フェラーリSF-26初走行 ハミルトンのマシン停止をフェラーリF1が説明

これについてフェラーリF1は、当該の停止はマシントラブルではなく、F1レギュレーションに基づくデモンストレーションイベントの走行距離を最適化するため「計画通り」に行われたものだと説明。
チームは、SF-26が問題なく初走行を終えたことを強調し、来週の開幕前テストに向けた重要な節目になったとしている。
SF-26は金曜朝に正式発表され、その後すぐにフィオラノでシェイクダウンが行われた。フェラーリの本拠地マラネロに隣接するこのテストコースでは、SF-26は数周をトラブルなく走行し、来週カタルーニャ・サーキットで行われる開幕前テストに向けた初期確認を終えた。
フィオラノ・サーキットは公道に近接していることから、走行映像はすぐにファンや放送関係者によって撮影され、オンライン上に拡散された。ハミルトンの特徴的な黄色いヘルメットが初ラップで確認される一方、マシンがピット前のメインストレートで停止する映像も出回り、トラブルを疑う声が広がった。
しかしフェラーリの広報担当者は、ESPNに対し「これは計画の一部だった」と説明。F1では公式テスト以外に、1シーズンにつき200kmまで走行可能なプロモーションイベント(いわゆるフィルミングデー)が2回、さらに15kmに制限されたデモンストレーションイベントが2回認められており、今回の走行はその規定内で実施されたものだという。
フィオラノで走行距離を無駄にしないため、ハミルトンはコース上で一度停止し、スタート練習のような動作を行った後、メカニックによってガレージへ戻された。その後、同じ走行距離枠の中でルクレールもSF-26の初走行を行った。
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— sim (@simscircuit) January 23, 2026
フェラーリF1のフレデリック・バスール代表は、初走行を終えた一日を振り返り、次のように語っている。
「ローンチは常に感情的なものだ。チームが多大な努力を注いでいることが分かっているからだ。ここで言うチームとは、サーキットにいる目に見える人たちだけでなく、ファクトリーでシャシーやエンジン、生産に携わっている人たち全員を含んでいる。今シーズンは特に、このプロジェクトにどれだけの作業を投入したかを理解しているから、なおさら感慨深い」
2026年F1では新レギュレーションが導入され、パワーユニットは電動出力の比重が大きく引き上げられたほか、シャシー規則の変更によってマシンは小型化と軽量化が図られている。さらに、フロントウイングとリアウイングにはアクティブエアロダイナミクスが導入され、効率向上が重視された。フィオラノでは、ハミルトンがコーナー進入時にウイングを作動させている様子も確認されている。
バスールは、今回の初走行がプロジェクトにおける重要な節目である一方、最終的な目標ではないことも強調した。
「ガレージからマシンが出ていった今日は良い一日だったが、これはゴールではない。本当のターゲットはシーズンだ。今日から新たな旅が始まったということだ。重要なのは走行距離を稼ぐこと。その点で、今日はトラブルなく終えられたので満足している。バルセロナに向けて良い一歩になった」

フェラーリF1は、来週のバルセロナでの開幕前テストでは初日を走行せず、2日目から走行を開始する予定だ。バスールは「最大限の情報とデータを得ることが目標だ」と述べ、テスト後はバーレーン以降の開発フェーズに移行するとしている。また、フェラーリは昨年末の段階で、開幕前テストでは信頼性重視のAスペック仕様を投入し、本格仕様は開幕戦前に投入する方針を明らかにしている。
技術責任者のロイック・セラも、今後の開発計画について次のように述べた。
「もちろん進化はある。開発はシーズン開幕と同時に始まるわけではなく、冬のテスト期間中も続く。バーレーンで行われる第2、第3テストではさらなるアップデートが予定されている」
フェラーリSF-26は、まず安定した走行距離の確保を最優先としながら、2026年F1シーズン開幕に向けて本格的な性能追求へと歩みを進めていく。
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ
