ホンダ
ホンダは、F1の状況を改善するために外部からの助けを借りるつもりはないと主張する。

新生マクラーレン・ホンダには大きな期待がかけられたが、今シーズンここまでの9レースで3ポイントしか獲得できていない。

ホンダのV6ターボ・パワーユニットは、ライバルのメルセデスやフェラーリと比較して信頼性でも競争力でも劣っている。

しかし、ホンダのモータースポーツ責任者を務める新井康久は、現在のF1エンジン規約の経験をもったエンジニアをライバルメーカーから引き抜くことで運営を強化することには目を向けていないと語る。

メルセデスやフェラーリから経験者を雇うことを検討しているかと質問された新井康久は「そのようなことは考えていません。我々にはすでに十分なリソースがあります」とコメント。

ホンダの散々なスタートにも関わらず、新井康久は、自らはホンダのF1チームを率いるのに適切な人物だと考えていると延べ、ホンダのプロジェクトに対するコミットメントを再確認した。

「自分がプログラムをリードしていきたいです」と新井康久は述べた。

「毎年できるステップを果たしていかなければなりません。ホンダにとって長期的なプロジェクトであることを約束します」

一方、マクラーレンは、2012年を最後にグランプリで優勝しておらず、2013年末にボーダフォンとの契約が終了して以降、タイトルスポンサーがついていない。

マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、今年の散々な結果がスポンサーを確保をより難しくしていると語る。

「損害については理解しやすいだろう。ブランドというのは成功によって、それも継続的な成功によって築かれるものだ」とエリック・ブーリエはコメント。

「商業的な面で、この状況は痛い。我々に加わることに関心を持つ多くの人々や企業が存在するからだ。だが、そうした組織の中には、結果が出ていないことに疑問を持つ人がいるかもしれない」

エリック・ブーリエは、商業収入の不足分をカバーする方法を見つけなければならないが、ダウンサイジングを検討する前にまずはチームは勝利への道に戻るだろうと主張する。

商業収入の不足分をどのように補うことをできるのかと質問されたエリック・ブーリエは「これまでのところ、我々は来年にむけて良い予想を持っている。だが、成功の不足は収入面で影響を与えるだろうし、それをカバーする方法を見出さなければならない」とコメント。

また、エリック・ブーリエは、ホンダとのパートナーシップを進化させるには、マクラーレンとホンダのそれぞれの目標をより同じ方向に向かせる必要があると認める。

「タイミングの問題があるのは事実だ。ホンダはF1にいるが、メインビジネスは自動車販売だ。我々はレースに勝つためにF1にいる。両方のプロジェクトのタイミングを調整しなければならない」

「この件についてはすでに何度も議論されてきた」

「我々はホンダにプレッシャーを欠けている。我々はパッケージ、クルマとエンジンからもっとパフォーマンスを引き出す必要があるからね。今日では50%以上がパワーユニットから来ている」

「それは誰もが知っていることだ。我々もそれを知っている。毎日、新井さんと話し続けているし、我々はできるだけ早く成功する必要がある」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / マクラーレンF1チーム