F1 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ
ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウは、ジョージ・ラッセルが2018年のウィリアムズのF1シートを獲得するためにパワーポイントでプレゼンテーションを行っていたことを明かした。

今年のF2チャンピオンに王手をかけているジョージ・ラッセルは、メルセデスでのテスト走行やシミュレーター作業で印象を与え、2019年のウィリアムズのF1シートを勝ち取った。

また、ジョージ・ラッセルのコース外での姿勢も、ウィリアムズの副チーム代表であるクレア・ウィリアムズとパディ・ロウに早い段階から大きな印象を与えていた。

最終的に2018年のシートを掴んだのはセルゲイ・シロトキンだったが、パディ・ロウは、ジョージ・ラッセルがGP3でタイトルを獲得した2017年シーズンにF1シート獲得のためにパワーポイントで自らを売り込んできたことを明らかにした。

「ジョージは、自分に非常に自信を持っている若者だ」とパディ・ロウはコメント。

「彼は自分の将来を形作るためのイニシアチブを取っている。彼が今の場所にいるのはそれも理由のひとつだと考えている」

「一例として、昨年、彼は2018年のシート候補になることさえ望んでいた。私はそれは少し早いと考えた。F2で一年を過ごしたのは良いことだ。1年前はジョージにとってF1を考えるのは早すぎたと思う」

「彼はF2でシーズンを経験したことではるかに強くなるだろう。だが、1年前、彼はなぜ自分が我々のベストドライバーになるかを説明するためにパワーポイントのプレゼンテーションを持って私のところにやってきた」

「私はこれまで一度もそのようなものを受け取ったことはなかった」

1年後の夏、ジョージ・ラッセルは、パディ・ロウとクレア・ウィリアムズとのミーティングを設定するために自らパディ・ロウに電話を掛け、自分がチームについてどれくらい真剣であるかを伝えている。

ジョージ・ラッセルは、2018年も同じような打ち込み方をしたと明かした。

「座って自分がどれくらい優れているかを伝えるよりも、それを裏付ける資料を紙にして渡した方がいいと考えた」とジョージ・ラッセルは語る。

「ただの自分の履歴書ではなく、自分自身についてのちょっとした紹介、1周目、勝ち負けのポジションのようなスタッツなど、自分の性格や自分がチームに何をもたらせると感じているかを詳しく説明しようと思った」

「僕がミーティングを終えた後も彼らが振り返ることができるように、しっかりと紙にして、とにかく様々な角度からプレゼンした」

ウィリアムズは、試練の一年を押し上げるために2018年シーズンが終わる前にジョージ・ラッセルをドライバーに起用することを発表した。

ジョージ・ラッセルは、今年序盤のハンガリーテストで非公式コースレコードを更新する走りを見せ、ウィリアムズにはメルセデスからデータも提供されたが、チームは直接クルマに乗せることなく契約している。

「彼はテストセッションでメルセデスを走らせたし、自分のクルマに彼を乗せるのと同じくらい優れた比較データを得ることができた」とパディ・ロウは語る。

「我々にはドライバーの力量と予測すべきペースを評価するための十分なデータがあった。例えば、彼は現在、ハンガロリンクの史上最速ラップを保持している。それは非公式なものであり、ハイパーソフトでのものではあったが、それでも悪い統計ではないし、その目標を達成するにはかなり優れている必要がある」

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / ウィリアムズ・レーシング