ルイス・ハミルトン F1シンガポールGP 赤旗中の速度超過でグリッド降格危機
フェラーリのルイス・ハミルトンが、F1シンガポールGPにおいて赤旗中にスピードを出した疑いで調査対象となっている。

土曜午後に行われたシンガポールのマリーナベイ・サーキットでのフリー走行3回目は、開始から17分後に赤旗が提示された。リアム・ローソンがレーシングブルズのマシンでターン7の出口の縁石に乗り上げて底を打ち、コントロールを失ってバリアにクラッシュしたためだ。

これはローソンにとって2セッション連続のクラッシュとなり、予選に向けて不利な状況となった。

しかし、このインシデントはハミルトンにも影響を及ぼす可能性がある。ローソンのクラッシュによって出された赤旗中の走行が問題視されており、ハミルトンがターン8手前で停止したローソンのマシンを通過したあと、ピットレーンへ戻るラップ後半でペースを上げていたことがオンボード映像で確認されている。

F1競技規則第37.6条には、「赤旗が提示された場合、すべてのマシンは直ちに速度を落とし、ゆっくりとピットレーンに戻らなければならない」と定められている。

減速を確実に行うため、ドライバーは各マーシャリングセクターで表示される最小タイムを少なくとも1回は上回らなければならない。ハミルトンとフェラーリチームは、この件に関して現地時間19時にスチュワードへの出頭を求められており、予選前に事情を説明する予定だ。

FIAは赤旗中の違反や安全に関わる行為に対して厳しい姿勢を取っており、もしハミルトンの違反が確認された場合、グリッド降格とライセンスへのペナルティポイントが科される可能性が高い。

フェラーリは今週末すでに一度スチュワードに呼ばれている。FP2でシャルル・ルクレールがピットレーンからランド・ノリスの進路上に送り出され、マクラーレンのフロントウイングを損傷させた件で、チームにはアンセーフリリースとして1万ユーロの罰金が科されている。

ルイス・ハミルトン F1シンガポールGP

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ / F1シンガポールGP