F1 ルイス・ハミルトン
ルイス・ハミルトンは、10年前にドライバーズ選手権でフェリペ・マッサにタイトルを奪われていたら、F1キャリアに大打撃を受けていた可能性があると語る。

2008年のF1世界選手権では、最終戦ブラジルGPのファイナルラップ、最終コーナーでルイス・ハミルトンがタイトル獲得に必要なポジションアップを果たし、わずか1ポイント差でフェリペ・マッサを上回ってチャンピオンを獲得した。

1年前のF1デビューシーズンで、ルイス・ハミルトンは、最後から2戦目となった中国GPでリタイアを喫し、ポイントリーダーとして迎えた最終戦はキミ・ライコネンに逆転を許してタイトルを逃している。

2007年当時22歳だったルイス・ハミルトンは、その若さで1年後にも再びタイトルを逃していたら、精神的に打ちのめされていただろうと語る。

「最初の年(2007年)に負けたことは、最も悲惨とまではいかなくても最悪の経験のひとつだったことは間違いない。たとえ初めてのシーズンで勝てるなど予想していなかったとしても、僕の心は未熟だったし、最初の1年間のストレスと重圧はすさまじかった」とルイス・ハミルトンはコメント。

「2007年末の時点で僕は深い穴の中にいたし、地獄から這い上がらなければならなかった。2008年に挽回して、強くなって、最初のレースで勝ち、そこから再びシーズン末まで戦い抜くためにはね・・・。あそこからどうやってカムバックしたのかもわからないくらいだ」

わずかなポイント差で2008年のタイトルを逃していたら、キャリア全体に影響を受けていたと思うかと質問されたルイス・ハミルトンは「そうだね。スポーツ選手がどうやってカムバックするのわからない」とコメント。

「人生ではこれ以上に最悪な事態が起り得ることはわかっているけど、精神的にどん底まで落ちると、本当に素晴らしいスポーツ選手でも、一撃を受ければカムバックするのは難しいものだ」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン