Hondaにとっては5勝目となった。
ベル島内の公園内に作られる全長2.35マイルのコースは、速く、バンピーで、体力を消耗させる。今日の気温は30℃に迫るもので、ドライバーたちにとっては非常に過酷なコンディションとなっていた。
70周のレースは、珍しいことに赤旗による中断が2回あった。その最初は24周目のターン6でフェリックス・ローゼンクビスト(シボレー)の起こした単独クラッシュによるものだった。彼はアクシデント直後も意識があり、デトロイト地域の病院へと搬送され、検査を受けている。そして、2回目の赤旗は、もうゴールまで7周となった時にロマン・グロージャン(Dale Coyne Racing with RWR)が単独で壁にヒットしたために出された。
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は16番手スタートから激しいポジション争いを休む間もなく続け、4位まで大きく順位を上げてのフィニッシュを果たした。Rahal Letterman Lanigan Racingのチームメート2人もグレアム・レイホール、サンティノ・フェルッチの順で5、6位でゴール。7、8、9位もHondaエンジンを使うアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)、エド・ジョーンズ(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)だった。
日曜日も、午前中に予選を行い、午後にデトロイトでのレース2、シリーズ第8戦が開催される。
マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)
「チームがすばらしい仕事をしてくれました。クルーたちのピットストップはパーフェクトで、Hondaエンジンもパワフルでした。ピットスタンドの選んだ作戦も非常によかったと思います。チーム力によってつかんだ勝利です。ウィル・パワーの悔しさは、僕にも理解できます。しかし、今日は僕の日だったということだったと思います。これまで何度も不運に見舞われてきましたが、今日は運が僕に味方をしてくれました。そろそろそういうタイミングだと思っていました」
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)
「デトロイトではいつものことですが、少々荒れたレースとなり、とてもエキサイティングでした。とてもいいスタートが切れたレースだっただけに、結果は残念なものになりました。スコット・ディクソンは柔らかいレッドタイヤ装着だったために摩耗が進んでいたとはいえ、彼のパスしてウィル(パワー)のすぐ後ろの2番手に上がることができたのはうれしかったですね。その後に行った最初のピットストップで技術的なトラブルがあったのは残念でした。その原因は解明しないとなりません。そのトラブルだけで4~5秒はロスし、2台に先行を許したため、また彼らをオーバーテイクする必要が生まれました。最後のレッドフラッグは、パワーにとって本当に不運なものでした。今日のレースは彼のものでした。リスタートではチャンスがあったのですが、最終コーナー立ち上がりでトラクションが得られず、ターン1でリナス・ヴィーケイ(シボレー)にインに入られました。僕はラインを外れ、タイヤかすを拾ってチャンスを失いました。それでも、自分たちのスタート位置を考えれば、僕が4位、チームメートたちが5、6位に続いたことは、僕たちがレースでスピードを発揮できていたことの証明です。チームは明日の予選、そしてレース2に向けて多くの有益なデータを集めることができました」
カテゴリー: F1 / インディカー
アメリカ自動車産業の首都と呼ばれるミシガン州デトロイトでは、インディカーのダブルヘッダー開催が恒例となっている。昨年はパンデミックによって開催できなかったデトロイトGPだが、この春から状況は急激に改善され、多くのファンがインディカーレース観戦のために集まった。
青空が広がり、夏といってもいい暑さになった土曜日にはダブルヘッダーの1戦目が開催され、インディカーシリーズ参戦3シーズン目のスウェーデン出身ドライバー、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が優勝を飾った。
レース終盤に赤旗が出された時点で2番手につけていたエリクソンだったが、トップだったウィル・パワー(シボレー)のマシンがレース再開時にエンジンを再始動できず、エリクソンがトップに浮上した。
残り3周でレースにグリーンフラッグが振り下ろされると、エリクソンは冷静にダッシュを決め、2番手以下にアタックのチャンスを与えることなくインディカーでのキャリア初勝利のゴールへと走り切った。この勝利はChip Ganassi Racingにとっては今シーズン3勝目、Hondaにとっては5勝目となった。
ベル島内の公園内に作られる全長2.35マイルのコースは、速く、バンピーで、体力を消耗させる。今日の気温は30℃に迫るもので、ドライバーたちにとっては非常に過酷なコンディションとなっていた。
70周のレースは、珍しいことに赤旗による中断が2回あった。その最初は24周目のターン6でフェリックス・ローゼンクビスト(シボレー)の起こした単独クラッシュによるものだった。彼はアクシデント直後も意識があり、デトロイト地域の病院へと搬送され、検査を受けている。そして、2回目の赤旗は、もうゴールまで7周となった時にロマン・グロージャン(Dale Coyne Racing with RWR)が単独で壁にヒットしたために出された。
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は16番手スタートから激しいポジション争いを休む間もなく続け、4位まで大きく順位を上げてのフィニッシュを果たした。Rahal Letterman Lanigan Racingのチームメート2人もグレアム・レイホール、サンティノ・フェルッチの順で5、6位でゴール。7、8、9位もHondaエンジンを使うアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)、エド・ジョーンズ(Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan)だった。
日曜日も、午前中に予選を行い、午後にデトロイトでのレース2、シリーズ第8戦が開催される。
マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)
「チームがすばらしい仕事をしてくれました。クルーたちのピットストップはパーフェクトで、Hondaエンジンもパワフルでした。ピットスタンドの選んだ作戦も非常によかったと思います。チーム力によってつかんだ勝利です。ウィル・パワーの悔しさは、僕にも理解できます。しかし、今日は僕の日だったということだったと思います。これまで何度も不運に見舞われてきましたが、今日は運が僕に味方をしてくれました。そろそろそういうタイミングだと思っていました」
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)
「デトロイトではいつものことですが、少々荒れたレースとなり、とてもエキサイティングでした。とてもいいスタートが切れたレースだっただけに、結果は残念なものになりました。スコット・ディクソンは柔らかいレッドタイヤ装着だったために摩耗が進んでいたとはいえ、彼のパスしてウィル(パワー)のすぐ後ろの2番手に上がることができたのはうれしかったですね。その後に行った最初のピットストップで技術的なトラブルがあったのは残念でした。その原因は解明しないとなりません。そのトラブルだけで4~5秒はロスし、2台に先行を許したため、また彼らをオーバーテイクする必要が生まれました。最後のレッドフラッグは、パワーにとって本当に不運なものでした。今日のレースは彼のものでした。リスタートではチャンスがあったのですが、最終コーナー立ち上がりでトラクションが得られず、ターン1でリナス・ヴィーケイ(シボレー)にインに入られました。僕はラインを外れ、タイヤかすを拾ってチャンスを失いました。それでも、自分たちのスタート位置を考えれば、僕が4位、チームメートたちが5、6位に続いたことは、僕たちがレースでスピードを発揮できていたことの証明です。チームは明日の予選、そしてレース2に向けて多くの有益なデータを集めることができました」
2021年 インディカー 第7戦 結果
Pos. | Driver | Num. | チーム | Constr. |
---|---|---|---|---|
1 | Marcus ERICSSON | 8 | Chip Ganassi Racing | Honda |
2 | Rinus VEEKAY | 21 | Ed Carpenter Racing | Chevrolet |
3 | Pato O'WARD | 5 | Arrow McLaren SP | Chevrolet |
4 | Takuma SATO | 30 | Rahal Letterman Lanigan Racing | Honda |
5 | Graham RAHAL | 15 | Rahal Letterman Lanigan Racing | Honda |
6 | Santino FERRUCCI | 45 | Rahal Letterman Lanigan Racing | Honda |
7 | Alexander ROSSI | 27 | Andretti Autosport | Honda |
8 | Scott DIXON | 9 | Chip Ganassi Racing | Honda |
9 | Ed JONES | 18 | Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan | Honda |
10 | Josef NEWGARDEN | 2 | Team Penske | Chevrolet |
11 | Sebastien BOURDAIS | 14 | A.J. Foyt Enterprises | Chevrolet |
12 | Simon PAGENAUD | 22 | Team Penske | Chevrolet |
13 | Conor DALY | 20 | Ed Carpenter Racing | Chevrolet |
14 | Colton HERTA | 26 | Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian | Honda |
15 | Alex PALOU | 10 | Chip Ganassi Racing | Honda |
16 | Jack HARVEY | 60 | Meyer Shank Racing | Honda |
17 | James HINCHCLIFFE | 29 | Andretti Steinbrenner Autosport | Honda |
18 | Dalton KELLETT | 4 | A.J. Foyt Enterprises | Chevrolet |
19 | Scott MCLAUGHLIN | 3 | Team Penske | Chevrolet |
20 | Will POWER | 12 | Team Penske | Chevrolet |
21 | Ryan HUNTER-REAY | 28 | Andretti Autosport | Honda |
22 | Max CHILTON | 59 | Carlin | Chevrolet |
23 | Romain GROSJEAN | 51 | Dale Coyne Racing with RWR | Honda |
24 | Jimmie JOHNSON | 48 | Chip Ganassi Racing | Honda |
25 | Felix ROSENQVIST | 7 | Arrow McLaren SP | Chevrolet |
カテゴリー: F1 / インディカー