ホンダF1 「メルセデスは速さとチームの総合力で我々を上回っていた」と田辺豊治TD / F1スペインGP 決勝
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年のF1世界選手権 第4戦 F1スペインGPの決勝を振り返った。

F1スペインGPの決勝は、マックス・フェルスタッペンが好スタートを決め、レースの大部分をリード。最後に逆転を許したものの、2位表彰台に登壇しました。Hondaパワーユニット勢は、フェルスタッペンを含む3台が入賞を果たしている。

「今日のスペインGP決勝は、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が2位表彰台を獲得しました。先週のポルトガルでのレースに続き、今回も2位という結果には非常に悔しい思いです。予選2番手でフロンローからスタートしたフェルスタッペン選手は、よいスタートを決め1コーナーでポールポジションのハミルトン選手をパスしてトップに立ちました。しかし、異なるタイヤ戦略を採ったハミルトン選手に終盤にかけて激しく追い上げられ、逆転を許して2位。彼らは速さとチームの総合力で我々を上回っていたと感じています。チームメートのペレス選手は、昨日の予選で肩の痛みなどもありうまくラップをまとめられず、8番グリッドからのスタートとなりましたが、トラフィックの中で難しいレースながらも、5位までポジションを上げてフィニッシュしました。いいレースを見せてくれたと思います」

「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手はスタート時の違反により5秒ペナルティーを受けたことが影響し、大きくポジションを落としましたが、力強い走りで終盤にいくつものオーバーテイクを見せ、チームにとって貴重な1ポイントを獲得してくれました。16位スタートの角田選手は燃料圧力の低下が発生したために序盤にリタイア、今週末は彼にとって厳しい週末になりました。問題の原因については、早急にチームと一緒に解析を進めていきます」

「2週間後には、モナコGPを迎えます。低速コーナーが多い特殊な市街地コースですので、ここまでのレースとは異なるチャレンジになりますが、いい準備をしていければと思っています」

2021年 F1スペインGP 決勝 結果
1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
3.バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
5.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
6.ダニエル・リカルド(マクラーレン)
7.カルロス・サインツ(フェラーリ)
8.ランド・ノリス(マクラーレン)
9.エステバン・オコン(アルピーヌ)
10.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
11.ランス・ストロール(アストンマーティン)
12.キミ・ライコネン(アルファロメオ)
13.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
14.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
15.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
16.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
17.フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
18.ミック・シューマッハ(ハース)
19.ニキータ・マゼピン(ハース)
DNF.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)


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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1スペインGP