ジョージ・ラッセル メルセデスF1での将来は「何も保証されていない」

現在の契約は今季限りとなっており、レッドブルF1のマックス・フェルスタッペンをメルセデスが引き抜くのではないかという噂も根強い。フェルスタッペンには2028年までの長期契約があるが、パフォーマンス条項の存在から今後の移籍の可能性も否定できない状況だ。
メルセデス代表のトト・ヴォルフは、昨年ハミルトンの後任を探していた際にフェルスタッペンに関心を寄せていたが、近頃はその熱もやや冷めてきたと言われている。
こうした背景の中で、ラッセルはドイツ『Motorsport-Total』に対し、次のように語った。
「いいえ、自分の立場が安全とは言えない。何も確実なものなんてないんだ」
「でも、もし自分がメルセデスに残れたら、来年でチームとの5年目になる。誰にとっても、いつその時(チャンス)が来るかなんて分からない。ただ、自分にできるのは常に安定したパフォーマンスを出し続けること。あとは時間が教えてくれる」

ラッセルは2022年にメルセデスに加入したが、その年から導入された新レギュレーションの影響でチームは競争力を失い、苦戦を強いられている。それでも2026年に控える次なる大規模なレギュレーション変更では、メルセデスの巻き返しに期待が集まっており、ラッセル自身も新たな時代に賭けている。
「フェルナンド(アロンソ)を見てみてほしい。デビューから4年以内に2回タイトルを獲って、皆が『10回は獲るだろう』って言ってた。でもそれ以来、1回もタイトルを獲れていない。あるいはセバスチャン(ベッテル)も、4回タイトルを獲ったけど、それ以降はゼロだ」
「ミハエル(シューマッハ)に至っては、フェラーリで初めてタイトルを獲るまでに5年かかった。僕も今年がメルセデスで4年目、来年が5年目になる」
ラッセルは、安定した実力を発揮し続けることこそがキャリアを切り拓く鍵だと強調しており、2026年の新時代を自身のブレイクスルーの年にしたい考えだ。
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