ホンダF1:2021年 第12戦 F1ベルギーGP 決勝レポート
フェルスタッペンがレッドブル・レーシング ホンダパートナーシップ50戦の節目に優勝
ベルギーGPの決勝は降り続く雨によりセーフティカー先導走行のみでの終了となり、規定周回数に満たずハーフポイントの付与となった。前日の予選でポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペンが優勝し、レッドブル・レーシングとホンダのパートナーシップ50戦目に華を添えた。

レース前から大雨に見舞われ、路面コンディションは非常に難しくなる中、グリッドへ向かっていたセルジオ・ペレスがターン6の“レ・コーム”でコントロールを失い、バリアへとクラッシュ。右フロントサスペンションを破損し、グリッドに並べない状態となった。

しかし、雨は収まる気配がなく、スタートは延期に。さらに、フォーメーションラップを行ったものの、コース上の水が多く視界が確保できない状態だったため、スタート進行が中止される。ここから3時間以上の中断を経てレースが再開。グリッドの通り、フェルスタッペンが先頭で、ピエール・ガスリーは6番手、角田裕毅はペレスのクラッシュによって1つ順位が繰り上がり、15番手でのリスタートとなった。

レッドブル・レーシングはこの中断の間にマシンの修復を完了させ、ペレスはレースへ戻ることができた。セーフティカーが先導する隊列の最後尾についたペレスだったが、レースは再び赤旗中断となったために順位を上げることは叶わず、20位となった。

リーダーのフェルスタッペンが2周を消化したことから、レースは成立。規定によって入賞者の獲得ポイントは半分となり、フェルスタッペンは12.5ポイントを得てチャンピオンシップでの差を詰めた。ガスリーは6位入賞で、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは4ポイントを獲得しています。

このベルギーGPから3連戦の日程が組まれており、次戦は1週間後。ザントフォールト・サーキットでのオランダGPで、フェルスタッペンは再びホームグランプリに臨みます。

田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のベルギーGPの決勝は朝から降り続く雨が上がらず、雨雲の様子や路面コンディションを見ながらレーススタートまでに3時間以上の延期となりました。セーフティカーの先導でレースは開始されましたが、路面状況が悪いこと、また前車の上げる水しぶきで視界が非常に悪いことなどから、3周を終えたところで赤旗中断となり、そのままレースが終了となりました。ポールポジションを獲得していたレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が優勝、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が6位となり、両チームともにポイントを獲得できたことはうれしく思っています。残念なことに、ペレス選手はレコノサンスラップでコントロールを失い、バリアにクラッシュしてマシンにダメージを負いました。赤旗中断の間にメカニックが懸命の修復を行い、レース開始には準備が間に合ったものの、セーフティカー先導であったためポジション回復には至りませんでした。寒い気温と雨の中で待ち続けたファンのことを思うと、もっといいコンディションの中でレースをしたかったという想いもあります。来週はフェルスタッペン選手の母国、オランダでのレースになります。初の開催となるザントフォールト・サーキットでの戦いとなりますので、十分な事前準備を進めて臨みます」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「勝利を挙げてポイントを獲得することは重要ですが、今日は誰もが望まぬ形になりました。特に、ホンダとの50戦目だっただけに残念です。結果として、昨日ポールを取っていたことが大切でしたね。このコースは大好きなので、いつものようなレーシングラップができなくて残念ですが、今日のようなコンディションでは不可能でした。もしかしたら、15時30分時点のコンディションのほうが実際にリスタートしたタイミングよりもよかったかもしれませんが、それでも視界は非常に狭かったですし、レースができなかった理由も理解できます。僕は先頭にいたので、セーフティカーの後ろとはいえ視界はだいぶましでしたが、後方のドライバーは何も見えなかったはずなので、もし誰かがオー・ルージュでコースアウトしてラインへ戻ってくるようなことがあれば、誰も望まぬ高速走行下でのTボーンクラッシュが起きる可能性もありました。また、午後は雨が降り続いたことからグリップも非常に低く、改善しませんでした。今日は、冷たい風雨の中で一日中待ってくれたファンの皆さんを称えたいです。こんなコンディションで座っているのは本当に大変だったと思うので、心から感謝していますし、今日の真の勝者は観客の皆さんです。ここからまた、僕らはチャンピオンシップのリードを奪い返すためにプッシュし続けなければなりません。マシンがいいので自信はありますし、まだこの先は長いので、残りのシーズンも持てるベストのパフォーマンスを出していく必要があります」

ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「長い一日となりましたが、レースができなかったことはとても残念です。雨の中で一日中待ってくれたファンの皆さんにレースが見せられなくて本当に申し訳ないと思っていますし、最後までいてくれて感謝しています。コンディションは非常に厳しく、これほど悪い状況でドライブしたのは初めてだと思います。1周目に誰かがスピンしたら、視界がないので大きなアクシデントにつながってしまうことが問題でした。この状況でレースをすることの危険性は分かっているので、今日は正しい判断だったと思います」

角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日はレースが不可能なのは明らかでした。特に、7番手以降のドライバーにとっては、視界がほとんどない状況だったと思います。今日のコンディション下で、スパのような高速コースでレースをするのは危険すぎるので、安全面を考えるとFIAの下した決定は正しかったと思います。もちろん、個人的にはレースでポイントを獲得するチャンスがなかったのは残念ですが、安全のほうが重要です」

セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日はおかしな形の午後になりましたが、雨で寒い中、待っていてくれた素晴らしいファンの皆さんには感謝しています。いいレースを見せられずに残念でしたが、これもこのスポーツの一面ですし、できる限りのことはやったのですが、このような形になってしまいました。グリッドに向かう中でのクラッシュは僕のミスでした。非常に視界が悪く、縁石に乗り上げてしまい、マシンのコントロールを失いました。レースに戻ることは難しいと思っていましたが、チームが必死の作業をしてくれましたし、レッドブル・レーシングのスピリットを見せてくれました。ベストを尽くし、あれだけ早く修理を完了してくれたことは素晴らしいと思います。今日のレースで彼らの努力に報いたかったので、レースができないことは残念でしたが、幸いにもこの後ザントフォールトでのレースがありますし、とても楽しみにしています!」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1ベルギーGP / スクーデリア・アルファタウリ