ホンダF1、2022年のE10燃料で失われる20馬力の挽回に苦戦?
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ライバルメーカーはE10燃料への切り替えによるパフォーマンスの低下をすでに取り戻していると理解しているが、2022年のホンダのF1エンジンはまだ旧型の馬力に追いついていないと語る。

2022年シーズンは、空力ルールの変更以外にもF1パワーユニットに関連した多くの変更がある。

今シーズンからF1チームは化石燃料と10%エタノールを混合したE10燃料を使用する必要があり、さらにF1エンジンの開発は3年間の凍結される。

当初エンジンメーカーは、新しい燃料への移行によって約20馬力低下する可能性があると主張していたが、すでに一部の燃料供給業者、特にフェラーリと提携しているシェルはこれを克服した兆候がある。

レッドブル・レーシングは、ホンダのF1撤退によって、独自のエンジン運用部門であるレッドブル・パワートレインズを設立したが、事実上、2025年までホンダF1が設計・開発したF1パワーユニットを継続して使用することになる。

ヘルムート・マルコによれば、フェラーリとアルピーヌはE10燃料への切り替えによるパフォーマンスの低下の多くを戻したと理解しているが、2022年のホンダのF1エンジンはまだ旧型よりもダウンしていると語る。

「ホンダは適応するために大規模に取り組んでいる」とヘルムート・マルコは物Auto Motor undSportに語った。

「ポジティブなことを聞いているが、パフォーマンスはまだ2021年と同じではない。だが、全般的にレーストリムでどのように見えるかを待つ必要がある」

メルセデスF1は、すでに2022年型のF1パワーユニットのファイアーアップを完了している。昨年、F1パワーユニットの信頼性のトラブルに見舞われたメルセデスだが、“今季型の開発とのバランス”を理由に修正は見送った。

フェラーリはシェル、アルピーヌはBPカストロール、レッドブル/ホンダはエクソンモービル、メルセデスはペトロナスが燃料パートナーを務めている。

また、ヘルムート・マルコは、2021年にライバルのメルセデスF1との最後まで戦いに巻き込まれたにもかかわらず、レッドブルは2022年マシン『RB18』の開発はスケジュール通りに進行していることを明らかにした。

RB18の開発はすべて計画通りに進んでいるかと質問されたヘルムート・マルコは「反対の情報は何も与えられていない」と語った。

「我々は24時間体制で働いています。英国人はそれほど休むような人ではない。彼らはボクシングデーしか知らない」

2022年の目標を尋ねられたヘルムート・マルコは「主な目標は世界選手権のタイトルだ」とコメント。

「だが、このような大きなルールの変更では、確信が持てないものだ」

「メルセデスと我々には、ポテンシャル、人々、そして、継続性がある。再び、他のドライバーが参加することのないハミルトンとフェルスタッペン最高レベルでの決闘になるだろう」

エンジンメーカーは、2022年のF1エンジンを開発するためにできるだけ多くの時間をかけたいと考えており、メルセデスF1以外のファイアーアップは数週間先になるかもしれない。

F1パワーユニットの他の要素は、3月18日から20日までバーレーンで開催されるオープニングレースの週末までホモロゲーションされる必要がないため、2月21日から23日にバルセロナで行われるプレシーズンテストで走行するF1パワーユニットは完成型ではない可能性がある。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / スクーデリア・アルファタウリ