FIA会長 フェルナンド・アロンソのF1ペナルティに介入した疑いで調査
FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ベン・スライエム会長が、2023年サウジアラビアGPの結果を変更するために介入した疑いで、FIAの調査を受けているとの報道で苦境に立たされている。

調査の核心は、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソに科せられたペナルティがビン・スライエムの介入によって取り消されたという内部告発にあるようだ。

アロンソはジェッダでのレースをレッドブルのマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスに次ぐ3位で終えたが、ペナルティストップ中にチームがアロンソのマシンに接触したとして10秒のペナルティが科せられて4位に後退した。

しかし、後にFIAのスチュワードが裁定を覆し、アロンソは3位表彰台とキャリア100回目の表彰台を獲得した。

アロンソのスチュワードとのトラブルは、レース開始時にグリッドに正しく並べなかったとして5秒加算のペナルティを受けたことから始まった。

アストンマーティンが5秒の制裁を受けるためにピットに固定され、タイヤ交換を行う前にリアジャッキがアロンソのマシンに接触した。FIAとF1チームの間で合意された見解によれば、この行為は "クルマでの作業 "に相当し、違反行為となる。

しかし、アストンマーティンのアンディ・スティーブンソンはチームとの間にそのような合意はなかったとし、スチュワードにその決定を覆すよう求めた。スチュワードは決定を覆さざるを得なくなり、アロンソはイベントの最終結果で3位に復帰した。

フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

現在、スチュワードによるこの決定は、親友のシェイク・アブドラ・ビン・ハマス・ビン・イサ・アル・ハリファ(FIA中東・北アフリカ地域スポーツ担当副会長)に電話をかけたとされるベン・スライエムによる裏工作の結果だったのではないかと考えられている。

この怪しげな事件は現在、FIAのコンプライアンス・オフィサーであるパオロ・バサッリによる報告書がFIAに提出され、FIAの倫理委員会の監視下に置かれている。

倫理委員会は4週間から6週間かけてレビューを発表する予定だ。

BBC Sportはその報告書の中で、「F1の高いレベルやFIAに近い複数の幹部に情報を確認した」と述べている。誰もオフレコにはしなかったが、全員が同じ情報を持っていると言った」と述べている。

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)