マクラーレン ホンダF1 マレーシアグランプリ
ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介とマクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーレエが、マクラーレン・ホンダとしてF1マレーシアGPへの抱負を語った。

マクラーレン・ホンダは、前戦シンガポールGPで2台揃ってQ3に進出するパフォーマンスを披露した。マレーシアのサーキット特性はエンジンのパワーが要求されるが、チームはポイント獲得のチャンスはあるとみている。

「今週はアジアシリーズの3連戦の第2戦の地、マレーシアに向かいます。前回のシンガポールに続き、暑さと湿気の中での戦いで、タフなレースになることを予想しています」と長谷川祐介はコメント。

「波乱となったシンガポールGPは、不運なアクシデントによりチームにとっては残念な展開でしたが、その中でも確実にポイントを獲得することができました。全体としては週末を通していいペースをみせられており、その点はポジティブに捉えています」

「セパン・サーキットはグランドスタンドを挟む形で位置する2本の長いストレートと、さまざまなタイプのコーナーが混ざったレイアウトです。パワーサーキットで楽なレースになるとは思っていませんが、雨が多いことも特徴で、先日のシンガポールGPのような波乱の展開も有り得るので、チャンスを逃すことのないように、さまざまなケースを想定して準備を進めます」

フェルナンド・アロンソのマシンはF1シンガポールGPでのクラッシュで大きなダメージを負ったが、パワーユニットは再使用が可能なことが確認された。

「アクシデントによるダメージが懸念されたフェルナンドのパワーユニットについては、HRDさくらでの確認の結果、問題がないことが分かりました」と長谷川祐介は述べた。

一方、エリック・ブーリエは「セパンは我々にとって厳しいサーキットであるのは間違いない」とコメント。

「それはパッケージに関しても、ドライバーにとっても言えることで、一年の中でも気温、湿度ともに一番高くなる。我々の選手は、フィジカル的にも高い能力を持っているので、いつものように準備万端にしてレースウイークに臨んでくれると思う」

「エンジニアに対しては、この環境が独特の技術的な挑戦を求める。パフォーマンス向上とともに冷却の面でも週末を通じて最善の策を練らなければならない」

「パフォーマンス面では、ここ数戦と同様に予選でQ3進出を目指す。また、こうした気候の下では、信頼性がカギになる。ポイント獲得は、きちんと完走できるマシンで、1周目の混乱に巻き込まれなければ可能だと思うが、言うは易く行うは難し、というものだ。ただし、ドライバーからはMCL32はバランスがよく、低速コーナーでの力強いトラクションがあるという意見が上がっており、どちらもマレーシアのような気候では強みになると思う」

F1マレーシアGPは、今年でその19年の歴史に幕を閉じる。

長谷川祐介は「セパン・サーキットでは1999年からグランプリの開催が続いてきましたが、残念ながら今年が最後のレースになりますので、マレーシアのファンの前でいいレースをせられればと考えています」とコメント。

エリック・ブーリエも「19年間開催が続いたセパン・サーキットに別れを告げなければならないが、マレーシアのファンの前でいいパフォーマンスをおみせできればと思う」と語った。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1シンガポールGP