小松礼雄代表「オペレーション面で十分ではなかった」 ハースF1失速の原因究明へ

シーズン序盤に中団争いで存在感を示したハースF1だが、大型アップグレード投入後は勢いを失いつつある。バルセロナではオリバー・ベアマンがリタイア、エステバン・オコンも13位に終わり、ライバルのアルピーヌやレーシングブルズに後れを取る結果となった。
小松礼雄代表が厳しく自己分析
開幕当初のハースF1は、オリバー・ベアマンの活躍もあって中団グループの有力チームとして評価されていた。しかし初の大規模アップグレード投入後は競争力が低下し、その原因究明が急務となっている。
モナコやモントリオールのような特殊なサーキットを経て迎えたバルセロナ・カタルーニャGPは、アップグレードの効果を評価する重要な週末だった。しかし期待した成果は得られなかった。
レース後、小松礼雄代表は率直に現状を振り返った。
「今週末はマシンの速さが十分ではありませんでしたし、オペレーション面でも十分な仕事ができませんでした」
「オリーがハードタイヤで走っていたスティントを見るとペース自体は悪くありませんでした。しかし今週末は初日から本来あるべきレベルで仕事ができていませんでした。その影響が今日まで続いてしまいました」
「レース中のコミュニケーションも十分ではありませんでした。もちろんマシンはもっと速くしなければなりませんが、現状でもポテンシャルを最大限引き出せていません。チームとして自分たち自身を見つめ直し、すぐに改善する必要があります」
予選での苦戦が決勝にも影響
ハースF1の問題は決勝ペースだけではない。予選での一発の速さも大きな課題となっている。
バルセロナではオコンがQ1敗退の17番手、ベアマンも15番手に終わった。ベアマンは中国GPでQ3進出を果たしたものの、その後はQ1敗退2回、Q2敗退3回と苦戦が続いている。
一方のオコンは今季まだ一度もQ3進出を果たしておらず、アップグレード投入後の直近3戦では3戦連続で17番手スタートとなった。
予選順位の低さが決勝での戦略の幅を狭める要因にもなっている。

オコン「セットアップを間違えた」
オコンは決勝でリアタイヤのデグラデーションに苦しみ、予定外の3ストップ戦略を強いられた。
「とても難しいレースでした。タイヤを最後まで持たせることができませんでした」
「リアタイヤを維持できず、毎スティント終盤には完全に使い切ってしまっていました。そのため3回ピットストップを行うことになりました」
「終盤はまったくペースがありませんでした。本当に厳しかったです」
さらに週末を通じたセットアップの方向性にも問題があったと分析した。
「FP2から今日までセットアップを間違えていたと思います。もっと深く分析する必要があります。オーストリアでは改善できることを期待しています」
ベアマンは終盤のトラブルでリタイア
ベアマンも厳しいレースを戦った。
モナコでは1周目の接触でリタイアしたが、バルセロナでは終盤まで走行を続けていた。しかし残り数周でマシントラブルが発生し、チームはリタイアを決断した。
「厳しいレースでしたが、ある程度は予想していました」
「むしろ本来いるべき位置より前で戦えていたと思います。良いペースもありました」
「残り数周の時点で13番手を走っていました。前の2台がリタイアしたので11位まで上がれたはずでしたが、マシンに問題が発生してリタイアすることになりました」
「やるべきことは多いです。厳しい週末だったので、チーム全員で原因を分析し、次戦までに改善したいです」
オーストリアGPで巻き返しを目指す
ハースF1は現在コンストラクターズランキング7位につけているが、シーズン序盤に見せた競争力は影を潜めている。
小松礼雄代表が指摘したように、問題はマシン性能だけではなく、セットアップの方向性やレース週末のオペレーション、チーム内コミュニケーションなど多岐にわたる可能性がある。
アップグレード投入後に失速した原因を突き止められるかどうか。ハースF1にとって次戦オーストリアGPは、その答えを探る重要な週末となりそうだ。
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