撤去されるバリチェロのマシン(ホンダF1)
ホンダは、F1シンガポールGPで、ジジェンソン・バトンが9位、ルーベンス・バリチェロはリタイアだった。

18番手からスタートしたバリチェロは、ネルソン・ピケJr.のクラッシュの直前の絶妙なタイミングで最初のピットイン。しかし、コースに復帰後、電気系のトラブルにより、コース上で止まってしまい、そのままリタイアした。

12番手からスタートしたバトンは、9位でフィニッシュ。惜しくもポイントには届かなかった。

ジェンソン・バトン (9位)
「確かに、セイフティカーのタイミングや運が勝負を決めたレースだった。残念ながら、僕らには運がなく、2回のセイフティカー導入のタイミングも2ストップ作戦には有利にならなかった。それに加えて、僕らには戦闘力や速さが足りず、レースを通じてバランスに苦戦していた。ポイントまであとわずかの9位フィニッシュは悔しい。」

ルーベンス・バリチェロ (リタイア)
「18番手からのスタートで、何かが起こってポジションを上げられることを願っていた。その機会は14周目に訪れ、ピケJr.がクラッシュしたときに、僕のエンジニアが絶妙のタイミングで僕をピットに呼んだ。セイフティカーが入る直前にピットに入り、いいポジションでコースに戻ることができた。しかし、そんな時にエンジンが止まってしまった。僕は燃料をたくさん積んでいて、いい位置につけ、前の集団についていけるだけのペースもあった。だから、すばらしいレースになったはずだった。今日は絶好の機会を逃してしまい、とても残念だ。」

ロス・ブロウン Honda Racing F1 Team チームプリンシパル
「2台のマシンに、別々の戦略をとることにしていた。その理由の一つは、セイフティカーが入ることを見越してのことだった。最初にセイフティカーが入ったときは、ルーベンスや、他の1ストップ作戦をとっているドライバーたちにとって、勝負どころだった。その上、セイフティカーが入ることをピットウォールで予期したわれわれは、イエローフラッグが振られる前に、ルーベンスを給油のためにピットに呼んでいた。その後のレースで、非常にいいところにつけられるはずだった。しかし、ルーベンスはピットを出たすぐ後に、電気系のトラブルで止まってしまった。セイフティカーのタイミングがルーベンスのような戦略を取ったドライバーの役に立つ一方で、ジェンソンのような2ストップ作戦をとっていたドライバーにとっては、これが不利に働いた。ジェンソンはアドバンテージを得ている1ストッパーの一団とともにピットに入らなければならなかった。レースの後半になって、ジェンソンはトラフィックのためにポジションを上げることができず、われわれは彼の2回目のピットストップを早めに行うことにした。これは、レース終盤のピットストップとしては早いタイミングだった。もう一度セイフティカーが入ることを期待しての賭けだったが、それは遅すぎた。このことで、ジェンソンは重たいクルマの後ろにつくことになってしまった。」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1シンガポールGP