ハミルトン、F1契約延長は「フェルスタッペンへのリベンジが動機ではない」
ルイス・ハミルトンは、メルセデスF1と新たな2年契約に合意した主な動機は「やり残した仕事」に着手することだったし、自分は「復讐者ではない」として2021年にタイトルを奪われたマックス・フェルスタッペンへのリベンジがモチベーションだという見方を否定した。

2013年からメルセデスに在籍しているハミルトンは、このチームで7度の世界タイトルのうち6度を獲得したが、2021年に現チャンピオンのマックス・フェルスタッペンとの物議を醸すタイトル争いに敗れ、前人未到の8度目のタイトルを惜しくも逃した。

「皆さんはもう少しの間、僕と一緒にいることになる」とハミルトンはイタリアGPの木曜日の記者会見でメディアに語った。

「正直に言って、このチームと一緒に活動できること以上に嬉しいことはない」

「メルセデスは僕が13歳の時から私をサポートしてくれているので、とても長い旅だけど、僕たちにはまだやり残した仕事がある。僕たちは一緒にこの問題に取り組んでいる」

「上位に返り咲くためにやるべきことはたくさんあるけど、これ以上に居たい場所はない」

2022年にF1のテクニカルレギュレーションが見直されて以来、メルセデスはハミルトンに勝てるマシンを提供することができず、2021年のライバルであるフェルスタッペンとレッドブルがF1を席巻することになった。

その結果、2021年に当時のレースディレクターであったマイケル・マッシの判断が物議を醸し、最終戦のファイナルラップでチャンピオンを失ったハミルトンの雪辱は果たせずにいる。

しかしハミルトンは、2021年アブダビGPでの出来事が契約延長の決断に影響したわけではないと主張する。

「2021年のことに関しては、僕は復讐をする人間ではないし、(契約延長は)復讐のためでもない」とハミルトンは語った。

「取り戻すためでもない。それは過去のことだし、過去のことはどうしようもない」


「僕たちにできることは、よりハードに、より正確に、より良く前進することだ。このチームでなら、もっと多くのチャンピオンを獲得し、もっと多くのレースを戦うことができると心から信じている。僕のすべてのエネルギーはそこにある」

38歳のハミルトンはフェルナンド・アロンソに次いでグリッド上で2番目に年長のドライバーだが、新たな契約の下では40代前半までレースを続けることになる。若いドライバーだったハミルトンは、これほどキャリアを伸ばすとは夢にも思わなかったが、最近では今年45歳で引退したNFLのスター、トム・ブレイディからインスピレーションを得ていると語った。

「トム・ブレイディのような人たちに注目している。彼はとても素晴らしいアスリートであり、今日何ができるかを示した。だから、彼はその点において、すべてのアスリートにとって注目すべき真のロールモデルだ」とハミルトンは付け加えた。

「彼が何をしてきたか、彼がコンディションを維持するために一貫して行っていること、そしてそれをメディアで表現していることを理解するために、彼と話すことができたのは本当に幸運だった」

「もちろん、フェルナンドに会えるのは素晴らしいことだ。彼は僕よりずっと前にここにいて、引退して戻ってきて、素晴らしい仕事をしている。 情熱とコミットメントがある限り、その才能は消えることはない。続けることができる」

最近のインタビューでは、あと5年はレースに参戦することを時折口にしていたハミルトンだが、今後2年間で目標を達成できなかった場合、新しい契約以降の契約を否定することはなかった。

「必要な目標に到達するにはさらに4年かかるとは考えて、来年に向けて取り組んでいるわけではないが、時間がかかることは承知している」とハミルトンは語った。

「心の中では、僕たちが下している決断、僕たちが漕いでいる方向によって、レッドブルと戦い、それに近づき、ポール獲得に挑戦できる目標ゾーンに到達できることをとても期待している」

「でも、それが来年でなくても、僕たちはそれを乗り越え続けるつもりだ。でも、私の心は、たとえそれが来年でなくても、再来年であっても、僕たちはそこに到達すると心から信じている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1