ルイス・ハミルトン フェラーリF1での初走行は合計30周89kmで終了
ルイス・ハミルトンは水曜日、2023年のSF-23マシンを運転してフィオラノで30周を走り、午後のセッションでは新チームメイトのシャルル・ルクレールに交代した。
7度のワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンのデビューは多くの観衆を集め、数百人のファンがスクーデリア・フェラーリでのテストデビューを見守った。
ルイス・ハミルトンは多忙なスケジュールを割いて、走行終了後にファンに挨拶した。
スクーデリア・フェラーリによるテストのレポートには次のように書かれている。
「1人のドライバーにとっては待ちに待った赤いマシンでのデビュー、そしてもう1人のドライバーにとっては今シーズン初の走行が、今日のフィオラノ・サーキットにおけるスクーデリア・フェラーリHPの議題であった」
「月曜日にルイス・ハミルトンがフェラーリに到着した際には雨に見舞われたが、今日は濃い霧に変わった。そのため、マラネロのフェラーリ所有のテストコース沿いにあるヴィア・ジャルディーニ高架橋に集まった大勢のファンの視界がやや遮られた」
「偶然にも、1995年11月16日にも霧が要因となった。このとき、後に7度のワールドチャンピオンに輝くミハエル・シューマッハがフィオラノで初めて走行した」
「本日9時16分、44番の番号が付けられたSF-23が、チーム代表のフレデリック・バスールと副代表のジェローム・ダンブロジオが見守る中、レインタイヤを履いて1周の慣熟走行を行うために初めてガレージを後にした」
「ルイスの家族もそこにいて、明らかに興奮していた。ピットに戻ると、イギリス人はマシンに座ったまま、レースエンジニアのリカルド・アダミと無線で会話していた」
「さらに、ピエロ・フェラーリ副社長も到着し、テストは本格的に始まった。スリックタイヤを履いたルイスは、フライングラップを行い、また、マシンの各システムに慣れるために、いくつかのプラクティススタートにも挑戦した」
「合計30周、89キロを走破した。もっと走りたかったに違いないが、今年から、少なくとも2年前のマシンを走らせることができるTPCテスト（旧車テスト）でも、チームのレースドライバーが走れるのは合計1,000キロまでだ」
「セッション後のエンジニアとのブリーフィングを終えると、ルイスはファンが集まっているコーナーに向かい、挨拶をして、フェラーリファンとして過ごした最初の数日間の温かい歓迎に感謝した」
「昼食休憩中、霧は小雨に洗い流され、スクーデリアのメカニックたちがマシンのコンフィギュレーションを変更した。その後、13時32分にシャルル・ルクレール16番の番号を付けたSF-23がコース上に戻った」
「午前中は、モナコ出身のドライバーはマラネロのオフィスで会議に出席していたが、シーズン終了後のアブダビテストから43日後、彼は再びコックピットに戻ってきた」
「明らかに、彼はルイスとは異なるプログラムをこなした。なぜなら、SF-23には彼にとって秘密はないからだ」
「バスールとダンブロジオは、ガレージで再び熱心な観察者となった。シャルルは14周、つまり42キロを走り、今日の合計は44周、131キロとなった」
「午後の終わりには、シャルルはマラネロの湿気と寒さに耐えていたファンに会うためにコースに出た」
「それより前には、コース上での華麗な“ドーナツターン”でファンを沸かせた。2025年シーズンは始まっている」
ルイス・ハミルトン、フィオラノでの「特別な」フェラーリテストを語る
フェラーリでの初走行を終えたルイス・ハミルトンは次のように語った。
「僕は幸運にも、キャリアにおいて多くの初めてを経験してきた。初めてのテストから初めてのレース、初めての表彰台、初めての優勝、そして初めてのチャンピオンシップなどだ。だから、これ以上どれだけの初めてを経験できるのかはわからないが、今朝初めてスクーデリア・フェラーリHPのマシンを運転したことは、人生で最高の気分だった」
「エンジンをかけ、ガレージのドアをくぐった瞬間、最高の笑顔がこぼれた。初めてF1マシンをテストした時のことを思い出した。とてもワクワクする特別な瞬間だった。それから20年近く経った今、再び同じ感情を味わっている」
「フェラーリ・ファミリーがどれほど情熱的であるかは、チームの全員からティフォシまで、外から見て知っていた。しかし、フェラーリのドライバーとしてそれを直接目撃したことは、畏敬の念を抱かせるものだった」
「その情熱は彼らの血となり肉となっている。そして、その情熱に触れると、こちらも自然に元気が出てくる」
「今週、マラネロの皆から感じた愛情にとても感謝している。やるべきことはたくさんあるが、早く始めたい」
フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは次のように付け加えた。
「毎年そうであるように、コース上での最初の走行は、学校に戻った最初の日のようなもので、特に今日はルイスにとってチームの一員としての最初の1日だったので、かなり感慨深いものだ」
「新しいドライバーを迎えるのは、常に重要な瞬間だ。シャルルにとっては、今日はそれほど特別な日ではなかったかもしれないが、彼が元気でリラックスし、レースに戻ってくることを楽しみにしている様子が見られてよかった」
「技術面に関しては、シャルルとルイスは最高のコンディションとは言えない天候の中で走行したが、1か月後にバーレーンで行われる最初のテストに向けて、再び調子を取り戻し、トラック環境に慣れることができた」
「ガレージ内のチームにとってもウォームアップとなった。それが今日の唯一の目的だった」
シャルル・ルクレールは次のように語った。
「休暇明けにマシンに乗るのは、いつも素晴らしい気分だ」
「コース上に戻ってこれて嬉しいし、大勢のファンが応援に来てくれたのを見て感激した。チームを取り巻くこの興奮を肌で感じることができて、とてもやる気が湧いてくる。
「マシンを走らせているときは小雨が降っていたが、いい一日だった」
「もちろん、ルイスがフェラーリで初めての周回を走る姿を見ることができたのは良かった。チームにとっても彼にとっても特別な瞬間だった」
「来週またマシンに戻って、来シーズンに向けて本格的にハードワークを始められるのが今から楽しみだ」
カテゴリー： F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ
