ボルトレト F1モナコGPのアントネッリの強引な動きに苦言「限度はある」
ガブリエル・ボルトレトはモナコGPの1周目、キミ・アントネッリのメルセデスと接触し、フロントウイングを破損した。バリアに接触した後もレースを続けて14位で完走したが、レース後にはこの一件について強い不満を示した。

ボルトレトはターン6のヘアピンでアントネッリを外側からオーバーテイクして15番手に浮上したが、次のポルティエではワイドに進入してしまい、トンネル手前でアントネッリに再逆転された。

その直後、ボルトレトはバリアに接触し、バックでコースに戻ったあとピットに入り、フロントウイングを交換することになった。以降は3回のピットストップを重ねて集団に追いつき、14位でフィニッシュした。

「1周目に起きたことは本当に残念だった。ターン6のヘアピンではすごくいい動きができて、外側から抜いてポジションをひとつ上げられた。もちろん、彼は自分の前に他のクルマがいるのを見たくなかったんだろう。モナコでポジションを失うのはかなり恥ずかしいことだし、歴史的にもポジションを失うことはあっても得ることは難しい」

「彼はかなり楽観的な動きをしたと思う。あそこでの接触は過去にも多く見てきたし、今回が初めてじゃない。彼は僕に接触していないけれど、彼との接触を避けようとして僕は壁に突っ込んでしまった。フロントウイングを壊し、バックして、ピットに戻るしかなかった。それが僕のレースだった」

このような状況ではレース後や次戦のドライバーズブリーフィングで話し合われることもあるが、ボルトレトはアントネッリと話すかどうかはまだ決めかねている。

「どうするかはまだわからない。彼が僕を壁に押し込もうとしたとは思っていない。でも、結果的にはそうなったと僕は思っている。いつか彼と話すかもしれないけど、今はまだ考えているところだ」

「トラブルを起こすつもりはない。あのときはタイトル争いや表彰台、ポイントを争っていたわけでもない。だから、なぜあんなリスクを冒す必要があったのか理解できない。でも、レースだから激しく戦う必要はある。ただ、限度というものはある」


ニコ・ヒュルケンベルグも同じレースで渋滞に巻き込まれ、チームメイトより2つ後ろの順位でフィニッシュした。Racing Bullsやウィリアムズによるチーム戦略の影響で前方の車列が停滞し、ヒュルケンベルグは身動きが取れなかった。

「13番手スタートだったし、前に2、3チームがチームプレーで戦略を組んでいたから、厳しかった。どうしようもなかった。ただの乗客みたいな感じで、スロー走行を続けるだけ。オーバーテイクなんて不可能だった。僕だけじゃなくて、同じような状況に巻き込まれたドライバーはたくさんいた」

「これはパフォーマンス不足が原因だ。自分の力で運を引き寄せなければならない。もっと前でスタートできていれば、こんな状況にはならなかった。来週のバルセロナにはアップグレードが入るから楽しみだし、少しでも前進できることを期待している。今日はもう切り替えて、次の週末に集中したい」

モナコGP F1 ニコ・ヒュルケンベルグ

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カテゴリー: F1 / ガブリエル・ボルトレト