フェラーリF1、メルセデスのF1エンジンの違法性をレッドブルと議論
フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、メルセデスのF1パワーユニットの潜在的な違法性について、レッドブルのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーと話をしていることを確認した。

焦点となっているのはメルセデス W12のパワーユニットのインレットプレナムの設計と運用。それ自体は違法ではないが、論点はメルセデスがパフォーマンスを向上させるためにクーラントの温度を短時間下げる新しい方法を実装した疑いがあることだ。

レギュレーションでは、プレナムの温度は、ラップ全体の平均として、外気温より少なくとも10度高くなければならないが、メルセデスのインレットプレナムには、過冷却された液体を満たすための壁があると考えられており、プレナムチャンバー内の空気がより効果的に冷却されことで、加速フェーズでパワーを得ているとされている。

レッドブルとフェラーリは、メルセデスの温度センサーが、パワーユニットの気温に関する技術規制に違反しない位置に配置されていると考えている。

だあが、マッティア・ビノットは、まだこの認識されたレギュレーション違反について異議申し立てはしていないと語る。

フェラーリはこの問題についてFIAに手紙を書いたかと質問されたマッティア・ビノットは「いいや、我々はしていない」と語った。

「すべてのチーム、すべてのコンストラクターと同様に、我々は常に対戦相手が何をしているのかを理解しようとしている。画像を分析し、GPSデータを調べている」

「我々はいくつかの疑問を持っていた。そして、それをレッドブルと話し合った。私はそれについてクリスチャン・ホーナーと個人的に話をしたが、明確にするための質問はFIAに提出していない」

また、マッティア・ビノットは、2019年にフェラーリのF1パワーユニットが違法とされたことへの非難を菅賀れば、今回の想定される技術違反についての一般の報道、もしくは、その欠如に懸念を表明した。

F1チームは、フェラーリのF1エンジンが他メーカーよりも強力であるように見えたため抗議したが、フェラーリはFIAと“機密和解”に達したことで、技術調査の結果を求めて論争が巻き起こった。

マッティア・ビノットは、2年前のストーリーが、現在の“水に流した過去”であることを認めるが、メルセデスに対する現在の抗議の可能性は、2019年にフェラーリが精査された方法と似ているものの、あまりメディアの注目を集めていないと語る。

「メルセデスエンジンの主題には触れずに、よく知られているトピックに触れたいと思う。技術指令を必要としたタイヤ空気圧の管理よりも、むしろフレキブルウイングについてね」

「FIAの措置は、規制の原則を誤って解釈した人々がいたために起こった。そして、これは2019年に起こったことと同じだ」

「なぜ態度に違いがあるのか? おそらく、我々はメディアに晒されすぎたし、競合他社からの攻撃を受けましたが、今では水に流した過去だ」

「2019年に使用されたトーンに到達することはまだ間違っていると思う。だが、当時起こったことは現在起こっていることと何ら変わりはなく、常にフF1で起こっているだと強調することが重要だと思う」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / レッドブル・レーシング / メルセデスF1