HRT
HRTのチーム代表ルイス・ペレス・サラは、まだ2012年マシン“F112”が持つ実力の50%しか発揮できていないと考えている。

HRTは、シーズン開幕前の公式テストでF112をテストすることができず、開幕戦オーストラリアGPでは、2台とも予選落ちし、レースに出場することができなかった。

しかし、それ以降、HRTは全レースで予選通過し、ライバルであるマルシャとバトルを繰り広げている。

ルイス・ペレス・サラは、マシンの誕生は厳しいものだったが、まだ多くのポテンシャルを引き出せると考えている。

「スタートを考えれば、全体的にF112はかなり良い結果をもたらしていると思う」

「マシンを渡されてからそれを見直すための時間が十分になかったので、冬の間は多くの疑問を持っていた」

「手続きや最終期限はいつもとは異なっていたし、失った時間を取り戻すためにより迅速に進行し、クルマを時間通りに完成させるためにプロジェクト内に個別のグループを組織しなければならなかった」

「だが、そのような障害があったにもかかわらず、クルマは良い結果をもたらした。優れた基盤を備えているし、それが最大の強みだ。メカニカルな耐性のある信頼性のあるクルマであり、開発のための多くの可能性を秘めている」

「まだそのポテンシャルの50%しか発揮できていないと言えるし、主に空力面において残りの50%を引き出せると思う」
ルイス・ペレス・サラは、9月末のシンガポールGPにむけて新しいアップデートを持ち込むことを明らかにしたが、それ以前にアップデートをもたらすことは不可能だと認めた。

「シンガポールGPにむけていくつかアップグレードを準備している」

「我々のような小規模チームは、2〜3レースごとに小さなアップグレードを持ち込む余裕はない。アップグレードや小さなアップグレードのために新しい部品を作るのは非常にコストがかかるからね」

「空力を研究することに加えてパーツを生産しなければならないし、それにも多くの時間がかかる。なので、我々はあらゆる変更を最大限に活用し、それらのアップグレードが利益を生むためにどのような方向に進みたいのかをごく明確にしなければならない」

ルイス・ペレス・サラは、残りレースで予選Q1ベストタイムの104%から105%以内に入ることが目標だと述べた。

「今ある信頼性を保ち、パフォーマンスをもう少し改善できれば成功だ。それを実現するため、夏休み後に投入する空力パッケージが次の一步のための助けとなることを願っている。目標は104%から105%以内に入り、2013年に向けたプロジェクトを準備することだ。そのすべてを達成できれば満足できるだろう。さらに、時間がかかるだろうが、カハ・マヒカのデザインおよび空力部門と共にチームがフル稼働できることを期待している」

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カテゴリー: F1 / HRT