F1 ホンダF1
2019年のF1世界選手権 第6戦 モナコGPは、ホンダのPU(パワーユニット)を搭載するマシンが4台入賞を果たす一方で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが終始トップ争いを演じながら、ピットストップ時の5秒加算ペナルティーにより表彰台を逃すなど、ポジティブ、ネガティブの両面があるレースになった。

3番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、2番手奪取に向けて好スタートを切り、オーバーテイクを仕掛けたが惜しくも成功には至らず、結果的には3番手のままレースを続ける形になった。他車のクラッシュにより9周目にセーフティカーが導入されると、上位を走るマシンが一斉にピットイン。3番手を走るフェルスタッペンも前後のマシンと同じタイミングでピットインする。タイヤ交換を終えて1つポジションを上げた2番手で復帰するが、タイヤ交換終了後の発進時、後方からライバルが走行してくるタイミングでの発車が危険ということで、5秒加算のペナルティーという裁定が下された。その後は2番手のポジションから終始トップを走るハミルトンにアタックを続けるが、結果的に2番手でフィニッシュ。3番手、4番手のマシンもフェルスタッペンから5秒以内のタイムでフィニッシュしたため、ペナルティー加算後は4位でレースを終えた。

8番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、セーフティカー導入時にピットインしない戦略を選択。その後力強い走りを見せてポジションを5番手に上げる。レース終盤には後続との距離を離し、ニュータイヤに交換。5番手のポジションのまま復帰すると、そこからファステストラップを記録してレースを終えた。

一方のトロロッソ・ホンダの2台も、セーフティカー導入時にガスリーと同じ戦略を取った。クビアトが7番グリッド、アルボンが10番グリッドからスタートし、すべてのマシンがピットストップを終えたレース後半にはそれぞれ7番手と8番手の位置で走行する。2台ともに6番手を走行する前のマシンに迫るが、オーバーテイクが極めて難しいモンテカルロ市街地コースではポジションを上げることは叶わず、そのまま7位と8位でレースをフィニッシュし、2台同時入賞を果たした。

なお、ホンダF1エンジンを搭載するマシンの4台同時入賞は1987年のイギリスGP以来、4台揃っての8位以内でのフィニッシュは1991年のイギリスGP以来になる。

田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のレースでは、Aston Martin Red Bull Racing とRed Bull Toro Rosso Hondaのすべてのマシンが完走し、4台同時入賞を果たしたことはポジティブにとらえています。一方で、フェルスタッペン選手がピットアウト時に5秒加算のペナルティーを受けてしまったことは残念に思っています。4台入賞という今日の結果からも分かるように、週末を通して両チームともいいパフォーマンスを見せ、レースも上手くまとめることができました。次のカナダGPは今回とはまた異なるタイプのサーキットになります。引き続きPUの開発をプッシュしていきたいと思います」

アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「今日の戦略はすばらしく、チームには本当に感謝しています!今日はポイント獲得のチャンスがあるのは分かっていましたが、僕ら全員がいい仕事をして、しっかりと実現できました。ブレーキングが遅れたり、ロックアップしたりすればレースを終えることになってしまうので、どんなときでも、前のマシンに接近して走るのは難しいものです。今日一番苦労したのはタイヤマネージメントで、ソフトタイヤはあまり持たずにデグラデーションが始まって振動が起きてしまいました。それでも、ここでのレースは楽しかったですし、チームの2台ともポイントを獲得できたことはよかったです!」

ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
「僕らは昨日の予選でとても力強く、その勢いのままいいレースができたので、とてもいい気分です。スタートではなす術がありませんでした。ガスリー選手がクリーンなブレーキングでアウト側から抜いてきたので、イン側にいた僕はラインを外すことができませんでした。それでも、今日は力強いレースができてとてもうれしいです。獲得できたポイント数にも満足していますし、チームワークも最高で、いいレースマネージメントができました。みんなからの声援もすごかったです!モナコで7位という結果はすばらしいことです。この数週間、どこを改善すべきか、僕はどうしたら速く走れるのかを解明するために懸命に取り組み、それが実りました。これを毎週継続していく必要がありますし、そうすればポイントをさらに重ねていけるはずです。マシンのパフォーマンスはいいので、このままの方向性で改善を続けていくことが必要です」

ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「今日はとてもいい一日で、ポジションを上げるのが難しいモナコで8番手スタートから5位でフィニッシュできたことに満足しています。僕らには、優れた戦略とすばらしいマシンがありました。このコースをこれだけ速いマシンで走るのは楽しかったですし、終盤でもハードにプッシュできて、かなり速いタイムをマークしたことで、8番手からでもトップと10秒以内の差でフィニッシュすることができました。今日はとてもうれしいですし、今後のレースウイークでも同じようなパフォーマンスを発揮していけるよう、取り組みを継続していきます」

マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「今日は全力を尽くしましたし、楽しいレースになりました。僕らはすごく競争力がありましたし、前のマシンにプレッシャーをかけ続けて、優勝争いを楽しむことができました。ルイス(ハミルトン選手)と戦うのはとても大変ですが、僕はプッシュし続け、彼がミスをするように攻め続けました。彼のタイヤを少しでも消耗させれば、仕掛けるチャンスはあると見ていました。いくつかのコーナーではすごく遅くなっていたので、そこで行けるかと思ったのですが、十分に近づくことができませんでした。残り数周になったとき、ここで行くしかないと仕掛けてみました。やや接触してしまいましたが、ダメージがなくてよかったです。ピットストップでのペナルティーは不運でしたが、チームは何も間違ったことをしていないし、あのように狭いピットレーンでは起こり得ることだと思います。もちろん、表彰台に上りたかったのですが、レースは楽しめましたし、こうした展開では勝つことも負けることもあるものです。もう数周あれば捉えられたと言われるかもしれませんが、僕は全力を尽くしましたし、できることはすべてやりきったつもりです。レースウイークを通じて、チームは最高の仕事を成し遂げてくれましたし、全員が勝つためにすべてを出し尽くしました」

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カテゴリー: ホンダF1 | F1モナコGP