ホンダF1:2020年 第1戦 オーストリアGP 金曜フリー走行レポート
F1世界選手権がついに再開し、F1オーストリアGPがレッドブル・リンクで開幕した。初日は2回のフリー走行セッションが行われ、ホンダF1のパワーユニット(PU)は一日を通じて順調に機能した。
現地時間11時にピットレーンがオープンし、FP1がスタート。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中断が長引いていたF1だが、これが2020年シーズン初の公式走行となった。
ホンダのF1パワーユニットを搭載するレッドブル・レーシング、アルファタウリ・ホンダともに、日曜日の決勝に向けた準備に注力し、システムチェックや新パーツのテストなどを行った。
サーキット名の通り、レッドブル・グループにとってはホームレースとなる今大会、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンはP1で3番手タイムをマーク。チームメートのアレクサンダー・アルボンが、約0.3秒差で7番手につけた。
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーとダニール・クビアトは、16番手と19番手にとどまったが、ガスリーのタイムは10番手とわずか約0.5秒差で、最初のセッションとしては上々の手応えを得ることができた。
午後のP2では、フェルスタッペンが途中スピンを喫した影響もありトップ3から約0.3秒差の8番手。この日は多くのドライバーが、限界を探って走行していたためか、他にもスピンするマシンが続出。アルボンもターン1でコースアウトを喫し、13番手でこのセッションを終えた。
クビアトも同様にスピンを喫したが、自己ベストタイムを更新し、アルボンを0.01秒上回って12番手。ガスリーは17番手となった。
明日の予選は、いよいよ今季初の真剣勝負の場となる。初日で収集した大量のデータを解析し、さらなる戦闘力向上へ取り組んでいく。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「いよいよ待ちわびていたオーストリアGPが始まりました。ライバルのマシンとともに我々のマシンがサーキットを走る姿を見られることを素直にうれしく思っています。今回レースを開催するにあたってパドック内の行動には多くの制約があります。2チームに分かれる我々のメンバーが直接コンタクトできないなどやや不便な部分もありますが、普段と変わらずマシンを少しでも速く走らせるために作業を進めています。
また、サーキットには今までとは大きく異なる光景が広がっています。グランドスタンドをはじめ、全くファンの皆さんの姿がないのはとても寂しく感じます。今日のセッションはPUサイドとしては4台ともに大きな問題なくスムーズな一日でした。さらにセットアップを煮詰め、明日以降の予選と決勝に臨みたいと思います」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
「再びマシンに乗れていい気分だったし、最初の数周ですんなりリズムに乗れた。全体的にいい一日だったと思う」とマックス・フェルスタッペンはコメント。マシンのハンドリングはよかったし、長期の中断明けですから周回数をこなせたことにも満足している。プッシュしていたラップでフロントウイングを破損して別のものに交換しなければならなかったので、今日のラップタイムは何かを表したものではない。少しアグレッシブにいきすぎたようで、スピンとコースオフを喫してしまったが、大きな問題はあなかった。このサーキットでは縁石が特徴的で、みんな条件は一緒だが、黄色の縁石でフロントウイングを傷めやすいので、注意が必要だ。僕らは自信を持っているし、まだ向上の余地もあるが、今日はいい感じだったので、明日が楽しみだ」
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・レーシング)
「今日はまずまずよかったと感じているし、マシンに戻ってこられてうれしい。問題なくシーズンが再開できてよかったし、エキサイティングな気持ちだが、みんなスムーズに走行へ入っていけたことには驚いた。これだけの量を走行するのはかなり久しぶりだったので、明日に向けた確認事項が多くあった。まだすべきことがいくつかあるし、ドライビングもセットアップも伸びしろがあるので、明日どうなるか見ていく必要はあるが、何をすべきかは分かっている。このサーキットでは、限界まで攻めると縁石でフロントウイングを破損する危険性があるので、あまり激しく当てないようにしなければならない。マシンの感触はいいので、明日が楽しみだ」
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「FP1は僕たちにとっては難しいセッションになった。マシンがきちんと動作する領域に満足できなかったが、FP2でマシンを改善できたのでよかったし、一歩前進することができた。今夜やるべきことがまだあるが、まだまだ明日に向けてマシンの改善点を発見することができると思う」
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「長い中断を挟んで、またマシンを走らせることができてとてもうれしい。今日はエキサイティングな一日で、かなりの周回数を走行できた。パフォーマンスの面では、まだマシンの習熟を進めなければならない段階なので、苦戦することは予想できていた。残念ながら、ソフトタイヤでの走行はトラフィックにあってクリアラップを取れなかったが、ダニー(クビアト)は大丈夫だったので、一日で多くのデータを収集できた。明日の予選に向けて全力で取り組んでいく」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1オーストリアGP / スクーデリア・アルファタウリ
現地時間11時にピットレーンがオープンし、FP1がスタート。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中断が長引いていたF1だが、これが2020年シーズン初の公式走行となった。
ホンダのF1パワーユニットを搭載するレッドブル・レーシング、アルファタウリ・ホンダともに、日曜日の決勝に向けた準備に注力し、システムチェックや新パーツのテストなどを行った。
サーキット名の通り、レッドブル・グループにとってはホームレースとなる今大会、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンはP1で3番手タイムをマーク。チームメートのアレクサンダー・アルボンが、約0.3秒差で7番手につけた。
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーとダニール・クビアトは、16番手と19番手にとどまったが、ガスリーのタイムは10番手とわずか約0.5秒差で、最初のセッションとしては上々の手応えを得ることができた。
午後のP2では、フェルスタッペンが途中スピンを喫した影響もありトップ3から約0.3秒差の8番手。この日は多くのドライバーが、限界を探って走行していたためか、他にもスピンするマシンが続出。アルボンもターン1でコースアウトを喫し、13番手でこのセッションを終えた。
クビアトも同様にスピンを喫したが、自己ベストタイムを更新し、アルボンを0.01秒上回って12番手。ガスリーは17番手となった。
明日の予選は、いよいよ今季初の真剣勝負の場となる。初日で収集した大量のデータを解析し、さらなる戦闘力向上へ取り組んでいく。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「いよいよ待ちわびていたオーストリアGPが始まりました。ライバルのマシンとともに我々のマシンがサーキットを走る姿を見られることを素直にうれしく思っています。今回レースを開催するにあたってパドック内の行動には多くの制約があります。2チームに分かれる我々のメンバーが直接コンタクトできないなどやや不便な部分もありますが、普段と変わらずマシンを少しでも速く走らせるために作業を進めています。
また、サーキットには今までとは大きく異なる光景が広がっています。グランドスタンドをはじめ、全くファンの皆さんの姿がないのはとても寂しく感じます。今日のセッションはPUサイドとしては4台ともに大きな問題なくスムーズな一日でした。さらにセットアップを煮詰め、明日以降の予選と決勝に臨みたいと思います」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
「再びマシンに乗れていい気分だったし、最初の数周ですんなりリズムに乗れた。全体的にいい一日だったと思う」とマックス・フェルスタッペンはコメント。マシンのハンドリングはよかったし、長期の中断明けですから周回数をこなせたことにも満足している。プッシュしていたラップでフロントウイングを破損して別のものに交換しなければならなかったので、今日のラップタイムは何かを表したものではない。少しアグレッシブにいきすぎたようで、スピンとコースオフを喫してしまったが、大きな問題はあなかった。このサーキットでは縁石が特徴的で、みんな条件は一緒だが、黄色の縁石でフロントウイングを傷めやすいので、注意が必要だ。僕らは自信を持っているし、まだ向上の余地もあるが、今日はいい感じだったので、明日が楽しみだ」
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・レーシング)
「今日はまずまずよかったと感じているし、マシンに戻ってこられてうれしい。問題なくシーズンが再開できてよかったし、エキサイティングな気持ちだが、みんなスムーズに走行へ入っていけたことには驚いた。これだけの量を走行するのはかなり久しぶりだったので、明日に向けた確認事項が多くあった。まだすべきことがいくつかあるし、ドライビングもセットアップも伸びしろがあるので、明日どうなるか見ていく必要はあるが、何をすべきかは分かっている。このサーキットでは、限界まで攻めると縁石でフロントウイングを破損する危険性があるので、あまり激しく当てないようにしなければならない。マシンの感触はいいので、明日が楽しみだ」
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「FP1は僕たちにとっては難しいセッションになった。マシンがきちんと動作する領域に満足できなかったが、FP2でマシンを改善できたのでよかったし、一歩前進することができた。今夜やるべきことがまだあるが、まだまだ明日に向けてマシンの改善点を発見することができると思う」
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「長い中断を挟んで、またマシンを走らせることができてとてもうれしい。今日はエキサイティングな一日で、かなりの周回数を走行できた。パフォーマンスの面では、まだマシンの習熟を進めなければならない段階なので、苦戦することは予想できていた。残念ながら、ソフトタイヤでの走行はトラフィックにあってクリアラップを取れなかったが、ダニー(クビアト)は大丈夫だったので、一日で多くのデータを収集できた。明日の予選に向けて全力で取り組んでいく」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1オーストリアGP / スクーデリア・アルファタウリ