F1 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ
ジョージ・ラッセルが、2019年のウィリアムズのF1シートを獲得するまでの経緯を説明。7月にウィリアムズの最高技術責任者であるパディ・ロウに自ら電話をして売り込み、シミュレーター作業を経て、F1ロシアGPの週末に契約に漕ぎ着けていたことを明らかにした。

ウィリアムズは10月12日(金)にジョージ・ラッセルと複数年契約を結んだことを発表。2019年の1人目のドライバーが確定した。

メルセデスのジュニアドライバーであるイギリス出身のジョージ・ラッセル(20歳)は、昨年GP3を圧倒的な強さで制し、今年もF2でチャンピオンをほぼ手中に収めている。

ジョージ・ラッセルは、ウィリアムズのシートを獲得するために、自らパディ・ロウに電話をかけて、自分をレースドライバーとして検討するよう売り込んでいたことを明かした。

ジョージ・ラッセルはこの件について「パディ、僕は来年F1にいたいと思っていて、ウィリアムズのクルウマに乗りたいと思っている。この件をさらに議論するためにクレア(ウィリアズ/副チーム代表とあなたとのミーディングをアレンジできますか?」と伝えていたことをF1公式サイトで明かした。

その1週間後、ドイツGPの前にホッケンハイムで、ジョージ・ラッセルはクレア・ウィリアムズとパディ・ロウと面談。ウィリアムズはシミュレーターでのテストをアレンジした。

「シミュレーターを1日走らせた。彼らは僕のフィードバックとスピード、チームとどのようなやり取りをするかを評価した。その後、彼らはかなり良かったと伝えてくれた。GP3とF2での実績も大きなファクターだった」

そうして、メルセデスを通して、ジョージ・ラッセルについての本格的な交渉プロセスがスタートした。

「メルセデスとの交渉が残っていた。僕も関与していた。これは僕のキャリアだし、彼らは僕に多くの関わりを持っていた。共同での議論だった。その後はソチでのロシアGPの土曜日まで待機戦術だった。ずっと実現しそうだったし、これが実現する小さな兆候はあったけど、どうなるかは決してわからなかった」とジョージ・ラッセルはコメント。

「メルセデスの僕のマネージャーであるグウェン・ラグルーから、クレアが僕と話をしたいと言っていると伝えられた。ちょっと確信はなかったし、あまり期待したくはなかった。最高の結果を願っていたし、良いニュースになると考えていた。彼女のオフィスに行ったら、彼女は笑顔を浮かべていたので、どういう結果になるかわかった。彼女から2019年に走ってほしいと言われたときは本当に嬉しかった」

「契約書にサインするのは非現実的だった。時間が経って、実際に起こっているんだと実感してきた。F1は僕の一生の夢だった。ウィリアムズとこの機会を得られたことは本当に言葉にならない」

ジョージ・ラッセルは、最初にF2のレースでソチを訪れていた両親にそのニュースを伝えた。その後、メルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフと話をしたという。

「彼は本当に喜んでくれた。全てが終わった後、なんとかこのラインを越えることができて、僕たちがF1グリッドにいられることについて本当に安心した」

「メルセデスは常に、パフォーマンスを発揮して、仕事をしていれば、チャンスを与えるためにあらゆる力を与えてくれるというアプローチだった。エステバンに起こっていることに関わらず、僕はメルセデスから設定されたすべての目標に達していたし、彼らは僕がこの機会に値すると信じてくれた。彼らは僕がそれを確保するためにあらゆることをやってくれた」

ウィリアムズのスタッフには、金曜日の朝にジョージ・ラッセルとの複数年契約のニュースが伝えられ、ラッセルが紹介された。

ジョージ・ラッセルは、残りの焦点はF2でのタイトル獲得だと語る。

「アブダビまでにファクトリーの全員と会うつもりだ。ファクトリーを歩いて、このチームでレースをする全員に会いたい。でも、ウィリアムズでの僕の役割に集中しはじめるのはアブダビでフラッグが振られたときだ」とジョージ・ラッセルはコメント。

「F1は僕の夢だけど、僕にはまだ勝たなければならないチャンピオンシップがあるということを見失ってはいけない。僕はレーサーだし、僕はウィナーだ。まだ今はそれが僕の焦点だ。全てのチェックボックスにチェックを入れた後、F1に完全に集中する」

今年、ウィリアムズは競争力を失っており、ジョージ・ラッセルはチャレンジングがF1デビューイヤーを迎えることになるかもしれない。

だが、ジョージ・ラッセルは、戦う準備はできているとし、オースティンでバルテリ・ボッタスにウィリアムズ時代のことを聞くつもりだと語った。

「すべてのことに本当にモチベーションを高めている。今年、ウィリアムズが厳しいシーズンを過ごしているのは秘密ではない。でも、このファクトリー内には巨大な才能がいると100%確信している」

「チーム内では改善のために多くの変更が行われているし、その旅路の一員になることを本当に楽しみにしている」

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / ウィリアムズ・レーシング