アストンマーティン・ホンダF1は本気を隠している? モントーヤが示唆
2026年F1プレシーズンテストで苦戦が伝えられているアストンマーティンに対し、元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤが興味深い見解を示した。シルバーストンを拠点とするチームは表面的には出遅れているように見えるが、その実態は異なる可能性があるという。

エイドリアン・ニューウェイが設計とリーダーシップの両面を担うなか、AMR26のパフォーマンス不足は意図的な“砂袋走行”の可能性があるとモントーヤは指摘する。

バルセロナでのシェイクダウンでは、AMR26の独特な空力コンセプトが注目を集めた。他チームとは一線を画す外観は、新レギュレーションの解釈において異なる道を選んだことを示唆していた。

しかしバーレーンでのテスト初週、ドライバーの発言は分かれた。ランス・ストロールは「4秒のパフォーマンスが必要だ」と語り、フェルナンド・アロンソは最適化の過程にあり「秒単位で解き放たれる」と強調した。

“見えないアドバンテージ”を操る設計思想
モントーヤはVision4Sportに対し、マシンの奇抜な外観こそがヒントかもしれないと語った。

「アストンを除けば、どのマシンもほとんど同じに見える」

「つまり、誰も正解を見つけていないか、もしくは全員が何かを見つけていて隠しているかのどちらかだ」

「空力パッケージは今からメルボルンまでに大きく変わるだろう。エイドリアン・ニューウェイを知っているが、彼はメルボルンまでパッケージを温存するはずだ。テストでは何も走らせないだろう」

2005年にマクラーレンでニューウェイとともに仕事をした経験を持つモントーヤは、その性格にも言及した。

「エイドリアン・ニューウェイは悲観主義者だ。だから判断は難しい。私は彼と一緒に仕事をした。彼は“悪くない”とは言うが、決して満足しない」

「数年前に全勝に近い成績を収めたレッドブルを作ったときでさえ、彼はそれほど素晴らしいマシンだとは思っていなかった。それでも90%のレースに勝った」

「彼を読み解くのは非常に難しい。だが彼が常に満足しないことこそが、彼が優れている理由の一つだと思う」

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

真の焦点は信頼性か
さらにモントーヤは、アストンマーティンが直面する最大の課題はパワーではなく信頼性だと分析した。

「より大きな疑問は、ホンダが単一チーム体制であることによる信頼性だ。ホンダは1台、アウディも1台だ」

「3日間でアウディは600km、メルセデスは5,000km、フェラーリは4,800kmを走った。アストンがエンジン出力を下げる必要がなければ問題はないだろう」

「私にとっての2つの大きな疑問は、パワーよりも信頼性にある」

テスト結果だけを見れば出遅れているように映るアストンマーティン。しかしニューウェイの慎重なテスト姿勢とラディカルな設計思想を踏まえれば、真価が明らかになるのは2026年F1開幕戦メルボルンかもしれない。

AMR26がバーレーンのストレートで“叫ばなかった”からといって、結論を急ぐのは早計だというのがモントーヤのメッセージである。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / ホンダF1