ルイス・ハミルトン F1 マクラーレン
ルイス・ハミルトンは、F1キャリアの序盤を過ごしたマクラーレン時代は、コース上で結果を出していることには満足だったが、私生活はまったく満たされていなかったと明かす。

ルイス・ハミルトンは、2007年にマクラーレンでF1デビュー。当時は堅物なロン・デニスが厳しくチームの統率をとっており、ハミルトンは“マクラーレンの人間”として振る舞うことを義務づけられていた。

「F1キャリアの序盤も僕は世界で最高の仕事をしていたけど、それでも幸せではなかった。クルマの外では息苦しく感じていたし、しっくりこなかった。自分のポテンシャルを生かせていなかったし、10%くらいしか出せていなかった」とルイス・ハミルトンは Sportweek のインタビューで語った。

「F1に来たとき、多くの人たちから『真面目でいなければならない。個人は押し殺せ』と言われた。アイデアの抑制は今日の世界で最大の問題のひとつだ」

「それを受け入れないためには、強いメンタリティを持ち、自分自身、自分の価値観、方向性、自分が選んだ旅を信じなければならない」

「レース後に帰って、書かれているものを読んで、自分自身に『自分の気持ちをしっているのは君だけだ。嘘が広まっているけど、誰がそれを判断するんだ?』と言い聞かせてきた。僕は誰にも迷惑をかけてはいないし、ただ自分の人生を生きているだけだとね」

2007年にわずかな差でタイトルを逃したルイス・ハミルトンは、2008年にマクラーレンで最初のF1ワールドチャンピオンを獲得する。そして、2012年の終わりに自分を育てたマクラーレンを離れ、当時は実績がなかたメルセデスに移籍することを選んだ。多くの人々がハミルトンの決断を批判したが、その後、ハミルトンは3度のワールドチャンピオンを獲得して批判を黙らせた。

「数年前に自分がどう感じていたかを考えるとき、僕の頭のなかでにはあるイメージが浮かぶ。縛られて、地面に釘付けにされて、動くことができない。でも、僕はその状態から自分自身を解放した」

「最初から高いレベルのスポーツでは誰もが振る舞い方を教えられる。代わりに自分にしっくりくる場所を見つけるには奮闘しなければならない」

「過去5年間で僕はその箱から抜け出したし、気分は良くなった。当初、みんなが僕は集中していないとか言っていたけど、僕はすべてをうまくやったし、常に最大限の結果を出すために準備を整えていた」

「僕が追及したことは、正しい言葉を探せば、多様性だ。現代社会では多様性がとても重要だ」

「特にこの2年間でいろんなことが変化した。僕も人間だ。様々ことを学び、読み、経験し、自分自身を教育しているし、トラックを離れれば、自分の好きなことをする。戻ってきたときは常に世界で最高の仕事をしている。平和な心になれれば、全てが変わる。僕は人間だし、僕にもそういった瞬間はあるけど、僕は常に幸せになることを願っている」

他の人々へのアドバンスを求められたルイス・ハミルトンは“自分のエネルギーとパワーを生かせる他の世界を探索することを許すこと”だと自分自身の経験を振り返って述べた。

ルイス・ハミルトンは、ジェット機で豪遊するライフスタイルで知られ、レース間にはアメリカに向かうことが多い。

どのように自分を管理しているのかと質問されたルイス・ハミルトンは「12年前に今もアシスタントを務めるエレンがいたことはとても幸運だった。毎週、僕たちはじっくりとスケジュールを立てている。僕と一緒に働くのは難しい。僕は多くのエネルギーを持っているので、それを使わないのは無駄だと思っているからね」

「僕たちは自分たちが永遠ではなく、時間は限られているということを忘れがちだ。僕は1分も無駄にしたくない。何かを逃してしまうことを恐れているし、僕はとても長い日々を生きている」

「僕は住民が少ないスティブニッジから出てきたけど、今では全世界を利用できるようになった。たくさんの人々を知っているし、レース後に携帯の電源を入れれば、何百ものメッセージが入っている。全員に応えたいけど、まるまる一週間かかることもある」

ルイス・ハミルトンは、ニコール・シャジンガーとの交際を始め、数々のスーパーモデルとの熱愛が報じられている。

ロマンスについて質問されたルイス・ハミルトンは「将来は安定した関係を築いていくことになるだろう。僕は絶えず脚光を浴びていたけど、タフだった。僕は教訓から学んでいるし、またそのようなことが起こることはないと思う」

ルイス・ハミルトンは、ファッションや音楽に熱心であり、自分はF1グリッドのライバルとは異なると語る。

「自分が違うということにとても誇りを持っている。そうあるべきだと思っている。ファンは、若くて他の人とは異なる若者のマックス・フェルスタッペンを見ている。それはいいことだ。僕はウィリアムズ姉妹がテニスにもたらしたことが大好きだった。新しい姿勢をもった新しい人々が登場しているし、僕たちは変化を起こす必要がある」

ルイス・ハミルトンは、F1ドライバーと交遊することはめったにないが、交遊するドライバーを選ぶとすれば、「間違いなく、ジェームス・ハントだ!」と語る。

「一週間マイアミに連れていくならダニエル・リカルドかな。全員にとって楽しくなるだろう。でも、絶対にジェームス・ハントだね。彼は素晴らしい人間だ」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / マクラーレンF1チーム