ホンダF1、エンジン論争でFIAに明確な姿勢「解釈の余地は議論すべき」
ホンダ・レーシングの渡辺康治社長は、現在進行中のF1パワーユニットを巡る問題について、明確な姿勢を示した。

新たなレギュレーションサイクルを土台とする新シーズン開幕が数週間後に迫るなか、エンジンメーカーの一部では不満が高まっている。その背景にあるのが、新レギュレーションに含まれる50:50のV6ハイブリッドエンジンにおける圧縮比を巡る、いわゆる「抜け穴」の存在だ。

圧縮比の上限は16:1と定められており、その測定は周囲温度(アンビエント)で行われる。この点こそが、問題の抜け穴が見つかったとされる部分である。

メルセデスとレッドブル・フォードのパワートレイン・プロジェクトは、周囲温度を上回る条件下で圧縮比を高める方法を見出したとされ、これが性能面での優位につながる可能性が指摘されている。

この手法によって、1周あたりで大きなゲインが生まれる可能性があり、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われる開幕戦では、1周あたりコンマ3〜4秒の差になるとの予測も出ている。

他の3つのOEMであるアウディ、フェラーリ、ホンダは、バルセロナで行われる最初のプレシーズンテストを前に、FIAとの会合に臨んだ。

アストンマーティンに独占供給するパワーユニットのローンチの場で、渡辺康治社長はこの状況に対する日本メーカーとしての立場を語った。

「今年は新しいレギュレーションが始まる年であり、その解釈や運用についても、今回の件に限らず多くの要素が議論の対象になると考えています」

「ですので、現時点ではすべてを切り分けて考えていきたいと思っていますが、我々としては、開発にあたってレギュレーションを順守し、それに沿って取り組んでいるという点を明確にしたいです」

「レギュレーションというのは、すべてが細部まで明確に書かれているわけではありません。そのため新しいレギュレーションの中で、各パワーユニットごとに新しい技術の可能性を探っていくことになります」

ホンダ技研工業 F1 ホンダ

渡辺康治社長は、ルールには「解釈の余地」が残されていることを認めたうえで、ホンダ自身も「異なるアイデア」を持っており、それについてFIAの判断を仰ぎたい考えを示した。

「解釈の余地は多く残されていますし、それもまたレースの一部だと思っています。FIAにとっては、それが良いのか悪いのかを判断する立場になります」

「ホンダとしては、さまざまなアイデアを持っていますので、それが受け入れられるのか、それとも問題があるのかを理解するために、FIAと話し合いたいと考えています」

「そのような形で進めていくつもりですし、レギュレーションに関わる事柄については、常にFIAと協議していきたいと考えています」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1