アブダビグランプリ マクラーレン ホンダF1
ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介と、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、マクラーレン・ホンダとしてのF1アブダビGPの予選を振り返った。

余裕を持ってQ1を突破したマクラーレン・ホンダ勢だったが、Q2ではマシンのパフォーマンスには限界とともに、さらにいわゆる『予選モード』を使ってパフォーマンスを少し上げてきた中団のライバルチームに対して、力強い戦いを挑むのは難しい状況だった。

フェルナンド・アロンソは11番手、ストフェル・バンドーンは13番手で予選を終えている。

ホンダF1の長谷川祐介は「今日はチームにとってタフな一日になりました」とコメント。

「午前のセッションでは、昨日からさらにマシンのセットアップを進め、両ドライバーともに良い感触を得ながら予選に臨みましたが、予選では僅差の戦いの中で、11番手と13番手で2台揃ってQ3進出を逃すという厳しい結果になりました」

「明日はいよいよマクラーレン・ホンダにとって最後のレースになります。Q2で敗退となった今日の予選結果は残念でしたが、レースはニュータイヤを装着した上でポイント獲得が十分に可能なポジションからのスタートになります」

「パワーユニットとしてはここ数戦で安定したパフォーマンスをみせられているため、明日もこの状態を維持し、最後にポイント獲得を果たせればと考えています。チームとして今出せる力をすべて出しきった上で、いいフィナーレを迎えたいと思います」

ホンダのF1パワーユニットには、メルセデスのような予選モードはない。それについてフェルナンド・アロンソは「予選になると、ほかのチームはエンジンに『予選モード』という魔法のボタンがあるようで、僕たちは少しポジションを下げた」と述べ、ストフェル・バンドーンも「僕たちにはほかのチームのように予選で馬力をさらに少し上げるための魔法のボタンがなく、ライバルチームに負けてしまった」と語っている。

これについてマクラーレンのエリック・ブーリエは「昨日と同様に、ここアブダビでは中団は非常に拮抗していた。従って、自分たちのマシンの実力をもう少し期待していたものの、Q3に進出できるかどうかは分からないと考えていた。そして、懸念していたように、ライバルチームは我々のQ3進出を阻止するだけの出力アップを行い、その結果、我々は僅差でQ2敗退となった」とコメント。

「FP3とQ1では両ドライバーが力強いペースをみせていただけに、それをQ2で披露できなったことについては、少しフラストレーションを感じている。Q2までは、コース上で4番目に速いマシンとして、力強い走りをみせていた。それでも、今日の走りには前向きな点があった。両ドライバーが時間を賢く使って、明日のレースに向けてマシンのセットアップをするだけではなく、今後に向けて重要なデータを収集するためにマシンのセッティングを進めてくれた」

「明日はフェルナンドもストフェルも、スタート時のタイヤを自由に選択できるというメリットがある。このコースでオーバーテイクするのは簡単ではないものの、我々はポイント獲得を目指す。マクラレーン・ホンダとして臨む最後のレースとなる、今季最終戦をいいかたちで終えるためにも、懸命にプッシュしていく」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / マクラーレンF1チーム / F1アブダビGP