ホンダF1:2019年 F1メキシコGP 初日レポート
F1メキシコGP初日では、アレクサンダー・アルボンのクラッシュがあったものの、レッドブルとトロロッソの両チームがトップ10圏内のタイムを記録し、フリー走行をいい形で終えた。

FP1で、マックス・フェルスタッペンはトップから0.134秒差の3番手タイムを出した。アルボンは初めてのサーキットにも関わらずいいペースで走り、4番手だった。ピエール・ガスリーが8番手、ダニール・クビアトが9番手で、ホンダのPUを搭載する4台すべてがトップ10に入った。

FP2で、アレクサンダー・アルボンはターン8でスピンしてしまい、早くに走行を終えた。多くのマシンがグリップ不足に悩む中、アルボンもリアのグリップを失い、バリアに衝突してしまった。

マックス・フェルスタッペンはトップから0.115秒差の2番手タイムを出した。ダニール・クビアトが6番手、ピエール・ガスリーが7番手で、3台がトップ10に入りました。

予選と決勝に向け、高い標高が冷却やパフォーマンスに影響を及ぼすサーキットで、さらなる改善を目指す。

田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「ここメキシコは高地ですので、今日のセッションではそれに合わせたセッティングの確認を重点的に行いました。基本的には順調な一日でしたが、さらに最適化が必要な部分もあるので、明日以降の予選と決勝に向けて作業を進めます。FP2でのアルボン選手のクラッシュにより、いくらかの走行時間を失ったことは残念でしたが、明日以降のセッションでリカバリーしていければと思います。まだ金曜ではありますが、FP1ではホンダ PUを搭載した4台がトップ10入り、FP2でもクラッシュしたアルボン選手以外の3台がよいポジションでトップ10入りと、いいスタートになりました。この勢いを明日以降も維持していればと思っています」

ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
「いいレースウイーク初日でした。FP1の最初からマシンの感触がよく、FP2ではミディアムタイヤでいいペースで走れました。ソフトタイヤではドライバビリティーの問題があり改善が難しかったのですが、まだ改善の余地があり、いいペースを掴めると思います。全体的にいい走りができていますし、今夜は作業を進め、明日さらにいいパフォーマンスを見せたいです」

ダニール・クビア(トロロッソ・ホンダ)
「ポジティブな1日でした。FP1とFP2でやるべきプログラムを完了し、予選と決勝に向けて十分なデータを収集できました。マシンの感触はよかったので、トラックの理解を進めて、残りの2日で最大限のパフォーマンスを見せられるようにしたいです」

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「初めてのサーキットですが、楽しんでします。いいサーキットですし、スタジアムセクションはクールですが、最高の1日にはなりませんでした。FP1ではマシンの感触がよく、バランスにも満足していました。しかし、FP2ではカーブで膨らんでしまいリアのグリップを失いました。一度スピンしてしまうとそれまでという形で、小さなミスで代償を払うことになりました。クラッシュによりあまり走行できなかったので、明日のFP3で挽回したいと思います。予選ではフェラーリが速いと思うのですが、マックスはロングランでもスピードをみせていましたし、あとはちょっとした調整を重ねていくというところだと考えています。FP3ではリズムを取り戻し、自信を深めたいと思っています。一方で雨の影響でコンディションが変わってしまうことも考えられます。ただ、それはそれで面白い状況になるかもしれません」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今日はいい1日だったと思います。マシンのいくつかの点についてテストを行い、1日をとおして改善しました。最終的にはバランスが取れて満足しています。まだ改善すべき点はありますが、セクター2と3では最速タイムを出せました。フェラーリはストレートでとても速く、追いつくためのコーナーが少ないので、ポールポジション獲得は難しいかもしれません。しかし、ロングランでは同等のスピードを出せていると思います。決勝でさらにいい走りができるように集中します。タイヤマネージメントがうまくいけば、いいレースができると思います」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1