ホンダF1 「ムジェロはホンダにとってMotoGPが開催される馴染みの名前」と田辺豊治TD / F1トスカーナGP プレビュー
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 第9戦 F1トスカーナGPにむけての意気込みを語った。

全17戦となった2020年シーズンの折り返しとなる第9戦は、イタリアのムジェロ・サーキットでトスカーナGPとして開催される。2012年にインシーズンテストは行われたものの、F1レースは初開催となるムジェロは、全長5.245kmの中に15のコーナーが配置された高速サーキットで、ドライバーからも走行を楽しみにする声が多く聞かれている。

1km以上に及ぶメインストレートに加え、切り返しが連続するテクニカルな中高速コーナーが並び、なかでもターン8~9の“アラビアータ”は現代のF1マシンでは全開でのコーナリングが予想されている。

スパ、モンツァから続く“高速3連戦”のラストを飾る一戦。パワーユニット(PU)の果たす役割も大きいレースになりますので、ホンダF1のスタッフも懸命に準備を進めている。

「先日はモンツァでスクーデリア・アルファタウリのガスリー選手とともに、色々な意味で記憶に残るすばらしい勝利を挙げることができました」と田辺豊治は先週のF1イタリアGPでのピエール・ガスリーの優勝からコメントをスタート。

「今週末に同じくイタリアのムジェロサーキットで行われるレースに向けて、チームはモンツァから車で移動してレース準備に入っています。ムジェロサーキットは長い歴史を持ち、ホンダにとってもMotoGPが毎年開催される地として馴染みのある名前です。緑豊かな丘陵地帯に広がるサーキットで、高速サーキットであるとともに高低差が大きいことが特徴です。F1のレースが開催されるのは今回が初めてとなるので、その点ではすべてのチームにとってチャレンジになると考えています」

F1イタリアGPではピエール・ガスリーが衝撃的なF1初優勝を飾る一方で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがパワーユニットの問題によってリタイアを喫していた。

「モンツァでは勝利の一方でフェルスタッペン選手のPUにトラブルが発生するという難しい週末になりました。レース後に問題の解析を行い、再発の防止策とともに今回のレースに向かいます。また、新たに導入されたPUモードの使用制限についても学んだことが多かったため、この点についても今週末のレースに反映していきます」と田辺豊治は語った。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1イタリアGP