F1 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノーF1
ルノーのF1ドライバーを務めるニコ・ヒュルケンベルグは、ペイドライバーが増えているF1のなかで10年近く“生き延びてきた”ことを誇りに思っていると語る。

過去にはフェラーリ移籍も噂されたほど高い評価を受けているニコ・ヒュルケンベルグだが、まだF1で一度も表彰台には立っていない。だが、ルノーの再建とともに徐々にそこに近づいている。

ニコ・ヒュルケンベルグは、F1でもっと多くのことを達成したと考えているが、チームにスポンサーシップを持ち込まずにここまで長くグリッドに居続けられていることに満足していると語る。

「ある意味でこれは偉業だと思う」とニコ・ヒュルケンベルグは自身のF1キャリアについて Autosport にコメント。

「まだここにいて、生き延びていることは、僕、そして、ドライバーとしての自分を物語っていると思う」

「僕はもっと多くを望んでいる。でも、適切なタイミングが必要なことはわかっている。正しい瞬間に正しいクルマに載っていなければならない。それが僕がここにいる理由でもある。僕のキャリアは終わってはいない」

「今はルノーというとても良いチームパートナーがいるし、もちろん、懸命に仕事をして、戦っていくための目標とビジョンを共有している」

ニコ・ヒュルケンベルグは、F1から消えそうな危険性があったのは1度だけだと考えている。2010年にウィリアムズでF1デビューを果たしたヒュルケンベルグは、豊富な資金をチームにもたらしたパストール・マルドナドにシートを奪われている。

その後、1年間フォース・インディアでリザーブドライバーを務めた後、2012年にレースシートに復帰。1年間、ザウバーで過ごした後、2014年から2016年まで再びフォース・インディアに復帰し、昨年、ルノーに移籍した。

「もちろん、初年度を終えて、ウィリアムズが僕を続投しなかった2010年の終わりは最も危険だったし、厳しい時間だった」

「それ以降、資金よりも才能を重視してくれるチームがいたことは僕にとって良いことだった」

資金というその意味で自分は弱い立場にいるかと質問されたニコ・ヒュルケンベルグは「ある意味でそういけるかもしれない。僕は縁の下で資金が助けになったことはない。他の何人かはそれを提供していたし、それは少しは足しになっていたかもしれない」とコメント。

「でも、僕はパフォーマンスで説得させなければならなかった」

ニコ・ヒュルケンベルグは、2014年にフェラーリとの契約に近づいていた。当時、フェラーリはフェラーリの後任としてヒュルケンベルグを評価していた。だが、最終的にフェラーリは、フェルナンド・アロンソのチームメイトとしてキミ・ライコネンと契約している。

当時を振り返り、ニコオ・ヒュルケンベルグは、フェラーリ移籍を“真剣”に考えており、“近づいていた”と思っているが、タラレバを考えて時間を無駄にするようなことはしないと語る。

「交渉していたし、弁護士との間で契約書のやり取りもしていたけど、今は関係のないことだ。最終的に実現したなかったし、その続きはご存知の通りだ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ニコ・ヒュルケンベルグ / ルノーF1チーム