ティモ・グロック ヴァージン・レーシング
2010年に新チームであるヴァージン・レーシングに移籍するティモ・グロックが、2010年シーズンへの意気込みを語った。

F1での新たなスタートはあなたによってどのようなものになりそうですか?
素晴らしいチャンスだと思う。本当に楽しみだし、違ったものだと言わなければならないね。以前とはまったく異なることだけど、楽しみだし、ポジティブだよ。あなたも見たと思うけど、普通のF1チームとは違った発表会だった。でも、良かったよね。

F1チームをリードすることについてはどのように感じていますか?
チームに来てナンバー1ドライバーでチームをリードするのと、トヨタでのように4年間所属するドライバーがいるチームに行くとのでは違うよね。自分自身でチームを動かすというのはかなり違ったことだ。ある地点までは自分のために働いていたけど、そのあとは壁にぶつかり始めた。ここは僕にとって違った場所になるだろう。初めてヴァージン・レーシングに来たとき、彼らは他の誰かだけではなく、僕を望んでいると話してくれた。彼らは本当に僕をプッシュしてくれたし、それは素晴らしい気持ちだったよ。ヴァージン・レーシングでリードドライバーを経験することを楽しみにしている。

今年はシミュレーターでの作業についてたくさん語られています。イギリスへの引っ越しを検討していますか?
いいや。そうはならないだろう。1月にイングランドにかなりいる予定だけど、イングランドに引っ越すつもりはないよ。雨の日が多過ぎるよ!

新チームへの加入は後退だという人がいますが、ヴァージン・レーシングは成功すると真剣に考えていますか?
その通りだ。アブダビにいたとき、みんなが新チームについて話していたし、彼らがグリッドにいないだろうとか、真剣ではないなどと話していた。以前にも言ったけど、ニックワースの会社であたりを見回して盛り上がったんだ。そして、彼らが真剣に行っているとわかった。今では、みんなばヴァージン・レーシングが真剣なチームだとわかっていると思う。彼らはF1にいることを望んでいるし、将来成功することを望んでいる。加入できて満足しているよ。

2010年のチームの目標は何ですか?
2010年は難しい1年になるだろう。初年度だし、僕たちはお互いに理解しなければならない。ジョン・ブースがうまく言っていたけど、目標は他のみんなから信望を得ることだと思う。僕にとって重要なのは、僕たちがしてきた進歩、上昇カーブを続けることだ。平行線をたどるのではあまり満足できないだろうし、それをバックアップするためにふたたび懸命にプッシュするつもりだ。F1ではそれがかなり重要なんだ。僕たちは実際に力強い成長を続けているので満足している。疑問なのは2010年の僕たちのスタート地点だね。

あなたはこのチームは異なると言いました。なにか逸話があれば話していただけますか?
全体的に初めてのことばかりだ。僕はトヨタのような600〜700人がいるチームに慣れていた。そのあと、僕は120名のバイチェスターのチームにきた。かなり異なっているよ。2006〜2007年にiSportでドライブしてチャンピオンを獲得したGP2の頃を少し思い出した。適切な人々がいれば、600人は必要ないとわかった。きちんとしたグループ、きちんとしたエンジニアが必要だ。みんなが集中しているし、チー内に政治的なものはない。それがチームが成功するために必要な主なポイントだ。楽しみにしている部分は、ヴァージン、リチャード・ブランソン、そして裏方のみんながかなり巨大だということだ。ホスピタリティなどは普通とは違ったものになるだろうね。

2006年にスーパーアグリを会いに行ったときと似たような気分ですか?
スーパアグリには行っていないよ・・・見には行ったけどね! 2004年のジョーダンを思い出させる。いくつかの似ているポイントはあるけど、5年前なので時間も違うし、作業方法も違う。みんな、一生懸命働かなければならないことは分かっているけど、楽しむことも必要だ。重要なことだよ。

スポーツに取り組むチームの視点に大きな変化を感じますか? リチャード・ブランソンは、問題にお金を投じるのではなく、分別が重要だと言っていました。トヨタがやっていたこととは少し違いますね・・・
トヨタには違った哲学があった。このチームは、F3や他のカテゴリーで大きな予算と資金を投じるなかったジョン・ブースのチームだ。彼は彼にできる最高の仕事をしなければならなかった。それはニック・ワースも同じだ。本当にポジティブな側面だし、みんなを本当にプッシュしている。そして、100%を引き出すために彼ら自身が100%プッシュしている。

トヨタは、F1で最大の予算をかえるチームのひとつとして知られていましたが、あまたは今、最も小さな予算のチームのひとつに来ています。リチャードを信じれば、4,000万ポンド以下での運用になります。そのようになりそうですか? チームは競争的になれるでしょうか?
トヨタは失敗ではなかった。僕たちは表彰台に立った。でも、最大の予算のチームにいったけど、最終的に僕たちはレースに勝てなかった。これから予算の低いチームニいくけど、彼らはなにをするべきかわかっているし、彼らは彼らの予算でそれができるとわかっている。初年度はレースに勝てないだろうし、僕たちはそれが不可能だとわかっている。でも、将来的に予算はもっともっと削減されていくし、150人のチームが250人に増員して予算を増加させるのと比較して、600人と3億ポンドのチームが250人と1億5,000万ポンドに減らさなければならないのはかなり難しいことだと思う。その点ではより気楽だよ。

それはあなたの収入が減るということでもありますか?
ここまで僕はかなり満足している。お金を稼ぐためにトヨタに行ったわけではない。ただF1にいて、レースがしたいんだ。僕にとってお金は二の次だ。レースをして、成功することがすべてだ。

ということは、収入が減るということですか?
あなたは僕がトヨタでいくら稼いでいたか知らないよね。だからそれについてはノーコメントだ。

あなたはとてもリラックスしているように思えます。ここでのプレッシャーは、レースに勝つ必要があったトヨタと違って少ないですか?
ここでのプレッシャーは違うと思う。僕たちがバーレーンに行って、初レースをするときにプレッシャーを感じると思う。全てのチームが毎年感じる通常のF1のプレッシャーがあるだろう。現在僕がリラックスできているのは、僕は長い間F1でドライブしないことに慣れているからさ! F1に戻るには長い時間がかかった。2月のテストを本当に楽しみにしているよ。ここでのプレッシャーは違っている。もっとポジティブなプレッシャーだし、2007年にF1にステップアップするためにGP2で優勝しなければならなかった頃のプレッシャーを再び思い出させている。ポジティブなプレッシャーだし、ここでも同じだ。みんなが集中しているけど、それを楽しむことを失ってはいけない。でも、集中しなければならなので、楽しみ過ぎてもいけない。ヴァージンではそれがうまくミックスされている。

怪我の具合はいかがですか?
大丈夫だよ。まったく問題ない。

あなたは、将来について日本GPの前にすでに決めていたと言っていました。ということは、事故の前ですか?
うん。僕には選択肢があった。個人的には日本の2日間の水曜日くらいに決めていた。サインはしていなかったけど、個人的に決定したのは日本の前だ。

その時点でトヨタのレースシートがないだろうと伝えられていたのですか?
まだオープンだったし、トヨタは選択肢のひとつだった。自分自身で他のチームにいくことに決めたんだ。

それは小林可夢偉がシートに留まれることを意味していましたか?
いいや。それとは無関係だった。まず第一に、僕は病気をしてしまい、そのあとクラッシュしてしまって日本でレースができなかった。ブラジルで運転することは不可能だったし、アブダビではわずかにチャンスはあったけど、クラッシュしたら背中に損傷をあたえるリスクがまだ40〜50%あると医師が言ったんだ。

ドイツ人ドライバーとして、ミハエル・シューマッハの復帰はどのような意味がありますか?
プレスのみんながミハエルのところに駆け寄っていって気楽な人生が送れるだろうから良いことだね!

ジェンソン・バトン、ルイス・ハミルトン、加えてフェルナンド・アロンソ、ミハエル・シューマッハ、そしてジャック・ヴィルヌーヴがいる可能性もあります。ワールドチャンピオンが5人です。どうですか?
素晴らしいことだね。ミハエルとレースをするのは凄いことだよ。7度のワールドチャンピオンが3年のブレークのあとに復帰するのは、F1にとって良いことだし、ファンにとっても良いことだ。F1によって、そしてF1のみんなにとってかなり大きなことだよ。

新チームで一番になるために多くの戦いがあります。ヴァージンでも同じですか?
新チームで一番になることは2010年のひとつの目標だと思う。でも、会社に行って、みんなを見れば、それは彼らの目標ではない。彼らは進歩することを望んでいる。彼らが望んでいることは、シーズンの中盤にポイントを争うことだ。現実的でいなければならないと思うけど、みんながポイントを争えるようになることに集中しているよ。

ルーカス・ディ・グラッシと働くことについてはどう感じていますか?
GP2の頃から彼のことは本当によく知っているし、彼は本当にフェアな戦いをすると言える。ドライバーとしても人間としても気に入っているよ。彼は本当にざっくばらんな男だし、本当に速い。彼はマカオに勝っているし、それがベンチマークになると思う。そのときはクビサに勝ったんだ。楽しみにしているよ。彼はルノーで多くの経験を得ているし、それは僕たちにとってポジティブなことだ。だから、彼とチームメイトになることに満足している。アルバロ・パレンテも実際にGP2での経験がある。初年度の僕たちとって素晴らしいラインナップだよ。

経験の多い若手ドライバーという珍しいラインナップでもありますね?
そうだね。面白いよね。僕がここで最年長のドライバーだなんて、変な気分だよ。でも、全体的に良いと思う。それがヴァージン、チームの一部だ。チームには、多くの経験があるけど、若い人間がいる。うまくミックスされている。

ヴァージンがF1に加える楽しみについて話していましたね。レッドブルは、もう最も楽しいチームではないと心配しなければならないですか?
そうなるかもね! すでに発表会でトニー・フェルナンデスとリチャード・ブランソンtの間でバトルがあったし、来年どうなるか楽しみだよ。僕たちには楽しさがあると思うし、僕たちがなにかを加味して、トラック上やホスピタリティ・プログラムでもレッドブルと戦えることを期待しているよ。

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カテゴリー: F1 / ティモ・グロック / ヴァージン