F1 ルイス・ハミルトン ニキ・ラウダ
ルイス・ハミルトンは、F1モナコGPのポールポジションを元メルセデスの非常勤取締役の故ニキ・ラウダに捧げた。

F1モナコGPを控えた今週5月20日(月)、ルイス・ハミルトンをメルセデス移籍への導いた恩師である3度のF1ワールドチャンピオンのニキ・ラウダが70歳でこの世を去った。

ルイス・ハミルトンは、F1モナコGPの予選で気迫の走りを見せてチームメイトのバルテリ・ボッタスを破って今季2度目のポールポジションを獲得。その結果をニキ・ラウダに捧げた。

「絶対に忘れないであろう最高のポールポジションのひとつだ」とルイス・ハミルトンはコメント。

「もちろん、僕は長年にわたって多くの成功を収めてきたけど、これほど意味のある成功は思い出せない。チーム全体にとっても個人的にも本当に難しい一週間だったし、このような難しいサーキットでチームとして上を向いて、一体となって開発を前に進めて、強くなって、週末の内外でパフォーマンスを改善させることができたのは驚くべきことだ」

「みんなのことは本当に誇りに思っている。でも、今週末は僕たちの上には少し雲が覆っていたし、ニキのためにお互いに沈んだ気分を持ち上げようとしていた」

「バルテリはセンセーショナルな仕事をしていた。プラクティス1と2は僕にとってうまくいったけど、今日はクルマは木曜日の良さとはほど遠かったので、クルマを好転させるために深く掘り下げなければならなかった」

「バルテリの1回目のアタックは素晴らしかったし、僕はタイヤを使いこなすことに苦しんでいた。1回目のアタックでは1周のプレラップをしたけど、2周目のアタックはあまり良くなかった。最後は1周目をプッシュしたし、当然、バルテリの方が上だったのでコンマ2秒縮めなければならなかった。それにバルテリはタイムを上げてくるだろうと思っていた」

「とにかくクルマを振り回したし、その間に何度かバリアに触れていたと確信している。でも、モナコではそうするよりも良い方法はない。過去にここで大きな成功を収めたことはなかったし、完璧なラップをしたことは一度もないトラックだった。今日はそれに一番近かったと思う。これはニキのためのものだ」

自分の気持ちを脇に置いて目の前の仕事に集中することはどれくらい難しいことだったかと質問されたルイス・ハミルトンは「究極的に言えば、僕たちはプロジェッショナルだ」とコメント。

「ニキは僕たちにクルマに乗ってほしいと願っていただろうし、彼はいつも『とにかくかましてこい』と言っていた。それがクルマに乗るたびにやろうとしてきたことだ」

「いつも彼はそういっていた。だから、笑顔で歩いて、本当にお互いを高めていたし、彼のことを誇りに思っている。僕たちはそういう人だし、明日特別ものを引き出すために同じことやらなければならない」

ルイス・ハミルトンは、“崖っぷち”だった最後のラップでポールポジションを獲得したことの安堵も組み合わさって感情が爆発してしまったと語った。

「とにかく本当に興奮状態だった。抑えようとしたけど、多くのイギリス人とイギリスの国旗が見えて、訳もわからずとっさにやっていた。実際、フェンスを乗り越えそうだったよ! 幸いにも乗り換えなかったけどね」

「レースに勝って、そのままミーティングに行って、家に帰って、座ってテレビをみたり、普通のことをしていると、実際にはそのような化感情になることはない。だから、僕にとってその瞬間を楽しみことが重要だった。いつまたそのような瞬間が来るかわからないからね。感謝しているよ」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1 / F1モナコGP