ジョージ・ラッセルの発言にフィンランド紙が反発「ライコネンを軽視」
メルセデスF1のジョージ・ラッセルによる最新の発言が、フィンランドのメディアから冷ややかな反応を受けている。

現在のソーシャルメディア全盛時代を背景に、27歳のイギリス人ドライバーであるラッセルは、2007年F1ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンがかつて見せたようなオフ・トラックでの振る舞いは、今のファンには支持されないだろうと示唆した。

ラッセルは、自らのパブリックイメージを意図的に作り込んでいることを認めている。

「正直なところ、自分が本当はどんな人間なのかを誰にも見せていないと思う。それが自分にとっての安全地帯なんだ」と、motorsport-total.comに語っている。

「SNSで見るものすべては現実じゃない。誰であっても、自分の一番良い面を見せようとするもの。100枚写真を撮ったら、目をつぶってたり変な顔をしてる1枚は投稿しないよね」

一方で、「それでも自分らしさは大切にしたい」とも述べ、プライバシーを保つことの難しさにも触れた。

「F1を観て応援してくれているファンこそが、このスポーツを支えている。スポンサーがチームにお金を出すのもそのためで、それが僕の収入源になっている。だから、自分を支えてくれている手を噛むようなことはできない。時代が変わっていることを理解しないといけない」

ジョージ・ラッセル F1

こうした考えから、ラッセルは「ライコネンのような態度は、今のファンには受け入れられにくい」と語った。

「キミ・ライコネンは信じられないほど素晴らしい個性の持ち主だった。でも、もし彼が今18歳でF1に来たとしたら、SNSをやらないとか冷たい態度を取ることに、きっと多くの人が不満を持つと思う。それが、僕たちが今直面している時代の難しさなんだ」

この発言に対し、フィンランド紙『Iltalehti』は「ラッセルはライコネンに対して“強い言葉”を使った」と批判的に報じ、『Ilta Sanomat』も「ライコネンの人柄について重大な発言をした」と反応を伝えている。

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / キミ・ライコネン