FIA会長、フェラーリF1問題へのレッドブルとメルセデスの対応に激怒
FIA会長のジャン・トッドは、フェラーリのF1エンジン疑惑に対するレッドブルとメルセデスの対応に激怒したと語る。

新型コロナウイルス危機によってF1の主題はシーズンの再開とF1チーム存続のための財政面が中心となっており、昨年のフェラーリのF1エンジンの合法性を巡る争いは現状では隅に追いやられている。

バルセロナでのF1プレシーズンテスト終了日からF1オーストラリアGPの週末までの3週間の間に、2019年のフェラーリのF1エンジンについて多くの話があった。テスト最終日にFIAはエンジンの問題についてフェラーリと“秘密の和解”を行ったことを発表。だが、そこにフェラーリのF1エンジンの合法性についての説明はなく、非フェラーリ系の7チームの怒りを買い、メルセデスのリーダーシップの元でFIAにむけた公開書簡が出された。

その行動は、FIA会長のジャン・トッドにとっては絶対に認められないことだった。Auto Motor und Sportとの会話の中で、シャン・トッドは、FIAがその件をどのように取り扱ったかについて深く掘り下げた。

「2019年のフェラーリのF1エンジンが完全に合法ではない可能性があり、他のF1チームも疑問を共有していることに気づいたとき、我々は直ちに行動し、(技術指令等を通して)エンジンのルールについて疑いがないことを確認した」

「私はチームにエンジンの合法性について疑いがあるかどうか抗議するようアドバイスし、シーズンの終わりにクリスチャン・ホーナーとトト・ヴォルフに再び話し合いの場をもった。だが、彼らは抗議しないことを選んだ」

「だからこそ、私が彼らに抗議しないよう忠告したばかりのテスト日後に彼らが手紙に書いたとき、私は激怒した。反対のことが行われた」

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟) / レッドブル・レーシング / メルセデスF1