ジョージ・ラッセル メルセデスF1と「最高額ドライバー級」年俸60億円契約報道

英『Daily Mail』や『The Independent』によると、ラッセルの新契約は年俸3,000万ポンド(約60億円)に達し、現役F1ドライバーの中でマックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトンに次ぐ高額サラリーとなる。
メルセデス代表のトト・ヴォルフは「ジョージの将来に疑いはなかった」と述べ、長期的な信頼関係を強調している。
シンガポールでの勝利が契約延長を後押し
この契約発表は、ラッセルがF1シンガポールGPでポール・トゥ・ウィンを達成した直後に行われた。2025年シーズン、彼はすでにカナダとシンガポールで優勝を飾り、メルセデスを牽引している。
「このパートナーシップをこれからも続けられることを本当に誇りに思う。2017年に契約してからもうすぐ10年になるが、これまで素晴らしい旅を続けてきた。来年はF1史上最大級のレギュレーション変更を迎えるが、それを成功させるために全員が集中している。そして個人的にも、これまでで最も強いシーズンをさらに上回りたい」とラッセルはコメントしている。

下位チームから王者チームへ ― ラッセルの軌跡
ラッセルは2019年にウィリアムズからF1デビュー。非力なマシンながらもそのスピードで注目を集め、2020年のサクヒールGPでは新型コロナに感染したハミルトンの代役としてメルセデスW11をドライブ。予選でバルテリ・ボッタスに僅差で敗れたが、決勝では初勝利目前まで迫り、その才能を印象づけた。
2022年に正式にメルセデスへ昇格し、デビューイヤーでハミルトンを上回るポイントを獲得。ブラジルGPでは初優勝を飾った。
2023年は苦戦したものの、翌2024年には予選・決勝ともにハミルトンを圧倒。2025年もチームリーダーとして存在感を発揮しており、現在はハミルトン不在の中でメルセデスを牽引している。
メルセデスの未来を託す“英国の支柱”
ラッセルの契約延長は、2026年の新時代に向けたメルセデスの中核戦略を象徴するものだ。フェルスタッペンに次ぐ実力と安定感を誇るラッセルは、経験豊富でありながらまだ27歳と若く、チームの長期的な再建計画に理想的な存在だ。
ハミルトンのフェラーリ移籍により、メルセデスは新たなリーダー像を必要としていた。ヴォルフが早期に契約をまとめた背景には、「アントネッリとの世代交代をスムーズに進めたい」という意図も見える。
シンガポールGPでの完勝と今季の安定したパフォーマンスが、まさにその信頼を裏づける結果となった。2026年、メルセデスの再浮上を担うのはラッセルとアントネッリの“新黄金コンビ”になるだろう。
Source: Crash.net
カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / メルセデスF1